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プロローグとあたえられた力と爆発オチ

「さて、君にはまずこの箱から一枚カードを引いてほしい」


と、なんの状況説明もなく箱をつきだしてくるじいさん。


俺は確か工事現場の近くを歩いていて空から鉄骨が降ってきて・・・


「えっと・・・ここはどこですか?俺って確か死にましたよね」


「死んだよ。だからこうやって転生させるんだよ。ちなみに俺のミスじゃあないから。暇潰しだよ」


つまり、転生できるらしい。そして、この目の前のじいさんはそういうことができる人で、

転生の理由はよく小説であるミスで殺したからお詫びではなく暇潰しらしい。


「早く引きなよ。別に君じゃあなくてもいいんだよ」


「あ、はい」


とにかく、暇潰しでも転生させてもらえるなら有難い。機嫌を損ねる前にはやくすませよう。


箱の中に手を入れてその中から一枚のカードを選んで抜く。


カードには黒い文字で【魔法と科学がある中世と世紀末を足して2で割った世界】と書かれてあった。


恐らく俺が転生する世界なのだろうか?


「次にここから3枚引いてくれ」


そう言いながら別の箱を出してくるじいさん。俺は迷わずに三枚のカードを引く。


【狙撃:Lv10】【成長:Lv10】【武器作成:Lv10】


と、いった感じだった。これはゲームでいうスキルみたいなやつか?


「次はここから5枚」


また別の箱を出してきた。さっきから気になっているのだが、いったいどこから箱を出してきているんだ?


などと考えながら5枚のカードを引く。


【狙撃銃:Lv10】【GPS:Lv10】【ロボット:Lv10】【移動型拠点:Lv10】【魔法工房:Lv 20 (レア)】


と、書かれていた。レアってなんだよ・・・


「最後にここから2枚」


どうやらこれが最後らしい。俺はさっさとカードを引く。


【他世界召喚:多】【外見再構築:ランダム】


と、書かれてあった。どういう意味だ?


「それじゃあさっさといって俺を楽しませろ。最後の慈悲として簡単な説明役を貸してやる」


そう言ってじいさんが指を鳴らすとさっきまでいたよくわからん空間から一瞬でカビ臭い風化した部屋になった。


まったくもって何が起きているのかわからないがわからなかった。しかし、あのじいさんは慈悲として説明役を貸してやるっていってたけど・・・


それらしい人物は見当たらない。しかもどうやら身長も小さくなっていて、髪の毛が以上に伸びていた。前髪が邪魔でしょうがない。


服装も変わっていた。俺は確かさっきまで通っていた高校指定の制服を着ていたはずだがこれは・・・


間違いなく今着ているのは高校の女子の制服だった。さらに、とくに鍛えたこともなかった胸板は少し膨れていて下の息子は行方不明になっていた。


「女になってやがる・・・」


恐らく俺の口から出たハスキーボイス。これにより確実に俺は女になったことを理解した。


そして、数分間鬱になっていると、突然俺の携帯電話の着信音が鳴り響き、鬱状態から復帰して携帯電話をとる。この時、俺は初めてスカートにポケットがあることを知った。


「もしもし」


『どいも、貴女を転生させた者から説明役を命じられた天使です。名乗りは不要なのでさっさと説明に移ります』


完璧に事務処理をするような感情のない声で話す天使さん。とりあえず説明を聞こう。


『まずこの世界は地球ではありません。3つの大陸があり、一つはアスルード大陸。主にヒューマン。つまり人間がいる大陸です。国家はいくつもあるので省略します。2つ目の大陸はアスルード大陸から東にあるヘルニール大陸です。ここは主に亜人。人間じゃあない種族が多いですね。国家と呼べるものはなく各種族の連合のようなものがありますが詳しいことは省きます。この2つの大陸は同じくらいの大きさで昔から仲が悪いです。過去には戦争も起きてます。最後にこの2つの大陸から北に位置する暗黒大陸。ここには人は人類と呼べる種はいません。変わりに魔族と呼ばれる者がいます。魔族は基本的に人類と敵対していますが過去500年間は動きはありません。ここまではわかりましたか?』


「はい」


『では続けます。いま、貴女がいるのはアスルード大陸の北東にある砂漠地帯にある工場です。そこには貴女が転生時に手に入れたものがあります』


転生時に手に入れたもの?あのくじ引きで手に入れたもののことか?


『言葉では説明しにくいのでその部屋を出て隣の部屋に入ってくだい』


指示どうり部屋を出て隣の部屋にはいる。


部屋の壁にはよくゲームや漫画に出てくるようなライフルがたくさん置かれていた。


『その中から一つ選んでください。近づいて降れれば特性や能力をみることができます』


試しに手近あるライフルに降れてちる。すると、SFアニメみたいな半透明のウインドが表示される。


【ベルリギルス:Lv10】


アスルード大陸で最も復旧している狙撃銃。口径は38口径魔法弾を使用している。最大有効射程は550m。装弾数20+1発 モデル:M14狙撃銃


なるほど、こういうことか。まあ、どんなものかわかんないけどね。


「試しに撃ちとかはできないんですか」


俺は天使さんに携帯電話できいてみる。


『できません』


できないそうだ。なら自分の趣味と最大有効射程で決めるか・・・


それから色々と見て回って一つの銃を決めた。


【109(ワン・オウ・ナイン)キャノン:Lv10】


109口径魔法弾を使用した規格外兵装。最大有効射程は2500m。装弾数6+1発。モデル:SVD (ドラグノフ狙撃銃)


まあ、俺の今の身長で持てるもののなかで一番よかったものを選んだ。


『では次にこちらの中から選んでください』


さっきまで狙撃銃があった棚に変な端末がたくさんあった。


「なんですかコレ?」


『GPSです。衛星からの情報ではなく魔法で星や星座を測定して世界地図と照合して位置情報を表示し、魔法周波により周辺の建造物を表したりできます』


なるほど・・・どうやら性能じたいはそんなに変わらないみたいだから携帯性能で決めるか・・・


で、あれこれ悩んだ結果、腕時計型のGPSにした。もちろん時計としても使えて空中投影ウインド (半透明のウインド)で表示するタイプだ。


『それでは次に個人端末の説明をします。個人端末はこの世界では平均年齢が12歳になると持つもので貴女の世界のクレジットカードの機能や端末遠隔操作や電話としても使えます。ちなみ個人端末は先程のGPS端末を使いますので』


なるほど・・・とりあえず操作してみる。空中投影ウインドを操作して色々試してみる。なかなかに楽しい。


『では次は個人端末を操作して選択してもらいます』


端末のウインドに数体のロボットが表示される。


『この世界の人間の主力兵器。魔法機械甲殻戦闘機人兵器(まほうきかいこうかくせんとうきじんへいき)。通称、機甲人(きこうじん)を選んでもらいます』


「機骨人?なにそれ?」


『人間が亜人の巨人や竜人などの大型種や魔法鎧と呼ばれている亜人がつかうロボットの様なものや、魔族に対抗するために魔法と科学を駆使して作り出した全長10mのロボットです』


「そんなものがあるのかこの世界」


とりあえず選ぶか・・・


やっぱり外見はかっこいいほうがいいな。あとは狙撃タイプで・・・


そんな感じで選んだのは某ゲームに出てきた武〇雷のような機体。というよりそのまんま武御〇だ。違いは背中に狙撃用の巨大ライフルを装備したユニットを装備し、左腕のシールドに長刀を格納しシールドじたいにも50口径ガトリグンを装備しているというところだろう。シールドは某アニメに出てくるグ〇カス〇ムみたいなガトリングシールドみたいな感じのようなものだ。機体の名前は出雲(イズモ)にした。カラーはグレーだ。


『次は移動型拠点を選択してもらいます。この拠点の中の一室を魔法工房になりますのでご注意ください』


なるほど・・・しかし、これは数が少ないな・・・


とりあえず二階建てのキャンピングカー (魔法工房を含めた3部屋にお風呂とキッチンを完備) の後ろに機甲人を格納し整備や改造などをできるコンテナハンガーをつけたトレーラを選択した。


『以上が貴女にあたえられるものです。これらを使いうまく生き延びてください』


「えっと・・・俺はこの世界で何をすればいいんですか?」


『好きに生きてください。ただ私達の介入は四年後。今から貴女の元々の世界でこの世界をモチーフにしたオンラインゲームが開始します。そして四年後にサービスを終了。その時にゲーム中のプレイヤーをこの世界に招きます。それだけです』


「な、なるほど・・・」


『では最後にこの世界での貴女の名前ですが神様が特別につけてくれました。彩崎(アヤザキ) (シノブ)と名のってください』


神様ってあのじいさんか・・・やっぱり神様だったのか。


『それでは頑張ってください。移動型拠点はこの建物の倉庫にあります。機甲人はトレーラのコンテナハンガー に乗せてあるので』


よし、色々あったがこの世界でも頑張りますか。









『ちなみにこの携帯電話は爆発します』


俺は速攻で携帯電話を窓から投げ捨てた。





ドカアァァァァァアアン!!







あいつら俺を殺すきかよ・・・


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