6
大分、間があきました…。
やっぱり、息抜きできるほど余裕ないです。
「魔法?」
ボクは今聞いた事を信じられなかった。
「はい、魔法ですよ。お嬢様。」
カルラは当たり前の事のように言った。
「魔法って誰でも使えるの?どんな、種類のがあるの?それから、どうやったら使えるの?」
「落ち着いて下さい。そんに一度に聞かれても…。」
「あ、ごめん。」
つい、驚いて質問攻めにしてしまった。ボクは前の世界では、読書が好きでずっと本を読んでいた。特に、ファンタジーが好きで、ネット小説も読み漁っていた。だから、魔法は小さい時からの憧れだった。転生してよかった…。
「お嬢様。先に掃除を済ましてしまってもよろしいでしょうか?すぐに済みますし、ローレンス様もいらっしゃるので。」
「あ、わかった。終わったら、色々と教えてくれる?」
ボクは、カルラが掃除をする様子を見ていた。本当は、手伝いをしたかったけれど、思い通りに身体を動かせない今は邪魔になるだけだ。それに、
「すごい…。魔法って…。」
カルラは、魔法を使い掃除をしていた。窓ガラスはあっという間に磨かれ、床の絨毯も綺麗になった。もともと、ボクが寝ていただけの部屋なので、綺麗だったけれど、それ以上に綺麗になった。
「終わりました。お嬢様。」
たぶん、掃除を始めて終わるまで5分もかかっていないだろう。部屋の広さは、貴族の屋敷であるので結構広いのに。
「魔法ってすごい。本当にすぐだった。魔法って誰でも使えるの?」
ボクは改めてカルラに質問した。
「はい。この世界にいる生き物は全て魔力を持っています。魔法をつかうには、魔力をつかいます。なので、持っている魔力量が少ないと、魔法を使うことはできません。」
「えっ?魔力量が少ないと、魔法は使えないの?ボクの魔力はどの位?」
折角魔法のある世界に転生したのに、魔力が少ないので使えませんとか、ひどい。慌ててカルラに聞いた。
「お嬢様は魔力量の計測をなさったことがないのでわかりません。後ほど、ローレンス様にお願いすれば測って頂けると思います。
それと、魔法を使うには学校に通わなければ、幾ら魔力量が多くても使うことは許されません。」
「学校に行かないと魔法を使ったらいけないのはどうして?」
「それは、魔法はとても危険なので、学校以外では学ぶこと許されていませんし、教えることもできません。」
「そうなんだ…。」
なんだか難しい。
「隠れて学校外で魔法を教えたりする人はいないの?」
「はい。それは出来ないのです。魔法を教えられるのは、学校で教師としての資格を持つ人だけです。それ以外の人は、魔法を教えようとすると、身体を動かすことが出来なくなります。教師でも、学校以外の場所では、動けなくなります。」
「そうなんだ…。」
なんだか、凄く魔法は奥が深い。その時、ドアをノックする音が聞こえた。
「ローレンス様がいらっしゃったようですね。」