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礼拝室

エトワールから送られた言葉

振りかざすには足りない

アルファベットの羅列で

狭く暗い歌を唄う


惨めに見える明かり

幽かに香る酸性雨

しょうもないことしか起きないけど

何かが欠けている


曖昧に、鮮烈に。

繰り返した波の反射に

溺れるように笑う

あなたは何者ですか


ここは何にもなくて

生きることにも必要なくて

悔やむために存在している

静かなユートピア


アルファベットでの思考実験

酩酊でうなだれてゆく

味気ない文学の隅には

今日も何かが欠けている


嘘も真実もない

幽かに溢れる水の底

言葉は失って

夢も消されてゆく


エトワールから投げられた言葉

それは何もない

しょうもないことだ

それがどうしたんだ


そこにも何もないよ

「僕も何もないから」

夢を見ているように

泣いている


ここはなんにもなくて

生きることにも必要なくて

懺悔をするために今

自らを殺すために今


眠りの海に溺れて

何も覚え出せなくなる

つまり明日も今日も来ない

ここには何も来ない

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