事情聴取
かなりどうでもいい話
ここはカズの家の地下室、薄暗く、防音はバッチリ。
そんな部屋に1人の女性が椅子に縛り付けられている。
「カズく〜ん、話し合おっ!ね?ね?」
ギルドマスターは命乞いのようなことを言っている。
そこに、カズがガロット(ヨーロッパの拷問器具)を引きずりながら現れる。
「依頼書を作った理由を言え。」
いつもと変わらないトーンだがどこか威圧のある声でカズは質問する。
「はいっ!!言います!嫉妬です!」
あっさり吐く。
ギルドマスターがこんな事をしたのは今回が初めてではない。
「今回で、3回目なんだが...」
カズが呆れた顔で言う。
一回目は家の爆破。
二回目は無実の罪で訴え。
「2度ある事は3度あるんだZO☆」
「ガロット準備完了...よし、座れ...」
「やめてぇ!!まだまだ生きたい!」
「うるせぇ!455歳!の不死身!」
ギルドマスターは人魚の血を飲んだので不老不死。
だからどんな痛い目を負わせても何度でも来る。
「嫉妬って何のだよ!」
「男なのにぃ、肌が綺麗でぇ、髪もサラサラ。」
「それに何よりも私よりもカワイイ!!」
「知るかっ!」
顔を赤くしながらカズが叫ぶ。
それからしばらくしてからギルドマスターを解放する。
「そろそろ帰ろうかなぁ〜」
「帰れ帰れ!」
「ムー」っとしながら帰ろうとするギルドマスターだったが、ノアの目の前で見て立ち止まり、呟く。
「.......」
何かを呟いた瞬間ノアの顔が耳まで真っ赤に染まってうずくまった。
それを見てニヤニヤしながらギルドマスターは帰った。