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花の妖精  作者: ぱる
2/13

過去2

 


 私はどちらかというと、秋ちゃんのことが好きだった。いつも明るくてかわいい秋ちゃんは、性格も良くて、ひとりぼっちの私にもよく声をかけてくれた。


 甘い声で「春ちゃん、一緒に遊ぼう」と話しかけてくれた秋ちゃん。みんなの人気者だった秋ちゃん。




 私は、自分のことが好きだった。みんなに流されない自分が、かわいい自分が好きだった。だから、あの日、勇気を出したのも自分の為だった。自分を嫌いになりたくないから声を上げた。



 秋ちゃんの悪口を本人に聞こえるように言う女の子4人組。この子たちはかわいくない。こんなかわいくない子にかわいい私と秋ちゃんが負けて良いはずがない。



 私はつかつかとその子たちの前に歩み出て、「悪口言うの良くないよ」と声をかけた。


 そのときのことは今でも良く覚えてる。ざわざわしてた教室の中が急にシーンと静まりかえって、みんなの目が、目が、目が私に向けられる。




 みんなは息を呑んで、秋ちゃんも驚いた顔をして、女の子たちは私を睨み付けて。






  その日から私は1人になった。





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