僕みたいな男でも、君が幸せにしてくれますか?
僕はまったく女性にモテない!
そりゃそうだ! 学歴もないしお金もない、社員にもなれない!
何をしても上手くいかない!
失敗ばかりするくせに、喧嘩パやい!
直ぐにカッとなるから、バイト先も転々と変える羽目になる。
貯金もないし、いつもギリギリの生活を強いられている。
いつだって苦しい生活だ!
食べるモノがない時は、コンビニにあるゴミ箱を漁るときもある。
賞味期限の切れた商品をタダで貰いに行く事も多々あった。
だから当然なのか? “僕は女性にモテない!”
こんな生活を既に20年も続けている。
いい歳の大人なのに、残金は僅かポケットに231円しかないのだ。
カッコ悪いを通り越して、僕には既にプライドはない。
親にも平気で土下座してお金を借りに行く時もあるからだ。
それは仲が良い友達だろうが、顔見知り程度の知人だろうが頭を下げる。
もうそれが平気になった。
お金を貸してくれる相手なら僕は土下座でもなんだって出来るんだ!
“恥を知れ、40も過ぎて年下に金を借りるんだな、カッコ悪すぎ”
いろんな言葉で、僕はお金を借りる相手から罵られる。
それでも僕はお金が必要なんだ!
お金が無いと、“この空腹をどうする事もできない!”
人間は何故? お腹が空くと何か食べないといけないのだろう?
食べる事をやめれば、お金を使わなくて済むのにとたまに思う。
『どうか! お金の無い僕にお恵みを、、、!』
僕は物乞いをする事もたまにある。
生きていくのはそれだけ大変な事なんだと身に染みて分かった。
*
・・・つい最近は? 僕よりも20歳は違うだろうと思う若者に
僕は絡まれる。
『おい、オッサン! 金出せよ!』
『・・・そ、そんなのある訳ないだろう。』
『おい、どこかに隠してないか調べろ!』
『だからないって!』
【ドーン・ドスン】
『金が無いなら、ボコボコにしようぜー!』
【オウ!】
【バン・ドーン】
僕はあちこち彼らに蹴られ殴られ、直ぐに立てないほど痛めつけられた。
お金が無いという事は、平気で若者たちに殴られ蹴られるという事なんだ。
僕は怪我をしながらも、自分の住むぼろアパートに帰った。
『あぁ、何故僕はこんなにもお金が無いんだ......。』
僕は自分を鏡で見ながら思い出していた。
10年前までは、こんな僕にも優しくしてくれる彼女が居たんだ。
いつも笑顔で僕の事を心配してくれる彼女がね。
でも? 僕が職場で喧嘩して“初めて社員で働いた会社を辞めたら?”
彼女に別れ話をされた。
『何の取り柄もないくせに! 社員の仕事を辞めたんだって!』
『あぁ、僕にはあの会社は窮屈だったんだ!』
『ふざけないでよ、私は平凡でいいから安定した生活をしたかっただけ
なのに、そんな私の小さな夢もアンタはぶっ潰すのね!』
『・・・い、いや? どういう事なの?』
『もう別れて!』
『別に別れなくても、また仕事を探せばいいだけの話じゃないか。』
『でもそれって? “社員じゃないんだよね?”』
『・・・まあ、アルバイトからだと思う。』
『そう、じゃあ今までありがとう、もう二度と会う事ないと思うけど
元気でね!』
『ちょ、ちょっと待ってよ! 何? 僕が社員だったから付き合ったの?』
『他に何があんのよ!』
『・・・そ、そんな、』
『“最後だから私が言ってあげる! アンタ何の取り柄もないのよ!”』
『・・・・・・』
『私と別れたら、このまま独身まっしぐらね!』
『・・・・・・』
・・・今でもあの時の事を考えると? 勝手に僕は涙が出るんだ。
『また涙が、、、。』
でもね? “生きてたら? 世の中何が起きるか分からないものだな。”
ひとりの女性が僕に話しかけてくれた。
『お腹空いてるの?』
『・・・えぇ!?』
『ゴミ箱漁るぐらいならウチでご飯食べていく?』
『・・・でも? 今会ったばかりの僕を信用できるの?』
『そんな事、私に聞いてくるぐらいだから、きっとイイ人よ!』
『僕に何か食べさせてくれるなら凄く有難い!』
『じゃあ、私に着いてきて!』
『あぁ!』
先会ったばかりの女性は僕の前をスタスタと歩いて人だかりに
なっている場所まで連れててくれた。
『はい! お弁当! ごめんね、二人きっりじゃなくて。』
『・・・い、いや、有難いよ、助かった。』
『いつから何も食べてないの?』
『“1週間ぶりかな”』
『これからは、お腹が空いたらここにきて! 絶対に何か貴方に食べさせて
あげるから!』
『あぁ、じゃあお言葉に甘えて!』
彼女との最初の出会いは、こんな風に始まる。
でもまさか!? “恋愛に発展するとは思ってもみなかったんだ!”
彼女と付き合う前に、僕は彼女にこんな質問をした。
【僕みたいな男でも、君が幸せにしてくれますか?】
彼女は満面の笑顔で僕にこう言ってくれた。
『当たり前でしょ! 私が貴方を幸せにしないで女性がするの?』
こんな僕でも、女性かに愛されたいと幾つになっても思うモノなん
だなと彼女と会って気づかせてもらった。
今度は、僕が胸を張って彼女を幸せにする!
もうこんな生活とはおさらばだ、彼女の為にもちゃんと働くよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。




