仲良し、姉弟です。──姉 side。。。
私の弟は、かなりの変人らしい。
何故“らしい”なのか。それは、私が思っているわけではなく周りが言っていることだからだ。
私たちは一歳違いの姉弟である。
昔から弟は私に懐いており、どこに行くのも私の後ろを引っ付いていた。私たちは容姿が幼い頃は瓜二つだった為、双子と間違えられたのはもう数えきれない程だ。さすがに最近では多少違いが出てきたので姉弟止まりではあるが、それでも似ていると思う。
そんな私たちは、明るい性格も手伝って昔からご近所では知らない人はいないくらいのある意味有名人だ。
※
幼い頃から現在まで、喧嘩こそするが仲が良い。
思春期に入ってからも弟は姉離れはせず、外へ行く際は必ずついてくる。
世間ではこの場合、都合の良い荷物持ちと認定するらしいが、私はそんなこと欠片も思ってはいない。毎回、彼は彼なりに私のショッピングに参加してくれている。彼自身、そんな私との買い物が好きだと言ってさえくれたこともあるから。
昔から一緒に居たから行動を把握しているし家族だからこそ気安いので、二人だけだと楽だ。何より、その時間が私は楽しい。それに私はそんなふうに未だに普通に接してくれる弟が可愛くてしょうがなかった。
だが、そんな私たちの関係を聞いて私の友人たちは口を揃えてこう言う。
──あんたの弟、オカシイよ。
…何がだ。。。
私は疑問符いっぱいになった。
あの子のどこがどうオカシイのか、私にはさっぱりわからない。
身内の贔屓目と言われようがなんだろうが、うちの子はとっても良い子だ。あんなイイコ世界中を探したってそうは居ないだろう。居たら、連れてこいと声を大にしたいほどだ。そして彼は賢い。良く気がつく。外見も申し分ない。…というか、超が付いてしまうのではというくらいの男前。
これほど完璧な優良物件が弟なんて、最高じゃなかろうか。
これが彼氏ならば、文句なし。将来はバラ色間違いなしだろう。
そんな風に友人たちに言ったところ全員が全員同じ顔をして、口ほどにモノを言っていた。
やっちまった、的な。
…あんだって!?
私はたまらずに即、抗議をしたが彼女らに上手いことはぐらかされてしまった。
こうしてアレの意味は、いまだ謎のままである。
本当に、全く理解不能である。
※
あっと、そうこうしているうちに愛しの弟君が迎えに来てくれました。
…え、なんでって、何で?
だって、帰るところは一緒なのだし帰る時間だって一緒なんだから、そこは一緒に帰るのがデフォルトなのではありませんかね。
あれ、ここでもジト目で友人たちは見送ります。
…だから、何で!?別々って可笑しいでしょ、悲しいでしょ?寂しいデショ~!?
いいんですよ。なんと言われたって、私たちは一緒に寄り道しながら楽しく帰るのですから。
それでは、さようなら。
また何かの機会にお会いできることでしょう。
その時は、私たちのもとへおいでくださいませ!
──申し遅れました、私の名前は白井柚香と申します。
どうぞ、お見知りおきを☆──
姉side[了]。。。
白井家の面々。ザックバランなタイトルで申し訳ございません!
これでも、ちょっと考えたんですけどねぇ~(*´▽`*)姉が一応の主人公ということになってはいますが、視点がころころと変わりますので主人公も糞もないと思いました。ただ、色々と端折っていますので読みにくいかもです。(-_-;)
そういったことがあったら一筆いただけるとありがたいです!!恐縮です!!
では。
──次回までに貴方に幸せが訪れますように…。
朝香美々。。。☆