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ゆったりとお湯に浸かって。

 白亜の柱が天井を支え、大理石の湯船には獅子の口から蕩々とお湯が注がれる。


 思った以上に綺麗で広いゆったりしたお風呂に足を伸ばして浸かっていると隣にさぷんとティアが入ってきた。


 胸元に光るエメラルドグリーンのシズク石。ティアは今この龍のシズク石を肌身離さず持っている。こうしてお風呂に入る時も外さないで。


 カイヤの時もそうだったけどこの石はあたしのドラゴンオプスニルのようにはめている間常時効果があるようなものではないみたいで、いざというときに使う感じのチカラだった。


 ちゃんと試してみたけどその効果は凄まじく、まさしく人間を超越したチカラを発揮した。ティアの手足がドラゴンのように鱗状のそれに変化して、腰の下から生える緑の尻尾に頭には二本のツノが背中まで流れるように生える。


 そのパワーもスピードも通常のあたしを凌駕し肉弾戦なら負けるかも?


 そんな超人になったティア。


 あたしとしてはいざというときに自分の身を守れるくらいになってくれればいいなぁって思ってただけだったんだけどティア、これであたしを守る事ができる! って、けっこう上機嫌だった。


「レティシアの身体って綺麗だよね。肌だって真っ白だしキメも細かいし。あたいとは大違いだ」


 隣であたしを見ながらそんなことをいう彼女。


 まあね、あたし子供の頃大聖女様に拾われてからほとんど外に出たこと無かったしさ。日に焼ける暇もなかったし。


「あたしはティアの方が健康的でいいと思うよ?」


 実際無駄なお肉の一切無いティアの身体。特にあたしとパーティを組んでからは身体を一生懸命鍛えてたしね。正直ドラゴンオプスニルが無ければあたしなんて太刀打ちできないんじゃ無いかってレベルになってる。


 元のひ弱さが違いすぎるの。


 そんなティアの肌は健康的に日焼けして。その分普段日に当たらない部分だけ白さが際立ってて。ああこういうのが健康的な肌だよねって、そう思うんだよね。


 あたしの場合今は全く日焼けしないそれこそ火であぶっても火傷しないくらいな龍神族の肌になってるからさ。


 もともとの白さのまま変わらないって状況だからしょうがないよね。


 ふふ。


 まさかこうしてこんな大きなお風呂に二人でゆったり入る日が来るなんて思わなかった。





 でも。


 帝国ではこういう大きいお風呂が流行ってるとは聞いてたけどこんな国境の街にまでこんな立派なお風呂があるとは思わなかった。


 もしあたしがおうちを建てることが出来たら、そこにはここまでじゃなくても良いから大きめのお風呂を作りたいな。


 ふたりで並んで入れるくらいな湯船のお風呂。


 ティアと二人であーでもないこーでもないとたわいもない話をしながらゆったりお風呂に浸かって。あたしはそんなことを考えてた。

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