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ロリータ・コンプレックス  作者: 之


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10/18

(10/17) 笑顔のリナ。

「おじさん、もっとオシャレしたら?」



「必要ないから。」



コータはいつものよれよれのパーカーに、

だぼだぼの(ゆる)いデニムパンツ。



ショッピングモールというのは

アラサーの独身男がこんな格好で、

少女を連れて歩ける場所ではなかった。



リナに指摘されてコータは恥ずかしくなってきた。



「わたしが見つくろってあげる。」



そう言って持ってきたのが、

派手(はで)(りゅう)刺繍(ししゅう)の入った黒色のシャツで

いつものようにコータは笑い者にされた。



「似合わなーい。」



「それなら、持って来ないでくださいよ…。」



「えぇー、いいじゃん。次これ着て。」



「それより、ご飯はどうします?」



「なんか作って。」



「デリバリーじゃダメですか?」



「わたし、ハンバーグ食べたい。」



家ではあまり出てこない洋食の注文。

ハンバーグ程度の料理ならコータでも、

作れない気がしないでもなかった。



「あ、レトルトでいいですか?」



「ダメ。」



満面(まんめん)の笑みを向けられ拒絶(きょぜつ)された。



ふたりは1階のスーパーに寄り、

コータはレシピサイトを見ながら材料を調達する。



「ハンバーグは、なに肉?」



「もー。」



「お高い…。」



カゴに入れられた牛ひき肉の値段に目を(うたが)った。

コータはあとでそっと(とり)肉と変えておいた。


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