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食事と相席とトラウマ

ギルドでアクシアス団長と依頼についての詳細を決めたあと経費として50000エルドもらったのでこの世界の料理を食べようと思う。


この世界に来てからトレーラにあったの食料は缶詰だけだったのでこの世界の料理は食べてみたかったのだがお金が無かったので諦めていたのだかお金が手に入ったので食べることにした。


さてと、情報収集中に店の目星はつけてあるのその店にむかう。


店の名前は【一攫千金】名前の由来は店の店長がアスルード大陸東の海に浮かぶ島国ジャポンヌという国の大ファンらしくその国の言葉らしい。多分意味はわかってないだろう。


とりあえず店に入るか。


お昼は過ぎてる以外と混んでるみたいだな。


「いらっしゃいませ~」


「一人なんですけど・・・空いてます?」


「少々お待ちくださいね~」


と、言って店の奥に消えていく定員。


なんでネコミミメイド服?


そういう店なのか?店名と同じ店長の趣味なのか?それともジャポンヌの神秘か?


「お待たせしました。相席でも良ければご案内いたしますがよろしいでしょうか?」


相席か・・・別にいいか。待つのもめんどうだし。


「相席でいい」


「かしこまりました~ご案内します~」


そして、案内されたテーブル席に一人の女の子がいた。


「お邪魔します・・・」


「は、はい。気にしないでください」


どうも気の弱そうな子だな・・・・・・ん?この子の着ている服についているエンブレムって確かこの国の・・・


「軍人?」


「ふへ?」


おや、無意識に声に出してたみたいだ。


「え、えっと・・・そうです。訓練生ですけど・・・」


訓練生?確かこの町にある軍の訓練校って第41訓練校だけだったはずだけど・・・


「えっと・・・貴女は傭兵ですか?」


ん?・・・あぁ、ライフルをバックに入れてるからかな?ライフルを持ち歩く一般人はいないから傭兵というわけか。


「傭兵だ。名前は彩崎 忍」


「あ、私はミーヤです。ミーヤ・フィアです」


ミーヤねえ・・・・・・こんな気が弱くて軍人がつとまるのか?


「あの・・・忍さんって機甲人に乗ったりしますか?」


ん?何でそんなことを聞いてくるんだ?共通の話題だからか?まあ答えても大丈夫だろう。


「乗るよ」


「その・・・こ、怖くないんですか?」


「どういうことだ?」


話が理解できないので聞き返す。


「私、数日前に任務で出撃したんです。危険度は低い任務だったんですけど・・・」


・・・この子は部外者にこんなことを話していいと思ってるのか?普通に考えてアウトだろ。


「いきなり所属不明の見たことない機甲人が現れて・・・・・・」


ん?訓練兵に所属不明機に見たことない機甲人?それって・・・


「教官達もやられてしまって・・・仲間も私もやられちゃって・・・」


・・・間違いない。この前の敵部隊の中にいたんだ。


「教官以外たいした怪我はなかったんですけど・・・・・それから機甲人のコックピットが怖くなったんです」


それってトラウマっていうやつですね。わかります。


「こ、コックピットに・・・す、座ると・・・ひっく・・・どうしても思いだしちゃうんです。め、目の前にある・・・ひっく・・・死ぬ恐怖を・・・」


あ~泣いちゃったよ・・・女の子の涙は苦手なんだよ。というかこれって俺のせいだよね。どうしよう・・・励ますか?どうやって?俺は口下手だから気の効いた言葉なんて言えないぞ。


今は無表情を作ってメニューの目録見てるふりをして顔を隠して動揺が

ばれないようにしているけど・・・・・・限界が近いぞ。


こうなったら仕方ない。思い付きでもなんでもいいから彼女を励ましてこのなんとも言えない空気を変えるんだ!




〈ミーヤ〉


あの死神に倒されて3日たった。私はあの日から機甲人のコックピットに座るとあの死神の幻想を見るようになり機甲人に乗るのが怖くなってしまった。


そのことを教官に相談したら気分転換してこいと命令され、私は馴染みのお店にご飯を食べに来た。


ここのヤモギの秘伝タレ焼きが大好きでいつもはこれを食べたら気分転換できたのにずーっともやもやしていました。


そんな時だった店員さんが相席の許可を取りに来て私は相席を許しました。


店員さんに案内されて来たのは私と同じくらいの女の子だった。彼女にはなんというか神秘的な感じの子でした。


だからでしょうか、私は彼女に今の自分の気持ちを話してしまった。


しかし、彼女・・・忍さんは静かに言いました。


「私も死の恐怖は怖い。こればかりはどれだけ戦場や修羅場を踏み越えてきても変わらない」


「ふぇ?・・・そ、そうなんですか?」


私は驚きました。忍さんは死ぬのは怖くないと思っていました。


「あぁ、死ぬのが怖い。自分という存在が何にも残せず、ただ犬死にするのが怖いんだ」


「・・・い、犬死にですか?」


死ぬのと犬死はどちらも死ぬことだ。何が違うのか私にはわからなかった


「そうだ。犬死にと死の違いはわかるか?自らが信ずる信念の元で死ねるか死ねないかだ。お前には信ずる信念をもっているか?」


「私には・・・」


信ずる信念。私は信念なんて考えたこともなかった。


「いつかお前にも見つかるはずだ自らが信ずる信念が」


見つかるのかな?私にも信ずる信念が・・・


「・・・忍さんの信ずる信念ってなんなんですか?」


私はどうしても彼女の信ずる信念が気になってしまい彼女に聞いた。


「死力を尽くして戦い生る限り最善を尽くし決して犬死にしない。それが私の信ずる信念だ」






〈主人公〉


もう自分でも何を言っているのか全く理解できないがこれだけは言える。


すっごく恥ずかしい!


いや、あのね。とりあえず何を言ったらいいかわからなかったからとりあえず前世で聞いた台詞を言ってみたよ。


戦場に修羅場なんてまったく踏み越えてません。実戦なんてこの間の出雲無双が初めてです。


信ずる信念wwなにそれ美味しいの?


死力を尽くして戦い生る限り最善を尽くし決して犬死にしないそれが私の信ずる信念wただのパクリです。まったくこれっぽちも考えてません。


聞き返されてパニックになったから某機密部隊の隊規をアレンジして思いつきで答えちゃったZE\(^-^)/


「・・・・・・」


しかもミーヤちゃん黙っちゃったよ。泣き止んだけど空気が重すぎですよ。


「忍さん。お願いがあるんですけど・・・」


おぉ、彼女からこの重すぎる空気を変えてくれるとは!この空気を変えてくれるなら何でも聞いてあげますよ。


「私に忍さんの話をもっと聞かせてくれませんか?」


はい?


「忍さんの話を聞いて思ったんです。自分の信念を見つけたいって・・・」


「私の話を聞いてもお前はどうするつもりだ?お前の信念はお前自信が見つけないと意味がない」


なんてかっこいいことを言ってるけど話せるような話がないから誤魔化してるだけです。


「そ、そうですけど・・・」


あ~また泣きそうな目をしてるよ。感情の起伏が激しい子だな・・・


「だが・・・相談には乗ってやろう」


まあ、無難な落としどころだろう。彼女のトラウマは俺が原因だし、ここで出会ったのも何かの縁だろう。


「ほ、本当ですか!」


「ああ、ただし1つ条件がある」


「な、何ですか?」


「この店のオススメのメニューを教えてくれ」


メニューに料理の挿絵がないからうまそうなものがわからん。食材の名前も知らないものだ。なんだこのマンガ肉の蒸し焼きって。あのマンガ肉か?


「え・・・そんなことでいいんですか?」


「不満か?」


「いえ、よろしくお願いします!」


これが俺とミーヤ・フィア。後に最強の機甲人乗りと呼ばれる女の子との出会ったのだった。











「おいミーヤ。なんだこの料理は」


「ヤモギの秘伝タレ焼きですよ。私の大好物です」


「・・・・・・見た目の割にうまいが、流石に薄い緑色の肉と紫のタレは食欲がなくなるぞ」


「そうですか?普通に綺麗に見えますよ」


「お前に美的センスはないみたいだ」


「ひ、酷いです・・・」










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