1 奴隷の育て方
故スタンレー・キューブリック監督に捧ぐ
西暦2009年4月4日から、『あの』国からミサイルが発射された4月5日までの世界中の人々に捧げます。
だってボクちゃん、ずっと欲しかったんだよ・・・あれが・・・
ボクを虐める背の高い外国人をやっつける・・・
原子爆弾。
昔から、いつもボク等を虐めてた倭人の国に落としてやるのが夢だったんだ。
あいつらの祖先はボク等の国から逃げ出した貴族で、そいつらが作った国のくせに反対にボク等の国をひどい目に合わせた。
建国の英雄と同じ金の卵から生まれたボクちゃんは、あいつらを滅ぼす義務があるんだ。
だからボクは頑張った。
おとうちゃまの育てたこの国を、反乱分子に取られまいと、ボクは頭を絞ってあらゆることをやったよ。
子供の頃からボクちゃんのために育てられて、何でも与えてボクのゆうことをしっかり聞く子達を使って、ボクは周りを固めていった。
ボクちゃんはおとうちゃまからしっかり学んだよ。奴隷の作り方をね。
何が一番良い方法かって?・・・う〜ん、そうだな。
とにかくうんと楽しませて考えさせないことかな?女を与えるのが一番いいみたいだ。ちんぽがようやく立つ頃から好きなタイプを与えてやれば、ボクちゃんを守る仕事の他はセックス中毒になる。そいつの性向を分析して一番会う女を選んでやるんだ。
ボクが驚いたのは、この国に生まれた高官の息子っていうのは変態が多いことだ。(ボクもそのうちかもしれないけど・・・)
この国を支配する高官の子供って、生まれた時から我が儘し放題で人を人とも思わない奴が多い。そんな連中がボクちゃんの側近にうってつけなのだ。
与える側からSMごっこやって殺してしまう奴がいた。やるたびにもみ消してやったが、ある時、おとうちゃまの可愛がってた高官の娘を勝手にさらってきて殺っちゃったんだ。
ボクちゃんの腕の見せ所だった。だって、飴と鞭って言うじゃない。ボクちゃんの非情さも見せつけなきゃいけないっておとうちゃまが言ってたんで、ボクは実行した。
その親とみんなの前で公正な裁判をして、そいつの皮を生きたまま剥いでやった。
それでその高官も、ボクが優しさを今まで注いできた側近達も震え上がった。そして全部ボクの奴隷になった。
実はここだけの話だけど、ボクをあまりよく思ってなかったその高官の娘を、そいつに紹介したのはボクなんだけどね。