刺さる
私はアマノ。この街を守る神様よ。最近ジャックと言う子を拾った。ちょっと人手が欲しかったからラッキーかな。
「おはよう。」
「おはよう、ございます…」
「敬語じゃなくていいのよ。あと朝ご飯食べましょう」
「うん。」
今日の朝ご飯はパンにバターとジャムを塗って飲み物はミルクティー、デザートは何と高級コーヒゼリー!
「…食べていいの?」
「食べていいの。」
「…美味しい、このご飯どこにあったの?」
「冷蔵庫。このビルは私の家だからね。」
「…」
「食べたら、妖と戦う訓練するから。」
「うん。」
私は食べ終わると草原にでてジャックにある物をわたした。
「折りたたみ傘?」
「もちろん仕込み刀ね。まずは刀に慣れてもらうよ。とりあえず刀で私を傷つけてみて。1回当てるだけで良いぞ。」
「ケガしないの?」
「しないよ。だって神様だよ。」
私がそう言うとジャックは小刀を私に振りかざして来た。普通の人だったら躊躇するはずだ。どうやらジャックは素晴らしい精神力があるらしい。
「ハァハァ…全然当たらない、全く刺さらない」
「いや刺さって入るよ。」
「どゆこと?」
「こっちに刺さった。」
と私は胸をさしながら言った。
「アマノはキザだね。」
「照れるなー」
「どこに照れる要素あったの?」
ジャックとは仲良くやれそうだ。