表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

165/198

転生少女、みんな大好きデス。

 アリシア、朝よ、ご飯できたわよー


 ち、ち、ちっ、っと小鳥の声がする。


 うん。朝だ。気持ちのいい朝。


 にゃーおん


 クロコもおはよー。


 ……おはよーアリシア。


 おはよーナナコ。


 うん。今日も頑張ってお仕事行くぞ。




 朝ごはんは納豆とタマゴ、海苔に鯖の塩焼き。


 美味しい。


「おかあさんありがとね。おいしいよ」


「うん。アリシアはそう言って美味しそうに食べてくれるから。ほんと作り甲斐があってうれしいわ」


 あは。ほんと、お母さん、大好きだよ。


「行ってきますー」




 わたしは階段を駆け下り街を走る。


「おう、早いな。頑張っていきなー」


「あんまり走るとあぶないよー。ほら、これ持っていきな」


「ありがとうおばさん。わぁ。美味しそうなりんご」


「今日もいい天気だねー」


「ほんといい天気。気持ちいいですねー」


 わたしは声をかけてくれる街の人に挨拶しながら走り抜けて大門まで辿り着く。


「おはようアリシア。待ってたよ」


「おはようございます。今日も頑張りましょう」


「リーザおはよう。サーラはいいの? こんな所出てきて」


「いいんですよー。わたしもみんなと一緒に体動かすことにしたんですから」


 そういうサーラ。もうすっかり馴染んでる。




 表向き公主として活動する場合はカッサンドラ様が表に出ているらしい。


 普段のサーラは、もうすっかり使用人皆と打ち解けて馴染んでる。


 最初は流石に公主様と一緒に働くなんて、っていう人も多かったけど、災害復興で一緒に色々活動しているうちに馴染んだらしい。


 うん。いいよね。身分差とかそういうの、考えすぎなくても。


 サーラはサーラだし。ね。




 ほんと、この世界のみんな、大好きだ。


 わたしはアリシア。なんのへんてつもない、ごくごく普通の転生少女、デス。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ