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★突発SS さんしゃいでしゅ!

Twitterでフォロワーさんとのやり取りから降ってきたネタです。めっちゃ短いです!

ちなみに、デビューして4年目に突入しました!

王宮どこでもフリーパスを手に入れて、意気揚々と遊びにきた。

まぁ、保護者同伴だけどね。

パパンにお手てを引かれて、やって来たのは王宮の西棟。

西棟はいろんなお仕事部屋があるんだけど、今日はパパンの職場見学です!


「ここが私の執務室だよ」


ガシェ王国の宰相であるパパンなので、個室を与えられているのは当然か。

しかし、広い。

個室なんだけど、パパンの部屋の手前にも部屋があって、そこは秘書室とか事務室みたいな雰囲気だね。


「おはようございます、閣下。おや、可愛らしいお姫様もご一緒なのですね」


「私の娘だ。寄るな、見るな、しゃべりかけるな。わかったな」


お家とは違うパパンだけど、言っていることは残念なパパンのままだった。

部下さんは、上司の娘だからおべっか使っているだけだよ。


「はいはい。それなら、僕たちに話して聞かせなければいいのに」


「私が娘の可愛さを自慢して何が悪い?」


いやいや、いったい何を話しているのさ?

池ポチャ事件とか、階段ソリ事件とか、話してないよね!?


「申し遅れました。宰相補佐を務めます……」


「しゃべるなと言っただろう」


パパン……大人げないぞ!

でも、ギリギリお名前は聞くことができたので、よしとするか。


「ネフェルティマ・オしゅフェでしゅ……」


ぐぅぅぅ……噛んだ……。


「お嬢様はおいくつにならっ……」


宰相補佐さん、パパンに睨まれながらも話しかけてくれるのは嬉しいんだけど、首を絞められているよ!!

こうなったら、パパンの注意を引くしかない。


「さんしゃいでし……」


うぬぅぅぅ!!!

指が!指で3が作れない!!

なぜか薬指が曲がってしまう……親指で小指を押さえられない……むむむぅ。

仕方ない。ヨーロッパ方式でいくか。

親指、人差し指、中指を立てて、ぐいっと前に突き出す。


「さんしゃいでしゅ!」


ドヤァとすれば、パパンの顔がだらしなく緩む。


「ネマっ!なんて可愛いんだっ!!」


むぎゅーっと抱きつかれて、頬をうりうりされる。

そして、宰相補佐さんには生温かい目で見つめられた。

お家では、いつもこんなんです。

ついでに、お姉ちゃんもこんなんなのです。


「では、その可愛いお嬢様に働いている格好いいところを見てもらいましょうね」


副音声で、そろそろ仕事しろやコラァって聞こえたのは気のせいかな?


「うん!おとーしゃまのかっこいーところみたい!」


「そうかい?ネマにそう言われたら、お父様頑張っちゃうぞ!」


……パパンがチョロすぎて、ちょっと心配だな。


「お嬢様はこちらにどうぞ。閣下の見張り役、お願いしますね」


宰相補佐さんの微笑みが黒い。私のことはパパンへの餌認定されたようだ。


「あいっ!」


餌役、頑張るぞー!!

デビューして丸3年が経過しました。

皆様のおかげで、亀更新ながらも執筆を続けられることができています。

4年目も頑張りますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたしますm(_ _)m

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