幸せの白ウサギ
ま白い雪に覆われた日は
幼子達が思い思いにウサギを作る
幼子達の小さく大きな夢と気持ちは
冷たく小さなてのひらを伝い
ウサギの心に淡く宿る
凍えそうな夜を越え
穏やかで優しい日の光が差す頃に
ウサギ達は柔らかな温もりの中で
ゆるりゆるりと空へ還る
幼子達の大きな夢は
優しい光が空へと届け
やがて小さな木が芽吹く
幼子達の大きな夢と
ウサギと太陽の命の光を
その身に宿した小さな木は
聖なる日に降る雪に混じって
世界に小さな幸せを蒔く
みなが幸せでありますように