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「こんにちは。大分顔色がよくなりましたね。」
ローレンス先生は言った。
「こんにちは。ローレンス先生。お願いがあるんですけど。」
「なんでしょうか?」
「ボクの魔力を測って下さい!」
「はい。診察の後に測りますね。」
ローレンス先生は、若干ボクの勢いに驚きつつも、笑顔でそう言ってくれた。
「カルラの魔法を見たのね。昔から誰かが魔法を使うのを目をキラキラさせながら見ていたものね。サラは。」
ローレンス先生と一緒に部屋に来ていた、母様がクスクスと笑った。
ローレンス先生は、手早くボクの診察を終わらせた。
「特に問題も無いですね。サラティナ様、何処か具合が悪いところはありませんか?」
「ないです。次は魔力の測定ですよね⁉︎」
ボクが待ちきれなくて聞くと、
「これだけ元気なら、大丈夫そうですね。これから、少しずつ体を動かす練習は必要ですが。では、お待ちかねの魔力測定をしましょうか。」
ローレンス先生は、少し笑いながら言った。
ローレンス先生は、水晶玉を取り出した。
「これで魔力を測定します。目を閉じて持ち、自分の中にある力を水晶玉に流し込むイメージをして下さい。」
ボクは水晶玉を受け取り目を閉じた。