第8話 君の名は・異世界語翻訳
【異世界語翻訳】
君の名は使ってしまって関係者の方すみません。
今日はここが変だぜ、ではなくって純粋に不思議に思う所です。
海外との習慣の違いなどをネットで見ていたんですが、外国の人からすると変に聞こえる名前ってありますね。逆に日本人にとって変に聞こえる名前もあると思います。
しおり(si au lit シ・オ・リ)だとフランス語でしょうか「もしもベッドでなら」とかいう意味が取れないこともないとか。ドイツ語だとアイと言う名前は卵と聞こえる(でいいのかな)みたいですし、カナはフィンランドで鶏肉だとか「カナって美味しいよな」ええ、カナさんは美味しいです。
日本童謡に「ほい、ほい」と言うものがありますが、これはロシアでは男性器を意味する言葉(わりと低俗な)だそうです。
通訳の方が書かれたエッセイで、ロシアの確かフィルの人を歓迎するためにNHKフィルの方たちが童謡を歌った時の話で読んだんですが、教育番組で偶に童謡の番組をやっているその方たちが、まじめな顔をして「〇〇ポ、〇〇ポ」と合いの手を入れているのを想像すると変な感じです。
さて翻訳の話ですが、僕たちの名前に意味があるように、海外の人の名前にも意味があることがあります。
かのカルタゴの名将「ハンニバル・バルカ」のバルカには雷光と言う意味がありますし、ハンニバルはバアルの恵みや慈悲深き バアル、バアルは我が主を意味すると考えられているようですね。不思議の海のナディアに出て来るエレクトラはギリシャ語で琥珀と言う意味だったかと思います。
単に翻訳と言うなら意味を拾ってしまうようにも思います。どんなふうに聞こえるんでしょうか?
異世界にたどり着いても言葉が通じないとお話が進まないので、翻訳は必須とまでは言えないものの空気のようなものかもしれません。ですがきちんと考えてさらりと表現すれば「この小説は他と一味違う」と続きを読んでもらえる力の一つになるかもしれませんな。
ところで、海外はでこう見えるを色々見ていると当然海外の人から見た日本・日本人の素晴らしい所良い所が検索にかかりますが、異世界に転生すると途端に日本人の良い所が人格から失せてしまうのは何故なんでしょうか? そこが変だよナローシュさん、です。
【名前】
細かい事なんですが、異世界モノでエクスカリバー等の伝説的・歴史的な武器を出すのはいいんですが、名前辞典からとってきたのかゲームにあったのを使うのか、色々な文化の名前を手あたり次第出されると非常に萎えます。
人名などでも考えるのが面倒だから他の文化から借りてくるのは良いにしても、一つの国でいろんな西欧の名前がごっちゃになっていたりとか。
(例えですが)エリザベスの弟がカルロスだったりすると違和感バリバリなんですと言いたくなります。マイケルだったらドイツ風なら確かミクエルとか呼び方が変わるんだYO 大天使ミカエルに謝ってほしい。
あんまりひどいと名前が出来上がるのには、文化的な積み重ねがいるんだよとか、言語構造がどうとか知識はありませんがいいたくなってしまいます。きちんと地域ごとに数千年の歴史と独自の文化と独自の言語を環境等の妥当性を吟味したうえで作って? て。
無理なのでそこまでは言いませんが、手あたり次第だと言いたくなります。難しいことと分かってはいますが、努力した後は感じられるようなものがいいですね。
「あー、トールキン先生を召喚したい」
せめて異世界の各地域ごとで、使わせてもらう文化は統一して欲しいと思います。ふんわりとしていないとまんまその文化圏になってしまいますが。