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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

政治家転生〜シンプルに考えよう〜

作者: 黒澤 中道
掲載日:2025/09/22

誤字・脱字があると思います。また、初投稿のため、非常に文章が読みにくいです。温かく見てくれると嬉しいです。

 あれ、ここは?

「君はよく、政治家になれたね。その素直さが国民には、光に見えたのだろうけど。その光は、君の言う売国奴には、とても目障りだった。」

 あぁ、そうか。

『何を言ってる。お前が本物の売国奴だろう。こんなに国をめちゃくちゃにして。』

「滅茶苦茶?今の日本は、失われた30年を乗り越え、大発展を遂げている。今の日本に敵う国はないよ。」

『それは表向きだ。かつての日本との関わりが深かった、三大大国の実質的な共同支配によって、許されているに過ぎない。』

 僕はあいつに国を。

「―それで?君は昔から変わらないな。君の家族の時も言ったけど、半端な実力で、理想を追い求めれば、必ず破滅が待っていると。」

 あいつに家族を。

「―君が小さな改革を絶えず、続ける一人であったなら、どれだけ実力が半端でも、君を引っ張り上げていただろう。私なりにね。」

『誰が、お前なんかと。』

「何か、言い残したことはあるかい?」

『お前、だけは、絶対に…』

「君は絶望から、逃げることができて、心底、羨ましいよ。」

 あいつに僕自身を殺されて。

 それで…。それで?ここは、何だ?



 ぼんやりとした白い大地に、一面もやのかかった白い空間。

 僕は感覚の淡い足を動かして、前に進もうとする。その瞬間、白い景色が僕の横に流れる。それは、車に乗っている時に見るような景色だが、一面が白いため、わかりにくい。

 このまま、闇雲に動くわけにもいかない。音が聞こえないだろうか。

 そうして、耳を澄ませると…

「ーぃ、おい!やっと気づいたか」

「目を覚まして、五感に頼らずに動くとは。本当に動物の様ですね。」

「自分を動物だと思えば、その通りの行動をするようになるのだろう。」

「とても、つまらない。」

「同感だ。」

 耳を澄ませば、声は聞こえるが、姿が見えない。男と女の会話の様に聞こえるが、先ほどから直感が…

『何で、一人芝居をしている?』

「―ぉ、やはりそうでしたね。」

「「私の選んだ人物はこうでなくては。」」


//


「疑問が尽きないだろうが、3つの質問を許しましょう。」

『ここは何だ?』

「ここは死後の世界。次の躰に写る途中の道。」

『あなたは何だ?』

「君たち人類が言う、神と呼ばれる存在。」

『選んだ人物とは?』


///


「その質問を待っていたが、その前にあなたの感覚を元に戻しましょう。」

『ーは。3つの質問が終わってしまった。もっといい質問があったんじゃ。』

「はぁ。どこ。あなた。何故。直感は的確な問いを発していたのにな。直感にもっと頼っていればあぁはならなかったのに。」

『ああはならなかった?』

「3つの質問以外は受け付けない。さて、あなたを選んだ理由を教えましょう。それは、あの年に死亡した政治家の中で、一番直感が優れていたからだ。」

『あの年…』

「あの年はあなたを含めて、元・現に関わらず、100人以上の政治家が死亡しています。」

『あいつはそんなに…』

「戻りたいか?」

『…ぇ?』

「戻りたいなら100人の政治家の知識を君に流し込むことと、シミュレーションカウント10を満たしてもらいます。」

「君は知識が足りない。だから君に足りない100人の知識を身につけろ。」

「あなたは経験が足りない。なので、あなたに足りない、世界を変える経験を身につけなさい。」

「「この2つを満たした時、2020年の君自身に、転生させましょう。」」


////


『それは、転生というのか?』

「2つの条件を満たしたあなたは別人です。転生で問題ない。それにあなた方の言う転生は、他の別世界に行くことだろう。私の言う転生は、同じ世界で生まれ変わることだ。あなたの輪廻の流れを転じさせたに過ぎません。」

『いや、待ってくれ。転生を望んでは…』

「望んでいないだと?直感は乗り気なのにですか。悔しくないのか?不甲斐ないと思わないのですか?君の生は死は、それだけの価値だったのですか。」

『そんな訳がないだろう。あんな奴らのせいで日本が終わって。私の家族が殺されて。それで…』

「それでいいんだ。余談ですが、あのまま君が生きていれば、最終手段で世界を破滅させなければいけませんでした。更に余談だか、あなたの死後、あの世界は、終末への止められぬ歩みを続けています。」

「私はその歩みを止めたいのだ。」

『…そうですか。…わかりました。また、考えすぎる前に直感を信じて、話を受けます。』

「おお!それは良かった。早速説明ですが、シミュレーションカウント10は、2020年から2030年までの、君が生きていた世界で政治家として、シミュレーションしてもらいます。」

「最初のシミュレーションでは、100人の政治家の記憶を知識として流し込みます。それに伴い、あなたが1週間の休息と準備を必要とするため、2020年の君が寝込んだ日を最初の1日目としよう。それからあなたのサポートをする生物を犬、猫、鳥の中から選んでください。その生物が、私の説明の補足と、本当の世論を君に伝えるだろう。ではサポート生物を選んでください。」

『虎太郎。こたろうを私たちの家族の飼い猫をお願いします。』

「いいだろう。最後に私からあなたへ、シミュレーションを上手く行うための最大のヒントを。」

「固い縁を結んだ女子を最初に意識した時の言葉を思い出せ。」

 ―シンプルに考えられるのすごいね。政治家になれるよ―

「思い出せたようですね。」

「「それではシミュレーションを開始する。」」

 その言葉とともに私の意識は、眩い光に包まれる。ーそして。


/////


 ―っ。 

「お父さん、大丈夫?」

「ひどい顔ね。私が支えるから部屋に行きましょう。」

「ありがとう。日毬ひまり光結みゆさん」


 酷い頭痛の中、無数の知識が流れては、記憶されていく。その度、目の前が眩むほどに頭が痛むが、今は2人の顔を目に焼き付けたい。たとえ、これがシミュレーションの世界だとしても。


「部屋に着いた。大丈夫?風邪が良くなったからって、家族で夕食にしたのが悪かったわね。」

「いや、大丈夫だよ。2人の笑顔が見れたから。」

「そのために酷いのを隠していたら、私たちの笑顔も曇るわよ。ほら、ベットに寝て。…布団を掛けて。お休みなさい。」

「あぁ、ありがとう。お休み。」


 お休みなさい。その言葉に涙が流れそうになる。暗い部屋になれた目を凝らしてみると、私の部屋だった。足元には、ぎっしり本の詰まった中位の本棚と、右の壁の隅に勉強用の机と椅子がある。中央には丸いグレーの絨毯に、木のローテーブルとクッションが置いてある。そのクッションには、薄茶色と白の縞々の毛毬が丸まっている。机と本棚の間のカレンダーを見ると、2020年の数字が目に入る。


「本当に2020年なんだ。痛っ」

「よく、この頭痛で話せるなぁ。」

「えっ?虎太郎が喋ってる?」

「落ち着け、主人。この声は主人にしか聞こえない。2人でしか話せないのにゃ。」

「…わかった。それで何で虎太郎も頭が痛いの?」

「主人と同じにゃ。主人を含めた100人の政治家の記憶を知識として、流し込まれたにゃ。」

「えっ。大丈夫?僕も相当痛いんだけど。」

「大丈夫に見えるのかにゃ。野良時代にひどい食べ物を食べた時の腹痛より痛いのにゃ。」

「はは、それってこれくらい痛いんだ。」

「笑い事じゃないのにゃ。」

「「うう…」」

 ひどい頭痛だ。それに虎太郎も。あの神が、僕と同じことを虎太郎にするって言ってたら、断っていただろう。ただ、サポート生物と言っていたから、ただの猫では話にならなかったのだろう。全く。また、自分の素直な性格を恨むことになるとは思わなかった。

「主人は…」

「うん?どうしたの虎太郎?」

「主人は素直なところが1番の魅力にゃ。」

「もしかして、声に出てた?」

「声に出さなくてもわかるのにゃ。主人が何を考えているかはお見通しにゃ。」

「そっか。…ねぇ虎太郎。僕が政治家になったのは、光結の期待に応えたかったからだけど、それだけじゃ足りなかった。」

「そんにゃことは…」

「だから、まずはシンプルに考えようと思う。」

「にゃ!それでこそ主人なのにゃ。」

 ただ…

「「頭が痛い。」のにゃ。」

「お休み。虎太郎。」

「お休み。主人にゃ。」


//////


―翌日―


「うーん。わかってはいたけど、この国の問題点が大きすぎて、全体像が把握しきれないな。」

 治まってきた頭痛はほっといて。目の前のことに集中する。

「確かに。みんな、色々なことで困ってたにゃ。」

「でも、わかりやすい、1番大きな問題は…」

「「失われた30年」」

「この30年は、1990年から2000年の間から今日までと言われているね。」

「30年は長すぎる。人間はその間、何をしていたのにゃ?」

「うん、まずはそれを調べて。僕の知識と貰った知識とを照らし合わせて、理想とのギャップを見つけていこう。」


―2日後―


「わかった。日本の最大の問題点。」

「お金なのかにゃ?」

「いや、お金よりも大きな問題だよ。それは技術だ。」

「技術?何で技術なのにゃ。」

「うん。さっき、虎太郎が言ってたお金は、表の問題に過ぎないんだ。払った、払ってない、上手く使えた、上手く使えなかった。そんなふうに分けられるけど、問題なのは、国が上手くお金を使えなかった結果、日本の技術が停滞して、この先、発展しなくなるかもしれないんだ。」

「にゃにー。と言いたいけど、うまく想像できないのにゃ。」

「そうだね。まずは、1990年から2000年の間に何が起こったのかを探したんだ。そこで、1つ気になることがあった。それは、今の財務省の前の組織が、国土交通省に行ったことなんだ。」

「それは何なのにゃ?」

「うん、簡単に言うと。メディアを操作して、国土交通省への国民の目を厳しくさせて、補助金(開発費)を国費から出させないようにしたんだ。」

「それで何が起こったのにゃ。」

「それまで、開発費として扱ってたものが出せなくなった結果、活発的だった、土地・情報インターネットのインフラ整備が、極端に少なくなってしまったんだ。」

「土地の方は、何となくわかるのにゃ。散歩道はボロボロなところじゃなく、きれいなところにしているのにゃ。でも、それの何が、技術の停滞に繋がるのにゃ?」

「もし、土地・情報のインフラ整備をすることで、【今後、十数年の成長産業の見極め】と【成長産業の成長させる道筋】が同時にわかったとしたら?」

「それはすごいことにゃ。でも、それは今からすればいいことじゃないのかにゃ?」

「うん、それはそうなんだけど、これから話すことをよく聴いてね。」

「わかったにゃ。」

「土地のインフラ整備は、開発の方は、半年以上はかかる工事だ。そこで何でも任せられる人になるためには、少なく見積もっても10年は必要だ。大学を卒業して、そのまま働いて10年経ったとしよう。その人は何歳?」

「33歳にゃ。」

「そう。その33歳に30年を足すと?」

「63歳にゃ!」

「もう、引退間近だ。」

「でも、失われた30年で新人も入ってきてる。焦ることじゃないのにゃ。」

「それはさっき言った、インフラ整備が少なくなった30年だ。活発だった時代との差は歴然だよ。」

「でも、海外で工事をしているのにゃ。ちゃんと経験は積んでるのニャ!」

「海外の工事で最新技術は使えた?最新技術はまだ世に出て日も浅く、情報が少ないものだ。それを安全面を考慮して使えた?」

「それでも工事の経験は…」

「最新技術を扱うノウハウの経験は?」


「…そういうことなのかにゃ。」

「うん。僕の想像どおりなら、すぐにこの国の技術は止まるだろうね。」

「AIは、AIはどうなのかにゃ?」

「AIを僕も触ってみたけど、既知・既存の技術の応用ができるだけだろうね。あくまで僕の考えだけど、最新技術を生み出すのは人間だ。AIにはできないよ。」

「そうか。そうなのかにゃ。じゃあ、このことをみんなに知らせにゃいと。」

「待って。まずはシンプルに小さな改革から始めよう。」


///////


「小さな改革にゃ?」

「うん、まずは僕が、この考えに至った経緯を誰かの考えとして広めるんだ。」

「にゃに?なんで、そんな面倒なことをするのにゃ?!主人のブログですればいいのにゃ。」

「うん、僕はあくまで、誰かの考えを参考にして、動いている1人の政治家とするんだ。もし、この考えが僕自身のものだとするなら、僕を消せば、それで済むからね。」

「そういうことかにゃ。主人のゴールは考えを広めるだけではないのにゃ。」

「そうだね。僕のゴールは、この国を変えることだ。よし、計画と準備を始めよう。誰に書いてもらうかだけど…佐竹あたりが知ってそうかな。」

「佐竹って。主人と同じ党の、坊っちゃん政治家にゃ?」

「坊っちゃんって。はは。あの年で、まだそんな呼ばれ方をしているのか。まぁ、佐竹なら色々知っているだろう。」

「それと、あと3日で要点と、最後の1日で、政治家復帰の準備をしよう。」

「わかったのにゃ。」


////////


ー3日後ー


①現代の「技術的問題点」の主な事柄と、資本主 義経済における技術発展の、負の側面の「負担」の掛け算。技術発展の良の側面の「軽減」の非効率な扱い方。

②一般認識のAIの考えと、私のAIの考えの違い。AIを育てる、AIの技術発展の「必要なもの」「考え」「注意点」。これらを本来の「技術発展」に絡ませる。

③需要と供給。設備投資と日本の生産能力の低さ。インフラ投資と技術発展の関係性。の3つを深掘る。

④これからの技術発展=需要と供給の高サイクル。中・小企業の大企業への大規模合併。大きな「強み」の複合とそれに伴う、大規模合併の効率的な運用と循環型社会(真資本主義)への可能性。


「疲れたー。話相手になってくれてありがとうね。虎太郎。」

「つかれたにゃー。疑問に思ったことを聞いただけなのにゃ。」

「それが助かったんだけどね。やばい。色々準備しないと。」

「がんばってにゃー。」


/////////


―翌日―


「お父さん、風邪はもう大丈夫なの?」

「うん、お父さんは大丈夫だよ、日毬。」

「お母さんは心配だったのに、風邪を引く前より元気そうね。」

「そうかな。よし、ごちそうさま。」

「洗い物は…」

「私がしますよ。復帰準備は万端?」

「うん、もちろん。じゃあ、行ってきます。」

「「いってらっしゃい。」」


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。―3日後―の要点の会話は、随時【エッセイ】として『ナァナァ、主人』のタイトルで投稿していきます。お楽しみに。

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