絶望と執念
「行ってきまーす!」
「いってらしゃい!」
今日も学校が始まる。今日の予定は学校帰りに妹を迎えに行くだけだ。
「よおー!アルフ!おはよう、」
そのおはようは、僕を見下す嫌なおはようだった。
「あれ、僕のお金がない。昨日ロッカーにあったはずなのに。」
「あー。そのお金なら俺が使ったよー。お金がちょうど無かったからなー。悪い今度返す。」
「…なんだー。お金ないならいつでも貸すのに。早く言ってよー。」
僕はアーロンがわざと使った事を分かってて言った。
「…は?きもっ」
と小声で言ってアーロンはどっか行った。
「お!アーロン!アルフのやつなんか言ってたか?」
と言いながら1人の生徒がアーロンに近づく。
「いや。それどころか嫌な顔1つしねー。これは俺のプライドに関わる。絶対にアルフのやつに絶望の表情を見せてもらう。」
キーンコーン。カンコーン。
「アーロン、今日どこか行くか?」
学校が終わるとアーロンとその取り巻き達が楽しそうに話す。
「あー。いいなっ…おい!あれアルフだよな?」
「あー、本当だ。どこ行くんだ?あんな急いで」
「悪い。俺用事出来た。」
「おい!まてよ…あー行っちゃった」
アーロンは僕を見つけると友達を置いて僕を尾行する。
「あ!お兄ちゃん来た!」
僕を待っていた妹が言う。
「待たせたか?」
「いや!全然!」
「じゃあ帰ろ!」
「アルフのやつ妹が居たとは……。あ…いい事思いついた」
僕から隠れながら言うアーロン。
その表情は気味の悪い笑顔だった。
「お兄ちゃん明日買い物行かない?」
「何を買いに?」
「秘密!」
まあ。気晴らしにでも買い物は良いかも知れない。最近学校以外に出かけなかったから。
「いいよ。」
と僕が言うと妹は可愛らしい笑顔でニコリと笑う。
「アルフ。あいつが絶望する最強の計画ができちまった!」
僕と妹を後ろからニヤニヤと笑いながら見るアーロン。
そんなアーロンが何を企んでいるか僕は知る余地もなかった。




