片寄った奴ら
暇つぶし程度に見てください!
初めてのクエストが終わり報酬金を貰って帰ろうとしたとき、2人の双子と思われる青年が前に現れ叫ぶ。
「俺をパーティーに入れてくれ!」
「へ?」
(よっしゃー!!仲間増えまくりじゃん!)
喜ぶカズだったがすぐに奇妙なことに気づく。
「2人とも防具と武器はどうした?」
そう、2人は防具と武器を装備していなかったのだ。
「「必要ありませんから」」
2人息を揃えてそう言う。
「コッチが兄のヘキで」
「コッチが弟のコウ」
お互いを指指して自己紹介をする。
「俺ら双子は特殊で、兄は防御力が人の何倍もある。」
「弟は攻撃力が人の何倍もある。」
「「つまり兄が盾になり弟が剣になるのです!」」
そう言われてノアは「お〜。」と納得しているようだが、カズは納得していなかった。
「装備付ければ更に強くなるじゃん!」
カズは思わずそう叫んでしまった。
その言葉を発した瞬間、その場はシーンと静まり返った。
(しまった!)
そう思った時にはもう遅い。きっと何か事情があったのだろう。早く謝らなければならないと思い、
「ごm」「「「その発想はなかった。」」」
3人は口を揃えてそういった。
「はっ?!」
事情は何も無かったのだ。
ただ2人は強いから武器を持って無かっただけだった。
そんなことにも気づかないとは、そう思いカズはお互いを良く知るためにステータスカードを確認する。
名前:カズ 年齢:13歳 レベル:1
体力:500 攻撃力:500 俊敏力:999999 防御力:500 魔力:1500
ジョブ:魔法剣士
スキル:マナ固形化魔法・身体能力強化・家事スキル
名前:ノア 年齢:10歳 レベル:1
体力:300 攻撃力:500 俊敏力:150 防御力:150 魔力:3000
ジョブ:黒魔道士
スキル:地獄魔法・火属性魔法・水属性魔法・電気属性魔法・土属性魔法・風属性魔法・ドジ
名前:ヘキ 年齢:23歳 レベル:1
体力:1500 攻撃力:150 俊敏力:200 防御力:2500 魔力:500
ジョブ:ナイト
スキル:守護神・脳筋
名前:コウ 年齢:22歳 レベル:1
体力:1500 攻撃力:2500 俊敏力:200 防御力:150 魔力:500
ジョブ:ナイト
スキル:攻撃神・脳筋
.............は?
生まれて初めて見たスキルだ。
なんだ?ドジって?脳筋って?
それにこのパーティーステータス片寄った奴しかいない。
とても個性的でいいですね。ではすまないくらいだ。
「マトモガホシイ」
カズはそっと呟いた。
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オマケ
普通の冒険者
名前:〇〇 年齢:××歳 レベル:1
体力:500 攻撃力:300 俊敏力:300 防御力:300 魔力:300
ジョブ:冒険者
スキル:剣術・武術・治癒
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