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ロリータ・コンプレックス  作者: 之


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14/18

(14/17) 家族の秘密。

「コータってなにか秘密にしてる?」



ハンバーグをひとりでこねているコータに、

突然リナから質問が飛んでくる。



「…ありますよ。」



「なに? 教えて。」



「秘密ですから、教えませんよ。」



「えー!

 家族に秘密はナシだってパパ言ってたよ。」



「それじゃあリナさんの秘密は?」



「教えるわけないじゃん。」



「…ですよね。」



彼女は矛盾(むじゅん)に気づいていないのか、

コータは最初から(あきら)めた。



「なんかないのー?」



「家族の間にだって普通に秘密は持ちますよ。」



「グランパとグランマにも?」



コータの両親はいまでも仲睦(なかむつ)まじい。



陰様(かげさま)でコータ自身、いまもこうして

引きこもりを続けていられる。

いまごろは温泉でも楽しんでいるのだろうか。



「ふたりは夫婦なので。どうかな。あちっ。」



「ふーん。やっぱないんだ。

 あっ、いい匂いしてきたー。」



ハンバーグの中に火が通る間に、

ソースを別に作る。



料理は効率(こうりつ)を考えなければいけないので、

()れないコータはなにかと(あわ)ただしい。



リナはそんな姿を楽しげに見て、

手伝ってくれる様子はなかった。


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