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学生の僕と、社会人の君。

作者: たくワン
掲載日:2016/08/05

短編小説というか、もう実話ですね、はい。 なんでもない日常の1日ですが、なにか感じてくれたら嬉しいです(˘ω˘)

付き合ってまだ1年と少しだが、

高校3年生の僕には、一つ上の彼女がいる。


朝の9時から夜の11時までバイトしているんだとか。


16万という高卒の社員に比べたら

負けてない額を稼いでいる。


僕は夏休みを利用して、

そんな彼女が住むマンションにお邪魔していた。


約1週間バイトの休みを入れたので、

7泊8日のお泊まりだ。


1日目と2日目は夏祭りを楽しんだ。


3日目からは彼女がバイトの連勤で、

僕が朝8時38分発の電車に間に合うように見送る。


帰りは夜の11時15扮頃に、駅まで迎えに行く。


これが僕の仕事だった。


待ってる間は掃除したり課題したりして過ごした。


5日目、今日も予定通りに彼女を駅に送った後、

近くのフードコートで夏休みの課題を終わらした。


その後は部屋に戻って軽く睡眠をとり、

お風呂に入ってダラダラと過ごした。


バイトが終わったよと、彼女からの着信。



僕 [お疲れ様!]


彼女 [うん、通話したいな]



プルルルルー。



僕は電話にでたが、携帯の調子が悪く、

切れてしまった。



彼女 [え、うそ、なんで、、はぁ]


僕 [ちょっとまって、僕なんもしてないんだけど]



僕が切った感じになった。


なんか、嫌だな、、、。


いつもならもうすぐ着くよって着信が届いてから

駅に向かっていたけど、


今日は少し早めに部屋を出ることにした。



僕 [街をブラブラしてます]


外に出て数分後に着信が鳴る。



彼女 [もう着いたよ]


僕は驚いた。



僕 [え、着く前に連絡してよ!]


彼女 [街をブラブラしてるって言ったから、駅の近くに来てるんだと思った、ごめんね]


僕[今から向かう、ちょっと待っててね]



今日はすれ違いが多いな、、、。


ちょっと嫌な予感がした。



彼女 [ねぇ、家に帰ったらぎゅってして!]


僕 [うん!]


彼女 [よく頑張ったねって、キスして!]


僕 [うん!]



そんなやり取りをしながら、駅に向かった。



僕 「 やっほい」


彼女 「おー」



無事に再開した後は、いつも通り

今日1日の出来事を話しながら家に向かった。


ただいまー。



彼女 「はぁー、疲れたぁ」


僕 「うん、疲れたね」



お互いに荷物を置いて、床に座る。


いつもとは違う空気が流れてる気がした。


僕は携帯を取り出し、趣味の小説を書いた。


彼女も携帯を取り出し、ゲームアプリを開いた。



彼女 「なに、この無言タイム」


僕 「うーん」



帰ったらぎゅってするって、

帰ったらキスするって、


あらかじめやるんだって分かっちゃうと、

なかなか恥ずかしくて、自分からは動けなかった。


やれと言われたらやりたくなくなる、

そんな感情にも似た複雑な気持ちになった。



彼女 「お風呂、ちょっと待ってね」


僕 「いいよ〜」



ダラダラとした時間が流れた。



彼女 「ねぇ、もうお風呂はいった?」


僕 「そうだね、シャワーだけ浴びたいかな」


彼女 「そっか、行っといでよ!」


僕 「え、お風呂ちょっと待ってねって言ったじゃん。 一緒に行かないの?」


彼女 「そうだね、ごめん」



なんだか嫌な雰囲気だった。


ぎゅーとか、キスとか、そんなムードじゃないな。



僕 「お風呂いこうよ」


彼女 「うん、行くかぁ」



よいしょっ。


だるそうな体を起こして、風呂場に向かった。


ぐっぐっぐっ!


彼女が僕にもたれ掛かってきた。



僕 「やーめーて、苦しい重たい!」


彼女 「え、重たい...」



その一言で、彼女は黙り込んでしまった。


体重が重たいって意味じゃないんだけど...。


それをパッと言えばよかったのに、

何故か言えなかった。



彼女 「はい、シャワー」


僕 「ありがと」



あー、めっちゃ怒ってる。


嫌な予感は的中した。


僕はシャワーだけ済ませて、

お先にベッドで横になった。


部屋の電気を暗くして、

後から彼女も横になる。


壁側を向いて、携帯をいじっている彼女の背中を

横目でチラチラ見て時間が進む。


僕は携帯を置いて、目を閉じた。


いや、寝たフリをした。


もしかしたらこっちをチラッと見るかな、

僕が寝たと知ったらどうするのかな。


僕はいつも任せてばかり、ダメな奴。


彼女は相変わらず携帯をいじっていた。


はぁー、、、。


なにがこんな空気にしたんだろう。


電話の電波が悪かったから?

ぎゅーして、キスできなかったから?

重たいって言ったから?


思えば全て僕が悪いのに、

彼女が求めてくれるのを待ってる自分が嫌になった。


ゴホッ..ゴホッ!


彼女が急に咳き込んだ。


大丈夫?と言いたかったけど、寝たフリを続けた。


数分しても、彼女の咳は止まらなかった。


辛そうな彼女の横で、なにもしない彼氏。


あーあ、いつまで意地張ってんだろ。


少しして彼女も携帯を置いた、、気配がした。



このまま、寝るのかな。



パッ。



目の前が明るくなる。



僕「ま、まぶし」


彼女「ごめん」



携帯の明かりだった。


一瞬の出来事でよく分からなかったけど、

彼女の手が滑ったんだと思い、また目を閉じた。



パッ。



僕「な、なに」


彼女「、、、」



不注意じゃなく、ワザとやってるのかな?


壁側に背中を向けて横になる彼女、

それに向き合うように体制を変えた。



僕「咳、大丈夫?」


やっと言えた遅すぎる言葉。



彼女「大丈夫だよ」


僕「そか」



重たかった空気が少しづつ軽くなる。


毛布の中で彼女の手と触れた。


ゆっくりとぎこちなく、手と手が絡み合う。



彼女「ごめんね」


僕「なんで謝るん」


彼女「私がずっと拗ねてた」


僕「悪いのは僕じゃん、ごめん」



だんだんと視界がぼやける。



彼女「なんで泣いてるん」


僕「ん」



返事にならない返事をして彼女の顔を見つめる。



僕「なんで泣いてるん」


彼女「もっと早く謝ればよかった」


僕「それは僕のセリフやってば」



タイマーを朝の8時にセットして、

3度目の正直で目を閉じる。






スー。


彼女の寝息が聴こえてくる。


もう寝ちゃったな。






やっぱり目を開けて、

キスして、ぎゅーってした。


連載中の「異能力は突然に。」に行きずまり、気分を変えて短編小説を書いてみました! 息抜き程度に、こーゆーのもいいな、、、。

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