考えてみた〜
小説書くの難しいよ〜
何日寝ていたかわからないが眼が覚めると、そこには木材で作られた家の前で薪割りをしている禿げたじいさんがいた。その様子を寝起きで回らない頭を無理やり起こし、今自分がどうなっているのかを考えながら眺めていると、じいさんが手を止めてこっちに歩いてきた。
「おぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」(うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)
なんでそんな悲鳴をあげたかって?そんなの決まってるじゃないか。体がデカくて顔が鬼だったらみんなもそうなるでしょ?つまりそういうことだよ!
「pgjcdruyajmivzpgj」
「おぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「tpgpmwndgrgbpmp…」
鬼から悪魔に変貌を遂げたじいさんが涙目になりながらボソボソとなにかを言っていたが知ったことではない。
そこでふと気になった。
(何語だろう?)
今までに聞いたことのない言語なのは確かなはずなのに言いたいことがなんとなくわかることに内心驚きつつ、じいさんがあーだこーだしてるのを眺めてると、ぽんっとなにかを閃いたように手を打ち合わせた。
「mgdkpgapdGmhwpmgtf」
なにか呪文のような言葉を発すると、じいさんの周りに電気でできた球体のようなものがふわふわ浮いていた。
(魔法!?)
それをじいさんはまるでお手玉のようにほいほい上に投げてはキャッチして投げてはを繰り返していた。
(じゃあここは異世界なのか?あの小説みたいな?それこそなんで?俺別に死んでないよね!?)
そんな自問自答を繰り返しているうちに、いつの間にか寝てしまった。
翌朝眼が覚めると今度はベットの上にいた。ここがどこかわからず、部屋の中をみていると後ろに大きな鏡を見つけた。
なんとか鏡の前に行き自分の姿を見て絶句した。
(子供?)
それも5歳どころか産まれたてと言われても信じてしまうくらいに小さかった。
その姿を見て確信した。
(ああ、ここ異世界だ)
その他にもこの部屋には現代にあったものが一つも見当たらない。おまけに光源はロウソクだった。
(異世界か、確か転生もののweb小説だと今くらいの歳からこの世界の言語覚えたり魔法の特訓とかしてたな。)
日本にいたころは、ただ毎日を適当にすごし趣味に走っていた自分を思い出し苦笑しながら一つの目標を立てる。
(せっかくの異世界だし、web小説の最強みたいになりたいし、本気でやってみますか)
あうーー!と雄叫びを上げているとじいさんが部屋に入ってきてご飯を食べさせてくれた。お腹がいっぱいになった俺はすぐに眠くなり、だんだん遠のいていく意識のなかで明日からどんな特訓をしようかと悩んだのだった。