お家に帰るまでが遠足です! 前編
遺跡を地中に埋める。
女神様は簡単に言っていたけど、現実は簡単にはいかない。
「せめてここだけはっ!!ここだけ写させてくれ!!」
ドワーフ族の姐御さんのお兄さんが壁に貼りついて訴える。
その様子はさながら、お菓子売り場で駄々をこねる子供のようだ。
もう二度と立ち入れないのなら、できる限りのことをしたいという気持ちは痛いくらいにわかるよ。
でもね、カイディーテのご機嫌が斜めなの。
とっとと埋めて、さっさと帰りたいって圧が凄くて……。
「ネマ、カイディーテ殿のご機嫌を取ってこい」
「ん?」
ヴィにそう言われて、私は意図を理解できずに首を傾げる。
「オム族のためにも、残せるものは多い方がいい。カイディーテ殿と遊んで時間を稼ぐんだ」
珍しく真剣な顔で私の両肩を掴み、私にしかできないことだと言葉を続けるヴィ。
その後ろに怖い顔をしているお姉ちゃんがいるけど……。
「わかった。でも、できるだけ早くしてね。カイディーテは皇太后様のところへ帰りたがっているから」
「あぁ。それはラースにも言われた」
ラース君の方がカイディーテの気持ちをくみ取れるだろう。
聖獣は契約者の側を離れることを嫌うもんね。
というわけで、ドワーフたちのことはヴィに任せて、私はカイディーテとお話することに。
「あのね、カイディーテ。ここを埋めるのはもうちょっと待ってね。今、急いでてっしゅう準備してるから」
だが、カイディーテは低い唸り声を出す。まるで、ダメだ早くしろと言っているみたいだ。
「うんうん。皇太后様が心配だもんね。でも、ヴィがまじめな顔をして言うってことは、まつりごとに関係あるんだと思う」
この遺跡は、大聖女の所縁の地であり、オム族の聖地だから。
そんな大切な場所に他国の人間が立ち入ったとたん、地中に埋まっちゃいましたって……びっくりどころの騒ぎじゃない。
女神様の降臨を知らない人たちから、ガシェ王国が何かしたと疑われてしまう!
ヴィは、そういうことを踏まえて、時間が欲しいって言っているんじゃないかなぁ。
――グルル……。
先ほどよりは落ち着いた唸り声。
「めんどうくさいかもしれないけど、皇太后様のためでもあるんじゃないかな?」
聖獣にとっては、人間側の都合なんて知ったこっちゃないだろう。
だけど、ヴィが動くのはガシェ王国やライナス帝国が不利にならないため。
「女神様からのお告げだと言っても信用しない人がいると思う。その人たちは皇太后様がカイディーテに命令したと考えるはず……」
――グァルッ……シャァァーーッ!!
牙剥き出しの怒りのシャーを近距離でいただきました!!
すっごい迫力だけど、カイディーテも威嚇音はシャーなのねとほっこりしてしまう。
「私に言われても……。だから、ヴィはなんとかしようとしているんだよ。皇太后様はヴィのお祖母様だもの」
「主……会話が成立していないが?」
黙って私たちのやり取りを見ていた森鬼が、なぜか今になって突っ込んできた。
聖獣の言葉がわかるのは、その聖獣と契約している者と精霊しかいない。
つまり、私はなんとなく、鳴き声のトーンで判断していたのだが、どうやら違ったみたいだ。
森鬼が理解できているのは、精霊たちが通訳しているおかげだな。
「カイディーテ、さっきはなんて言っていたの?」
「皇太后とやらに仇なす者はすべて溶岩の川に沈めるから、主は心配しなくてよい……だそうだ」
このラーシア大陸には火山があるので、地中の奥深くにマグマが流れていても不思議ではない。
それに、地の聖獣であるカイディーテなら、地球で言うところのマントル的な場所まで連れていくのもお茶の子さいさいだろう。
だが、森鬼よ。その通訳、本当に合ってる?
あの怒りのシャーは、絶対そんなニュアンスじゃないと思うぞ!
カイディーテの機嫌がそこそこ直ったところで、私はスピカを呼び寄せる。
「ブラシ五号は持ってきてる?」
「もちろんです!」
スピカは俊敏な動きで荷物のところへ行き、さらに速い速度で戻ってくる。
お礼を言ってブラシを受け取ると、カイディーテは何をするのかとこちらを見つめていた。
スピカに持ってきてもらったのは、グルーミング用のブラシだ。
ブラシシリーズはラース君に合わせた改良を施してある。その中でも五号は、マッサージを目的とした全身用なので、毛質の違うカイディーテにも使えるはず。
ちなみに、星伍と陸星に合わせたコボブラシリーズ、海の全部の姿に対応できる海スペシャルセット、ノックス専用のノックスオリジナルもあるよ!
それでは早速、私にしかできない接待を披露してしんぜよう!
まずは背中の中央部分。比較的ラース君の毛質と似ているので、具合を見るのにちょうどよい。
最初は力を込めずにブラシで軽く撫でてみる。
カイディーテの反応を見ながら徐々に力を加えていく。すると、ブラシに合わせて皮膚も動き、ブラシを外せばにゅるんっと元に戻った。
天虎と地虎は聖獣だけど猫に似ている部分も多く、発見するたびに和んじゃうんだよね。
毛の流れに沿って体の側面を梳き、首回りは慎重にブラッシングを行う。
低い唸り声……と思ったら、カイディーテが喉を鳴らしている音だった。
リラックスしている姿を見て、ブラッシング作戦は成功だと心の中でガッツポーズをする。
それにしても、カイディーテの毛はサラッサラすぎやしないかい?
首回りの毛は絡まりやすいはずなのに、引っかかる個所がいっさいない。ブラシをかけた跡も残らない。
ラース君はブラシの跡が線状に残って、毛と毛の間に空気が戻ってふっくらになる工程まで楽しめるのに……。
あと、先ほどから少しずつフローラルないい匂いがしている。
カイディーテが体の匂いを変化させたようだ。
……皇太后様と一緒のときは、どんな匂いをさせているんだろう?
そんなことを考えながら、せっせと接待ブラッシングをしているとディーがいた。
いつこちらに来たのかわからなかったけど、ディーもブラッシングをしてもらいたいのかな?
私がおいでおいでと手招きをすると、ディーは身を低くしたままゆっくりと近づいてくる。
そんなディーの様子におや?っと思っていたら……。
――ぎゃぅ……。
なんとも可愛らしい鳴き声が!
残念ながら、その声は私にではなくカイディーテに向けたものだったけど。
カイディーテはプイッと顔を私の方に背け、目で手を止めるなと訴える。
ディーはカイディーテに用事があるみたい。でも、カイディーテはそれを受けるつもりはないとな。
「ちゃんとするから、ディーの話を聞いてあげて?」
私がそうお願いすると、カイディーテにじっとりと見つめられた。
その目はあれだね!面倒臭いってことだね!!
無理にお願いするも申し訳ないし、どうしようかと頭を悩ませていると、今度はラース君がやってきた。
ラース君はカイディーテに頭をコツンと当てると短く鳴いた。
――ヴヴゥ……シャーーーァッ!!
威嚇音を出しながら片前脚を振るうカイディーテ!それをあっさり躱すラース君!突然のことに尻餅をつく私!!
でも、ラース君とカイディーテの雰囲気はなんというか、じゃれ合っているだけのような?
もう一度カイディーテが前脚を振り上げるも、ラース君はそれを風でいなす。
目の前で繰り広げられる二頭の攻防。それにおろおろするディー。
私は気づいてしまった!
視界の約八割が、おっきいにゃんこに占められていると!!
「にゃんにゃんパラダイス!」
「言葉が乱れているぞ、主」
尻餅をついたままの私を起こそうと支えていた森鬼から指摘が入る。
どうせまたわけのわからないことを言っていると思われているのだろう。
しかぁし!おっきいにゃんこがじゃれ合っている姿はまさに猫。これを愛でずにいられようか!
私がニマニマしながら見守っていると、カイディーテは早々に切り上げて私のところへ戻ってきた。
ラース君に攻撃が届かなかったのが悔しいのか、ふんすと鼻を鳴らして寝そべる。ラース君とディーに背を向けていることから、もう相手にしないぞっていう意思が感じられた。
ラース君ももうちょっかいをかける気はないようで、ディーとガウガウ、グルルと何か会話をしている。
私は接待ブラッシングを再開しながら、ラース君とディーの様子を窺っていた。
すると、ラース君がディーに対して頭を下げ、ディーは額の角をラース君の頭にくっつけたではないか!しかも、角がほのかに光っているような……。
「カイディーテ!あれは何をやっているの!?」
視線を外さないまま、カイディーテに問いかける。
「……知識を譲り受けているそうだ」
カイディーテの言葉は精霊を経由して、森鬼から伝えられた。
「知識をゆずり受ける?」
「元々必要な知識は創造神から与えられるが、聖獣が自ら得たものを渡しているらしい」
聖獣が他の種族と関わるようになって知ったものや経験を、基礎知識しかない新人に教えているって感じかな?
「精霊が言うには、新たにこちらに来た聖獣はみんな先にいる聖獣から知識をもらうと」
「なるほど。あっ……ひょっとして失敗したことも知られてしまったりする?」
カイディーテがやりたがらないということは、何かデメリットがあるのだろうと、思い浮かんだことを口に出した。
しれーっと視線を逸らすカイディーテ。わかりやすい反応だ。
格好いい先輩のままでいたいのかもしれないので、もうお願いするのはやめよう。
私はブラシを持つ手を動かすことに専念した。
◆ ◆ ◆
終わったーと遠くから雄叫びが聞こえ、私はカイディーテからラース君へ代わった接待ブラッシングの手を止めた。
視線を上げた先には、粘土版みたいなものの山!山!山!
死ぬ気でやればできるもんなんだなぁと、山の群れを見つめる。
粘土板は倒れたりしないように、小さな山をいくつも作ってまとめられていた。
なんか、鍾乳洞の石筍みたいだ。いっぱいあるって、それだけで壮観な光景になるんだねぇ。
私が聖獣たちのもふもふを堪能している間にできあがったのは、何も粘土板だけじゃない。
魔力を使い果たしたドワーフたちの屍も転がっている。
「もう一踏ん張りですよー!はい、これ飲んでください」
そう言って、ルシュさんが転がったドワーフたちに何かを飲ませて回っていた。
あれ、なんだろね?
何かを飲んだドワーフたちは悶え苦しむ様子を見せたあと、ピクリとも動かなくなった。
まさか本当に屍に……と思ったけど、数分後には立ち上がって粘土板の山へ集まる。そののろのろとした動きは、ゾンビのようであったが。
そんなゾンビが群がる粘土版。スーッと地面に吸い込まれるように消えていくではないか!
不思議な光景を見て、私はぽかんと間抜け顔になった。
「主……」
森鬼が私の頭と顎に手を置き、口を閉じようとする。
違う!そういうことではない!!
パウルに見つかる前に間抜け顔をやめさせようという森鬼の優しさだと思うけども!!
私は顎にある手を掴んで外させた。
「森鬼、あれは魔法なの?」
「……そうらしい。土の魔法で地中を移動させると言っている」
どうやら、精霊に教えてもらったみたいだ。
だけど、それでピンときた。ラグヴィズたちがサンテートを盗むときに使った魔法だと。
さすがにこれだけの量があると、お手紙用の転移魔法陣で……というわけにはいかない。
魔法で粘土板を運ぶドワーフたちは疲れ切った表情で遺跡の外へと向かっていく。残ったドワーフたちで足場を解体したりと撤収作業を進めるようだ。
「ネマ、僕たちもそろそろ行くよ」
お兄ちゃんに声をかけられ、ついにこの遺跡を去るときがやってきてしまった。
「……そういえば、ムシュフシュはどうするの?」
ドワーフが魔法を写している間、我関せずと寛いでいたムシュフシュにこのままドワーフたちと行動をともにするのか、それとも元いた場所に帰るのか聞いてみた。
――炎竜様がお許しくださるなら、竜の娘とともに行こうと思っている。
「ん?私と一緒に行く??」
それはつまり、ムシュフシュも仲間になるってこと?
オスフェ家の屋敷なら、ムシュフシュの大きさでも不自由しないと思うが……今は居候の身である。私の判断では決めることができない。
「いかがされましたか?」
パウルが気づいてくれたので、私は素直に事情を話した。
「わたくしといたしましては、ムシュフシュがネマお嬢様についてくださるのは賛成です。しかし、ムシュフシュですからね……。イナホ以上に危険視されるでしょう」
意外にも、パウルはムシュフシュが仲間になるのを歓迎してくれた。
まぁ、強力な助っ人が現れた的な気持ちなのかもしれないが。
「オスフェのお屋敷で飼うとしても、まずは旦那様のお許しが必要です。それから、皇帝陛下へお伺いした方がよろしいかと」
最初の関門はパパンか。
パパンは動物を飼うのを反対してきそう。
最初にうさぎを保護も兼ねて飼いたいって言ったら反対されたし、プルーマは反対されそうだからって強行しちゃったし。
ノックスみたいに訓練されていたら問題ないのかな?
……でも、魔物っ子たちは反対されたことないような??
「おとう様、許してくれるかな?」
「ネマお嬢様がお願いすれば、反対はなさらないかと。それに、奥様も喜ぶと思われます」
パウルの言葉に私は気づいてしまった。
ムシュフシュを連れていったら、ママンが嬉々としていろいろな実験をやるであろうことに!
それでムシュフシュが嫌がって攻撃してしまったら、ママンの魔法で氷漬けに……。
まずは、ムシュフシュに私の家族の危険性について説明しなければ!!
――……たかが人だろう?
一通り説明しても、ムシュフシュは理解しがたいようだった。
「人は思わぬ力を発揮するときがあるから、油断しちゃダメなのよ!」
日本ではそれを火事場の馬鹿力と言うが、パパンとママンに関してはちょっと違う。
貴族であることが染みついているせいか、普段はきちんと感情をコントロールしている。そのコントロールが、興奮や怒りで乱れたときに馬鹿力がバーンッと弾けちゃうんだよねぇ。
「ムシュフシュも炎で真っ黒焦げとか、氷でカッチンコッチンになりたくないでしょう?」
――竜の娘の親はそれほどの力を持っているのか?
「そうよ!ガシェ王国で一番強い夫婦だもの!!」
……たぶん。本当に一番強いのかわからないけど、夫婦と限定すれば国一番だと思う。
――つまり、機嫌を損ねなければよいのだな?
「そうだけど……いやなことをされるかもしれないんだよ?それでもいいの?」
パパンは家族に害がおよばなければ大丈夫だと思うけど、ママンは確実にやる。
ムシュフシュに鱗や毒を採取されるよと伝えても、それくらいなら平気だと返ってきた。
――雌の機嫌を取れなければ、雄が生き残れないのを知らないのか?
ムシュフシュ曰く、ほとんどの竜種の雌は発情期になると気性が荒く、中には雄を殺してしまうものもいるのだとか。
でも、私が知っている竜種……竜舎の子たちやライナス帝国のワイバーンのそんな姿は見たことがない。
もちろん、卵ちゃんが奪われそうになったときにとても荒ぶっていたけど、生き物であれば当然のことだ。
――詳しくは俺も知らないが、群れているかいないかの違いだろう。
なるほど。
地球の生き物でも、群れで生活する種類はコミュニケーション能力が発達しているものが多い気がする。
でも、発情期は雌を巡って雄が戦うイメージが強いんだよなぁ。
――気になるなら、炎竜様に聞くといい。
確かに、詳しい人に教えてもらった方がいいよね。
よし、ライナス帝国に戻ったら飛竜兵団へ行こう!
ちなみに、ソルにムシュフシュのことを聞いたら、好きにしていいと返ってきた。
投げやりな感じがしたけど、ソルは私が力を使ったことを気にしているんだと思う。
何があったのかをまだ説明できていないんだよね。私だけで説明できるか不安だから、ヴィにも手伝ってもらおうかな。
それにはまず、離宮に帰らないとだけど……。
「おにい様!ムシュフシュもいっしょに連れていってもいい?」
「……山の麓まで一緒にってことかな?」
「ううん。うちの子になりたいって!」
お兄ちゃんは片手で顔を覆い上を仰いだ。
見事なあちゃーの図だなぁと思いつつも、イケメンは何をやっても様になるなと感心してしまう。
「わたくしは最初からそうなると思っていたわ!お兄様もそうではなくて?」
「……どうやって父上に説明しようか考える程度にはね」
いつものパターンと言われればその通りなので、はなから予想はついていたのだろう。
お兄ちゃん、すまんね。
「俺からも口添えはしてやろう。セリューノス陛下はさぞ驚くだろうな」
ヴィはそう言うけど、陛下はたぶん面白がるんじゃないかな?
ムシュフシュが変なことに利用されないよう気をつけないと!ラグヴィズの件では一杯食わされたしね。まだ根に持ってるよ!!
「そういえば、ネマがムシュフシュに名を付けたらどうなるのかしら?名に縛られるのは魔物だけなのよね?」
「あぁ、竜種は真名の誓約をするが、竜玉があるネマには必要ないだろう」
竜舎の子たちはある程度育つと、竜舎に残るか巣立つか選べるらしい。
竜舎に残る子は精霊を介して誓約をし、巣立つ子は野生で生きられるよう訓練が課せられる。
とは言っても、ほとんどの子が残ることを選ぶんだけどね。
真名の誓約は名に誓うこととは違って相手が必要なんだけど、竜舎の子たちはガシェ王国国王と誓約する。肩書きで誓約すれば、代替わりしても誓約は引き継がれるそうだ。
そして、誓約に精霊を介すのは、名に誓うのと同等の契約であることと、竜種の言葉を伝えてもらうためなんだって。だから、精霊を見ることができる人が必ず立ち会う。
ヴィは何度も誓約に立ち会っているので、意思疎通ができるなら誓約はいらないと思ったのだろう。
ライナス帝国のワイバーンたちも、同じ方法を取っているっぽいね。
ちなみに、私が大きくなったら立会人をやらせてくれるって、王様が約束してくれたんだ!
まぁ、私が精霊を見られるようになることが条件だけど……。
――竜の娘が名を与えてくれるなら、名に誓ってもいいぞ?
ふっ……。どうやら、私の残念なネーミングセンスの真価を発揮するときがきたようだ!
自分で残念だと言っちゃう虚しさは気にしてはいけない。
ムシュフシュは確か、メソポタミア文明の竜だったっけ。だから、西洋のドラゴンとも、東洋の龍とも姿形が違うんだよね。
メソポタミア――それは、非常にオタク心をくすぐる言葉だ。
学校で習う四大文明の一つ、メソポタミア文明が栄えた地であり、かの有名なハンムラビ法典を作った王の国もメソポタミアにある。
大きな川に挟まれた豊穣な土地は、神話の時代からいくつもの国が滅び、いくつもの国が興った。
現代に残されたのは神話と古代遺跡と古代文字!!まさにロマン!!
はっ!この場所も同じだ!
じゃあ、やっぱりメソポタミアにちなんだ名前……と言っても、シュメール語は知らないし、メソポタミア神話の神様からもらうのもなぁ。こっちの神様が拗ねそうだ。
関連する言葉を、記憶の底から掘り返してみる。
ハンムラビ王の他にもう一人、有名な王がいたな。あれは確かウルクの王だったっけ?
ウルク……なんか可愛いかも!うん、直感を大事にしてみよう!
というわけで、ムシュフシュの名前は『ウルク』に決定!
「ウルクって名前はどうかな?」
――ウルク?……もっと強そうな名前がよかったが、竜の娘が決めたのなら受け入れよう。
強そうな名前?それならもっと厨二病チックにした方がよかったかな??
ネマが厨二病的な名前を付けたら酷いことになりそう(笑)




