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自由を愛する転生者!  作者: かっつん
5/12

10年後………だと…?

ついにタイトルをネタにしてしまいました。 だが後悔はしていない(キリッ

正直ここからが本編です


この世界には大きく分けて五つの国がある。


 1つ目の国は、東に位置し、国土では第1位の『王都ラダトーク』である。ほとんどの国民が人族であるが、稀に他の種族がいる。それでも別の種族だから、と敵対するものも少ないため他の国よりは治安がいい。現国王が進めている民主制に反対する貴族が多く、平民を侮辱する貴族があとを絶たないという。国王はそんな貴族をどう始末しようか考え中らしい……。


 2つ目の国は、西に位置し、森と言われても納得できるエルフの国『トルメント』である。特徴としては、耳が少し長く尖っており、髪の色がエメラルドに近い色をしている。仲間意識が非常に高く、国民平均魔力量が他の4国と比べても圧倒的に多い。そのため、自分達に劣る他の種族を下に見る傾向がある。もちろん、そういった差別意識がない者もいる。当然魔力が多ければ多いほど、トルメント内での権力が高くなっていく。そんな才能主義国家に嫌気が差して国を出るものも少なくないらしい。世界樹と言われる巨木が国の中心にあり、そこにはエルフの貴族『ハイエルフ』がいる。


 3つ目の国は、南に位置し、物づくりの国として有名なドワーフの国『アルバ』である。国民8割がドワーフ、残りの2割を他国民が占めるという珍しい国である。特徴としては、民主制に近い形を取っており、来るもの拒まずの、どんな種族にも優しい国である。日焼けしたような皮膚を持ち、成人しても身長が150センチくらいまでしか伸びない、手先が物凄い起用、が特徴の種族である。この国に来る者は基本的になにかしらを作るべく、それにあった師匠を見つけるのが主な理由になる。たまに冒険者が掘り出し物の武器を買いにに来て、売り物の値段での小さいいざこざ以外、特に事件もおこらない平和な国である。


 4つ目の国は、北に位置し、力こそすべてなり!をスローガンに掲げる魔族の国『ウィケッド』である。もちろん力さえあればなんでも許されるわけではない。特徴としては、昼夜問わず常に薄暗く、ウィケッド周辺の環境は安定せず、嵐や豪雨などなど。そんな環境で育つ魔族は、魔力よりも身体な強さが発達した。頭にある2本の角が主な魔族の特徴、上位の魔族になると、角に加え背中に翼を生やし、自由に飛び回ることができる。敵対さえしなければただのノリのいい種族である。


 5つ目の国は、世界の中心に位置し、人口数では王都ラダトークをも超える自由と研鑽の国『学術都市エレフセリア』である。この国の特徴は、すべての種族がほぼ同じくらいの割合で住んでいる。それに対しての国の法律そこまできつくない。なぜさまざま種族が行き来する町がそんなに緩いのかというと、そもそも必要ないのである。正確には『できない』のである。理由は2つ。世界各地に存在する冒険者ギルドの本部があり、もう一つは、エレフセリアの治安維持を目的に作られた騎士団が主な理由だ。この2つの組織が上手く連携できているおかげでエレフセリアの治安が守られている。エレフセリアは研鑽の国としても有名であり、さまざまな分野の基礎を学ぶことができる。商業、作成、武術などの基礎を学ぶ教室があり、それを競い合う大会も開催される。その大会は年に1回開催され、世界各地から、自分の腕に自信のある者が集まる。大会の結果も世界ランキングに反映されるため、年々参加者が増えているという。







 


 あ、どうも15歳になりました、イサです。


 あれから10年が経ち、身体的にも精神的にも成長したと思う。黒目黒髪はそのままで身長がかなり伸び、今では170センチ近くにまで伸びた。容姿は中の上程度だろうか、前世の顔に比べたらだいぶマシになったと思う。この世界ではどうか知らんが。

 

 「今日いっぱいでこの家ともさよならか………」


 今までいろいろあった第二の我が家を掃除しながら、今日までの大きな出来事を思い出す。


 10歳になって初めて王都に行った。じいちゃんの知り合いにもあったし、依頼で盗賊退治なんかもした。その時初めて人を殺した。気分が悪くなって吐いたりしたのを覚えている。


 「あの時はまだ子供だったなぁ」

  

 今では盗賊などの悪人に対する殺生にためらいがなくなった。

 12歳になって危険度最上位のSランク魔物であるドラゴン種の討伐を指名依頼され、じいちゃんの数少ない知り合い3人と5人でパーティを組んで討伐に向かった。


 結果としては討伐成功であるが、歳のせいでかなり衰弱していたじいちゃんはドラゴン討伐からわずか三日後に亡くなった。後から聞いた話だとドラゴン討伐前には自分の限界が近いことがわかっていたらしい。


 じいちゃんが死んでからはこの家にずっと住んでいたが、山奥はなにかと不便であり、王都に住むことにした俺はこうして最後の手入れをしているのだ。


 掃除が終わり、明日からの生活に必要なのもを無属性収納魔法である『ストレージ』に放り入れていると、家の前に気配を感じた。


 「誰か来たのかな?」


 ストレージを消し一階に降りると、懐かしい“あの人”の気配だと気づくとテンションが一気にマイナスまで落ちた。来客を無視するわけにもいかず、玄関のドアを開けるとそこには女性のエルフがいた。


 「久しぶりねイサ君!会いたかったわ!」

 「……………お久しぶりですギルマス、俺は会いたくなかったです」

 「またまた~照れちゃって~、それと2人の時はミアって呼んでって昔から言ってるでしょ?」

 「……………はぁ、お久しぶりですミアさん」

 「よろしい!」


 そういって笑顔になる、王都にあるギルドのギルドマスターである、ミアさんことミア・ルールフを見ながら頭痛、吐き気等々を覚え、げんなりするイサがそこにいた。

次回には王都に行けるかな?

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