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【挿話】夢とカイゴウ。

また世界が一つうまれました。

デートリンネが耳元でそう囁く。

創世の魔法により産み出される世界がまた一つ、「この内なる世界」を埋めていく。

まだ、たりないのですね。

わたくしはそう、物憂げに呟いてみせる。


永遠、は、「この内なる世界」の理の一つではあるが、しかしそれは万能では無い。

全てを記録し全てを把握することは、わたくしにとっても容易い事ではないのだから。

しかしまた、それを欲するわたくしの欲望もまた、真実なのである。

きっかけはなんだったのか、それはもうはるか昔の事で思い出すこともできません。

只々新しい「おはなし」が欲しかったのです。

なろう、と、いう想いだけがそこに存在したのだ、と、そう認識して。


ご自分で産み出そうなどと思わなければ良かったのですよ。

只々与えられるものに満足していればよかったのではありませんか。



いや、「この内なる世界」を満たして行く無数の世界のおはなしは確かにわたくしの心をも満たしてくれています。

それでも、

それだけではない、自分で産み出す物もどうしても必要だったのです。


デートリンネはため息をつき、わたくしに見えるように軽く頭を振りました。

世界はまた一つ、わたくしのしあわせを生み出していくでしょう。

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