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アマノとジャック  作者: ビター
邪神天悪vs奇石団編
89/153

呪いと愛


~天使第9階層~


アスモデウスはクルーニャの神器を間一髪で交わし続ける。


「お前名前は何だ?」


アスモデウスが聞く。


「申し遅れた、このゲームのゲームマスターを務めるクルーニャと言う者です。」


クルーニャはふざけながら言う。


「知らんないな…なのになぜこんなに強い?」


「強い?嘘だろ?目ん玉おかしいんじゃねぇか?俺って凄い雑魚で有名なのに。」


クルーニャは煽るように言う。


「強いさ。このアスモデウスとやり合うなんて。」


アスモデウスはそう言いながら距離を取ると闇魔法をクルーニャに当てる。


ドーン!


「魔法はよせ。」


アスモデウスは更に魔法をクルーニャに向けて打ちまくるがクルーニャは逃げるだけだった。


「やり返せないのか?遠距離は苦手かい?」


「ちっ。」


クルーニャは近づこうとするが魔法が邪魔で近づけない。


「なぜ魔法を打ち返さない?まだ1度も魔法を見てないが。」


アスモデウスは疑問に思いながらも魔法を打ち続ける。


「近距離で力を発揮する魔法の持ち主なのか?」


クルーニャは魔法を避けると距離を縮める事に成功する。


「神器!」


クルーニャはナイフのような神器を5、6本投げるが避けられる。


「惜しいな!」


クルーニャはアスモデウスに殴られると吹っ飛ばされる。


「ワイヤー。」


クルーニャは吹っ飛びながらナイフに付いていいたワイヤーをアスモデウスの体が斬れるように引っ張る。


「ワイヤー?ナイフが刺さった場所を軸に操作してるのか?気づかなかった。」


アスモデウスは飛んで避けるが足が切れてしまう。


「なんて反射神経だ…」


「クルーニャ…お前、まさかだが魔法が使えないのか?」


アスモデウスが悟ったように聞く。


「どうしてそう思う?」


「いや…神器しか使わないし、遠距離では逃げるだけだった、隠してると思ったがここまで来ると隠してる意味がない。」



「正解だ…。な?雑魚だって言ったろ?」


クルーニャは開き直るように言う。


「ハッハッハ!確かに魔法が使えない神なんて聞いた事ない。なおさら気になる…その強さの裏に何があるか。」


アスモデウスは笑ったかと思うと真剣な顔になりクルーニャに魔法を打つ。


「ゲームクリア!」


アスモデウスの体はワイヤーに巻かれた。


「何?なぜ?」


「魔法は使えないが魔力は多少あるぜ、」


クルーニャはニヤニヤと笑う。


「まさか…ワイヤーに魔力を通してワイヤーを生きてるように操ったのか?」


「魔法が使えない分、神器に頼るのは当たり前、魔法が使えない=魔力がないと知らず知らずのうちに捉えていたようだな。」


クルーニャはそう言うとワイヤーを引っ張り体をゆっくりと締め付ける。


「真っ二つだ。」


「ギャアァァァァ━━━━!」


だがアスモデウスは自ら体を絞り細くてなる事によりその一瞬にワイヤーから逃げる。


「逃がすか!」


クルーニャはアスモデウスに近づき神器を振るうが神器を手で捕まれ頭に何らかなの魔法をかけられる。


「呪い魔法…。」


「カッ、」


クルーニャは魔法をかけられると蹴り飛ばされる。


「はー…しんどっ、お前には呪いをかけた。解く方法は1つあるがお前にはきっと解けない。」


アスモデウスは息を切らせながら言う。


「呪いをかけた本人を殺せば別だ。」


「そうだが…逃げるよ。」


アスモデウスは素早く逃げる。クルーニャも追おうとするが呪いの影響か、息が上がって苦しくなってしまう。




「シン君は大丈夫そう。」


同時にリリスの魔法でシンの治療が終わる。


「あの神様の治療も!」


リリスがクルーニャに触り治療をするがクルーニャの息は上がる一方だった。


「呪いを解除とかできるか?」


クルーニャはリリスに聞く。


「はい!…解除。」


リリスは呪いを解除する。


「……ありがとよ。じゃあ俺は失礼する。」


「助けてくれてありがとうございます!」


リリスとナハスがお礼を言う。



~アスモデウス~


「あの呪いのとく方法は愛を感じる事…それだけだが奴には愛とか正義とかは無いと見た。ハッハッハ!」




~クルーニャ~


クルーニャはゆっくりと低い位置を飛ぶ。


「はぁはぁ…ダメだ、まるで永遠に走らされてる気分だ。」


クルーニャの呪いは解除されていなかった。


「どうやら何かしらの条件をつけて呪いを重い物にしたんだろう…流石アスモデウス。」


クルーニャの息はどんどんと上がりまともに呼吸が出来なくなる。


「ヤバい…1日経てば確実に死ぬ、苦しい。」


クルーニャはしゃがみこみ持っていた神器で自殺を考える。


「時間が経つことに苦しくて死にそうだ…こんな体に未練はない、未練はないが…」


苦しさのあまり涙が出てくる。


「せめて1発で楽になりたい!」


クルーニャは思いっきり神器を心臓目掛けて振るう。



「クルーニャか?」


同時に透き通った綺麗な声が聞こえる、聞き覚えのある声だった。


「…だ、れ。」


「顔を見てから聞け。私だ…それよりボロボロじゃないか?出血も酷い。」


声の持ち主はサタンだった。


「何でここに?」


「今日は1度も顔を見せなかったから様子を見に来た。

そしたら神界と第9階層がハチャメチャになってた。」


「ケッケ…なんだそれ。」


「お前も巻き込まれたのか?弱いくせに変な事に興味持つからだ。」


そう言うとサタンはクルーニャを持ち上げる。


「ちょ…何すんだ?」


「下界で治療する。」


「はぁ、自分で行け…はぁはぁ、る。」


クルーニャは息を切らせながら言う。


「この方が早い。」


サタンはクルーニャを持ち上げながら下界に向かう。



~下界~


「帰ったぞ。」


サタンはレヴィアタンに言う。


「良し。」


ベットの上にクルーニャを寝かせるとサタンは治療を始める。


「はぁはぁ…天界の薬じゃねぇか?」


サタンが使ってる薬を見てクルーニャが言う。


「そうだ、いろいろ仕入れた。…回復。」


サタンはそう言いながらクルーニャの傷を回復魔法で塞ぐ。


「はぁはぁ」


回復魔法も使えたのか…


「後はこれを飲め、体が楽になる。」


スープのような薬をクルーニャにスプーンで飲ませる。


「口を開けろ。」


「あーん」


何でこいつは俺にこんなに優しくしてくれる?俺が情報を持ってきてくれるから?だからってここまでするか?


…不思議な気持ちだ。久方ぶりに味わう変な気持ちだ。


「あ…」


「どうした?」


クルーニャは呪いの苦しさが無い事に気づく。


「サタン、お前すごいな…この薬で治った!」


「?なんの事かわからんが…良かった。」

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