反抗期は止まらない
俺は萩山正樹 17歳 高校2年生。両親が離婚し、俺は父親についていった。
そして父親は再婚し、新しい母親とその母親の子供が4人。
珍しいことに4人とも女の子だった...。
4姉妹の長女、橋本花梨 18歳
次女の、橋本梨子 16歳
三女の、橋本希美 15歳
四女の、橋本ひなこ 9歳
俺はずっと妹が欲しかった...
だから、嬉しさが押さえられなかった。
だがしかし...そう上手くいくはずもなかった。
俺の通っている高校は、私立 烏宮高校
俺の住んでいる、大和市の中では、偏差値はそれなりに高い高校である…。
俺の高校は、大学、中学校、小学校が合同になっているので、会おうと思えば妹たちには会える…。
だが、橋本家の4姉妹は、俺のことをまだ兄貴だとは認めていなかった。
家に帰ると、花梨、梨子は部活動でまだ帰っていない(ちなみに俺は帰宅部)
ひなこはもう帰って来ているが、帰ってくるなりすぐ部屋に入り、学校の宿題、スマホでメールの確認などをしている。花梨と梨子は同じ部活に所属していて、女子テニス部に入っている。帰りは大体7時ぐらいになっている。
食事の時には、皆が食卓を囲むが、喋るのは俺の父親と、橋本家の母親、そしてひなこが学校のことを話したりするぐらいで、他はすぐに晩御飯を食べて部屋に戻る。
そんな生活が毎日続いていた。
父親が再婚してから、もう2ヵ月が過ぎた頃、俺はいつものように学校から帰ってきて
部屋に向かおうとしたとき、リビングに部活動のはずの花梨がいた。
すると花梨は俺を見るなり、手招きの仕草で俺を呼び止めた。
そして俺は反抗する理由もなく、リビングに入った。
花梨と話すのは、これが初めてだった。
俺はソファーに腰を掛け、椅子に座っている花梨に
「...何のようだよ?」
と素っ気なく聞いた。
すると、花梨はなんだか気まずそうに
「...ごめんなさい...いつも...感じ悪い態度ばっかりとって...」
俺は、この言葉に動揺が押さえきれなかった。
いつも素っ気ない態度だった花梨が、その事を反省して...謝った!
「...で...でも..やっぱり貴方をお兄さん扱いするのは、まだ...でき..ない...」
「...そ..そうだよな...」
「ただいまー....」
梨子が部活から帰ってきた。
「何でお前がここにいんだよ」
帰って来るなり俺にそう言ってきた。
「いや...違うの梨子!」
花梨は、止めようとしたが無理だった。
「早く出てけよ!!」
俺はそう言われ、殴られそうになったのを、間一髪で回避した。
俺はそのまま、逃げるように部屋へ戻った。
俺はなぜ、あそこまでやられなければならないのか...
もうこの家が嫌になってきた...。やっぱりいくら再婚したとしても所詮は赤の他人
そう簡単に仲良くなれるはずがない...俺は改めてそう感じた。
父が再婚してから、3ヶ月以上がたった。やはりまだ俺のことを兄だと認めてくれない
環境の中、一人だけ俺のことを少しずつ兄だと認めてくれているやつがいた。
彼女の名前は橋本ひなこ。橋本家の4姉妹のなかで一番年下の7歳だ
ひなこは俺のことを時々「にいたん」と呼ぶことがある。俺の勝手な思い込みかもしれないが
ひなこは少しずつ認めてくれている気がした。
ただ、やはり他の三人は俺に顔を会わせようともしない...正直俺もどうしたら良いのか分からず
何も接していなかった部分もあったが、ここまでになるとは正直全く思っていなかった。
ひなことは時々会話をすることがある。花梨と梨子も一度ぐらいなら言葉を交わした事ぐらいならある
ただ一人、俺と一度も顔を会わせず言葉も交わしたことのないやつがいた
彼女の名は橋本希美。俺は彼女の顔と名前が一致しないぐらい顔を会わすことがない...
俺はずっと希美が俺と顔を会わせたくないだけだと思っていたが、そうではなかった...
希美は学校でいじめられていて、部屋に引きこもっているのだ。彼女は少し変わっている娘だった
それは初めて希美とあった時から気づいていた。
希美と初めて会ったときの印象は、とても怖がっている様子だった。すごく静かで大人しく
居るのか居ないのか分からないくらい、影の薄い娘だった...
俺は希美が引きこもっているときいたのはつい最近、橋本家のお母さんから聞いたのだ
僕はもっと詳しく知りたかったのだが、それ以上聞いても彼女に話しかけるのでさへ困難な状況
深く知ったところでメリットはない、ただ自分の気が重くなるだけだと思ったのでこれ以上
詳しく聞くのを止めた...
僕は橋本家のお母さんとは仲がいいので、基本的な情報は全てお母さんから聞いている。
流石にいくら兄だと認めてくれないからといってなにも知らないままだといけないと思ったので
基本的な情報だけは耳に入っている。俺はあの4姉妹とどうやったら仲良くなれるか聞きたいぐらいだが
流石にそれは、いくらお母さんでも分からないらしい...。
俺はこの3ヶ月以上でたくさんのことを学んだ気がする…。
そう、女子は扱いが難しいということだ。俺は昨夜風呂に入ろうとした時たまたま入れ違いで風呂に入り終わり、梨子が身体を拭いているところに遭遇した。その身体はとても艶やかで俺はその身体を撫でまわしたい欲望が出るぐらいの綺麗な身体だった…。
裸体を見られた梨子は顔を真っ赤にし、鬼のようにこちらを睨みつけ…
「な…な…!何でお前が…ここにいるのよ!」
と、俺にバスタオルを投げつけた。ただ投げつけたバスタオルが梨子がさっきまで使っていたバスタオルの為、もちろん梨子はタオルも何もつけていないスタイルのいい身体が晒されていた...。
「か…!返しなさいよ...バカー!」
「じ…自分から投げつけて来たんだろ!後ろ向いててやるから、は…早く着替えろよ!」
俺はそのあと風呂に入った。しかし、梨子のバスタオルが顔に当たった時とてもいい匂いがした…女子はこんなにいい匂いがするんだと初めて知った。
俺は今まで妹も彼女もいなかったし、共学なのだが男子とばかり連んでいた為あまり女子と関わることがなかったのだ。なので年頃の女子の裸体など一度も見たことがなかったのだ…。なので俺は少し興奮した…
とは本人には流石に言えないので心の中で思っているだけにした。だが俺は、別に裸体を見られたぐらいであれほどムキになる必要はないのではと思った。
いくら男子だとしてもそこまで恥ずかしがることはないと思う。
なぜなら僕はあいつらの兄貴なのだから…。
俺はアニメが大好きでグッズも集めている
いわゆるアニオタというやつだ…。俺の好きなアニメは俺ガ○ル、はが○い、などといった青春ラブコメ系のアニメが大好きだ。俺はこの趣味の話をできる友達がいない…というか、俺の友達はそもそもアニメなどに興味がないやつばかりだ。
俺はライトノベルを読むのにハマっていて、中でも最近ハマっている小説が、「まさか異世界から転生した神様が俺の奴隷になるなんて!」という小説なのだが、異世界転生ものと、青春ラブコメが合わさった作品は今までにはないような発想だった。
俺はこの作品の作者、下橋 エポフ先生のサイン会があると聞いて、これは是非行きたいと思ったのでネットで情報を集めて、いつどこで、何時からやるのかなどいろいろな情報を得ることができた!サイン会は来週だというのでとても楽しみで仕方ない!
〜〜〜〜そしてサイン会当日〜〜〜〜
俺は色紙をバッグの中に入れ、俺の街から1番近い、烏宮駅から30分弱で秋葉原駅に向かう。
俺は会場に着くまでドキドキが抑えられなかった…
俺は今まで色んなラノベを読んできたが、この作品は今までになかった
新鮮なストーリーで、しかも内容もなかなかしっかりしているし、
異世界転生ものを読んだことがなかった俺でも、気軽に読めたところが
この作品のいいところだと思うし、俺がこの作者を好きになった理由でもある。
何て思っている間に会場に着いた...と思ったらそこにはあり得ない程の行列ができていた!!
「うわ...やっぱり人気作家は違うなー!!」
と、声を思わず溢してしまうほど、長蛇の列だった...。
でも大好きな作家さんだから頑張って並んだ。店の入り口、階段の一階から四階まで人でいっぱいだった。
そして3~4時間並んでようやく自分の番が来たとき、俺は驚きが隠せなかった...
「...の...希美?!」
俺はそのとき初めて自分の好きだった作者のエポフ先生が、希美だと気づいた!
だが希美は、素知らぬ顔をして...
「え?なんのことですか?それよりお名前をお伺いします!!」
「あ...えっと...萩山正樹..です」
「萩山正樹さんですね!わー!この本読んでくれてるんですかー?!ありがとうございます!」
「あ、いえ...これからも頑張って...ください!」
「はい!これからも頑張って新作を書いていくので、楽しみにしていてくださいね!!」
こうして、俺と希美の最初で最後と思われる会話が終わった...。俺は家に帰った後、希美の部屋の前で希美に尋ねた
「ま…まさか希美があのエポフ先生だったとはな…
俺も正直驚いたよ…」
「・・・・・」
「俺…すげー感動した!」
「・・・え?絶望してない…の?」
「え?何で絶望するんだよ?」
「だ…だって…その憧れの大先生が…こんな引きこもりなんだよ?嫌じゃないの?」
「全然嫌じゃねーよ!むしろすげーじゃん!こんな身近にこんな天才作家がいるなんて、めっちゃすげーじゃん!アニオタの友達がいたら自慢してやりたいぐらいだよ。それぐらいすごい…だから決して絶望なんかしたりするもんか…お前は俺の立派な妹だ!」
「…に…にいさん…あり…がとう!」
それから俺と希美は時々部屋でアニメや有名作家の話などをするようになった!アニメの話ができる人といるととても楽しい!こんな楽しい時間が毎日続けばいいと思ったが…まだ、花梨と梨子がまだ心を開いていないのだ…あの2人の心をどうやって開かせるか、そこが問題点となってきそうだ…。
月日が経つのは早いものだった。父が再婚してから五ヶ月が経った。
相変わらず俺の味方はそれほどいない…。
最近希美との仲は良くなり、部屋に入ってアニメのことについて話したりもしている…。
他にも勉強を教えたりだとか、パソコンの使い方を教えたりだとか(希美がパソコンなしでどうして小説家になれたのか未だにわからない)
俺はパソコンの使い方を大体理解している。
プログラミングや動画編集なども理解は一応している
花梨や梨子もパソコンに興味があればいいのに…と、思うばかりである。
だが、やはり梨子に関しては前に裸体を見てしまったということがあったので少しは俺のことを気にしている様子はある。
あとは少しずつ花梨を振り向かせる方法を考えなければ…と思った時、一件のメールが届いた。
それは俺と同じの烏宮高校の同じクラスの女子からだった。「やっぱり私、正樹君のことが好きみたい…
私と付き合ってください!」
…え?
2話に続く