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「説明が雑すぎると神に怒られたので、もう一度説明させていただくことになってしまいました。申し訳ありません。」
神の使いはそう言った。ていうか、怒られたんだ…。
「いや…。それで、これはどういう事なんですか?ボクは、自分が異世界に転生させれた事くらいしか分からなかったんですけど…。」
そういうと、神の使いは更に申し訳なさそうな顔をした。
「やっぱりそうですよね…。えっと、まずは貴女が転生した世界について、貴女が転生した世界は元いた世界のパラレルワールドです。でも、 発展の仕方が全く異なっています。
言葉は生活に困らないように、貴女の転生先の国の言葉は分かるようにしておきました。
他になにか質問はありますか?もう、あまり貴女と会っていられる時間はすくないのですが…。」
と神の使いは言った。
「元の世界に戻ることはできるのですか?」
ボクは一番気になっていたことを聞いた。
「いえ、できません。一度転生させるのも物凄く大変なことです。今、神にはその力がありません。また、力が溜まればできますが、それはいつになるのか分からないのです。」
「そうなんですか。なら良かったです。元の世界には、戻りたいと思っていなかったので。突然、戻れとか言われたらどうしようかと…。」
「戻りたいのかと心配になりました。よかったです。もう時間です。きっと、もう会うことはないないと思います。さようなら。」
「え。ちょっ、まだ聞きたい事があるんですけど…。」