悔しさの中で
~天界第9階層~
シンはメタトロンに口元を刺されたままメタトロンの首を掴む。
「離せ…あれ?全然力が入ってないぞ?」
メタトロンはシンの手に力が入ってない事に気づく。
「カッ。」
鬼神化のツケが回ってきた。
「終わりだ!デスブレイド!」
メタトロンはシンの顔に手を当てて炎を放つ。
「気絶したか…まだ生きてるとは…」
シンは気絶する。体はドロドロに溶けてた。
「まさか邪神天悪に感謝する時が来るとは。」
そこに1人の神が来た。
「次から次へとまた仲間か?って…インド神話のブラフマー!?なんでこんな所に神界の神が?プロケルの魔法で後1時間は起きないはずだ。」
奇石団はプロケルの魔法によって神界と天界第9階層の神や天使を全員眠らせていた。
第8階層以下の天使は第9階層や神界に立ち入る事が禁止されている為来る事はなかった。
「何人かは神界や第9階層にいなかったからな。」
神が神界にいるとは限らない。そのためブラフマーは魔法の影響を受けなかった。
「そうか…じゃあ死ね。」
メタトロンは素早く動くとブラフマーの後ろを取るがブラフマーに攻撃されて吹き飛ぶ。
ドン!
「ったく。シヴァの奴は何をしてるんだ?」
「へへ、流石主神レベルの神は違うな…欠片2個程度じゃあ勝てねぇ。体もボロボロで戦えない。」
メタトロンは倒れながら呟く。
「俺は早く、マモンの所に戻ろう。限界…じゃあおやすみブラフマー。」
メタトロンはそう言うとゆっくりと飛びその場を去ろうとする。
「逃がすわけ…なんだ?目が。」
メタトロンが後ろを取った時、同時に麻酔弾をブラフマーに打っていた為ブラフマーは眠りについてしまう。
「…は。奴は?」
シンは目覚めるとゆっくりと飛んでくメタトロンを見つける。
「くっ…め、メタトロンーー!!逃げるなー!俺は負けてねぇー!お前も俺に勝ってねぇー!それでも天使最強の戦士かよー!」
シンはメタトロンに向かって叫ぶがただただ悔しいだけだった。
「この神!余計な真似を!起きやがれ!代わりにお前が俺と戦え!」
シンは寝ているブラフマーの胸元を掴んで言うがブラフマーは起きる気配がない。
「くっ…」
『第9階層は任せたぞ。』
シンは数分前のアイムの言葉を思い出す。
「…汚名返上してやる!アイムが任せたと言ったんだ。」
シンはドロドロに溶けた体で歩き出す。
その頃邪神天悪の1人死神のカナロアは奇石団のプロケルと戦っていた。
「貴方が神々を眠らせてたんですか?」
「そうよ。けど貴方は殺すわ。」
カナロアの質問にプロケルが静かに答える。
「困った。」
さっきから戦っていて思ったがこの悪魔の水魔法は規模がデカすぎて近寄れない。近寄れても右手に持ってる氷の剣が厄介すぎる。
「来ないの?来ないならこちから。」
津波のような水魔法がカナロアを襲う。
「この水に飲み込まれれば潰されて終わり…だがここがチャンス!」
水を掻い潜り追ってくる水を交わしながらプロケルに近づく。
「よし、射程距離に入った!神器!」
カナロアは長い槍に似た神器を出すとプロケルの首を狙い攻撃する。
シャっ!
プロケルの首は深く抉れ、カナロアは迫り来るう水から身を守る為一旦引く。
「欠片の魔力をかなり使うけどやも得ない。」
「よし!」
これで魔力量が一気に減りさっきの規模の魔法は出せまい!
「相打ちだから、良しとする。」
プロケルの言葉にカナロアは不思議に思い自分の体を見てみる。すると左腕が少し切れていた。
「何だ、この程度…」
小さな傷だと思っていた傷は次第に腐り初め傷を中心に腐り始めた。
「この氷の剣は斬った者を腐らせる。」
「何!?」
「死神の死が近いのはどんな気分なんだろう…あ、教えなくていいから。」
ザク!
カナロアは自分の左腕を切り落とすと新しい腕が欠片の力によって生えてくる。
「ま、そう来るよね。」
プロケルはそう言うと下に下がり地に足をつける。
「地上戦か…」
カナロアもプロケルに合わせて地に足をつける。
「行きます。」
カナロアはプロケルに向かって走ろうとするが足が動かなかった。最初は恐怖で動かないと思ったが違った。
「氷!?」
カナロアの足は氷で凍らされていた。
よく見ると後ろからぐるっと視界に入らないように氷がプロケルから放たれていた。
「氷魔法も?いや、その剣で地に落ちていた水を凍らせたのか?」
カナロアは剣の能力に気づき質問する。
「そう、この剣で水を凍らせた…そして後ろ。」
カナロアはプロケルの言葉通り後ろを見ると津波のような水が迫っていた。
「だから地に降りた、ってヤバっ…」
水はカナロアを捉えるとカナロアの体をゆっくりと締め付ける。
「やっ…死ぬ前に1つ貴方の足元にある僕の腕拾って!」
カナロアは痛がったと思うと態度を変え楽しそうに言う。
「腕?」
プロケルは下を見る、そこには確かにカナロアが切り落とした腕があった。
「爆破。」
バーン!!
プロケルの近くにあったカナロアの腕は大きな音を立て爆破する。
「誰もゴミには警戒しないよね、私もそうです。腕に込めれるだけの爆破魔法を込めといた。」
水魔法は解け、プロケルの足や腹はバラバラになる。
「再生…」
欠片の力で足を再生させるが傷が残る。
「どうやら魔力も限界らしいですね、私も貴方に締め付けられ骨が折れました。終わりにしましょう。」
カナロアが言う。
「やるな、死神。」
そこに1人の神がくる。
「誰だって?我は海を司る神!ポセイドンだ!」
ポセイドンはダサい決めポーズをしながら言う。
「ゼウスより強いと言われる…ポセイドン!ダサいけど…」
「ピンチにピンチが重なった、しかもポセイドン、ダサいけど…」
カナロアとプロケルは呟く。




