孤独
「何か光ったよ…」
ゼパルが空を見て言った
「違う!アイムちゃん危ない!」
俺が瞬きの次に見た光景はゼパルが矢に刺されている光景だった、ゼパルが庇わなかったらアイムに当たってる位置から矢が飛んできた。
「ゼパル…」
アイムも何が起きたか分からないような顔だった。
「神器盾。ゼパルの手当を…」
デモが素早く神器で周りを囲んだ。
「治癒、これで傷は治したけど…」
アマノも素早く手当をした。
「ダメ、もう死ぬわ…分かる」
「バカ言うな!」
「アイムちゃん最後に私の話を聞いて…アイムちゃんもデモちゃんも大好き、あとアイムちゃんに私の羽根と輪を受け取って欲しい、」
ゼパルは自分の羽根と輪を強引に取るとアイムに授けた。
「ゼパル!ゼパル!」
「幸せ…」
ゼパルは息を引き取ったと同時に天使と神の大群がこっちに来るのが見えた。今来たこととデモやアマノが矢に気づかなかった事から矢はそうとう遠くから打たれたのだろう。
「殺す…天使共!」
アイムは殺気が俺にも分かるほどだ怒っていた。
「アイム、アイムもゼパルも天使を殺した、お互い様だ。寂しいのは分かるが憎む事、後悔する事は許さない」
デモは顔を伏せながら言う。
「黙れ、俺は…俺は何の為に戦ったんだ…」
アイムは天使達の軍勢に突っ込もうとしてた所をデモがアイムを気絶させた。
「この軍勢から逃げ切るのは不可能だろう、だから僕が足止めをする。皆はアイムを連れて逃げてくれ」
デモは深刻な顔をして言った。
「いいの?死を選ぶのと同じだけど?」
アマノがデモに聞く
「いいの。それに1度助けた命を自ら危険にさらしたくないから。」
デモは少し寂しそうな表情を見せた
「助けた命?」
アマノは小声で聞いた。
「…アマノ様行きましょう。」
タナトスはアマノの疑問を遮る様に言うと俺達はデモに背を任せ急いで逃げた。そしてアマノの森に戻るとタナトスは一旦魔界に戻りアイムは目を覚ました。
「ここは…どうやらお前達の家らしいな、じゃあ逃げきれたのか……デモは?デモはどこだ?」
「私達を逃がす為に命を使った。」
「…俺は一人ぼっちになったって訳か、」
アイムは立ち上がり森の外の方に向かった。
「どこに行くの?」
「帰る。帰る場所無いけど。協力してくれてありがと
う。若いのにお前達は凄いな。」
「待って!」
するとアマノは神器を取り出してアイムに渡した。
「神器?」
「デモの神器でゼパルから返されたんだけどこの神器女じゃないと使えないからって私に権利を譲ってくれたんだけど貴方にあげる。」
「ありがとう。」
アイムは空に飛んで消えた。
「ゼパルもデモも無くした…なんの為に、」
俺は涙を流したのは初めてだった。しばらく歩いてると子供らしき人が倒れてるのが見えた。
「…天使?」
それは天使の子供だった。




