表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【ギリシャ物語】ヘルメスの苦労。

作者: 銀糸雀

注:多少下ネタや下品なネタを含みますので、御了承下さい。



●二人の死神


タナトス「ヘルメス!毎回毎回、うちの可愛いヒュプノスにヘンなことを吹き込まないで下さい!」

ヘルメス「だって(君の)反応が面白すぎるから♪」

タナトス「大体、『足を大きく開いて、「抱いて♪」とオネダリ』とか、あんたいつも恋人にそんなことにさせてるんですか! さいっていですね!!」

ヘルメス「いや、別に僕にそういう趣味があるわけじゃなくて、この間させられたばっかりだったから…」

タナトス「………。は?」

ヘルメス「(顔を背けて)ごめん忘れて」


死神コンビでくだらない話。









●アフロディーテとディオニュソス


ヘルメス「…と、いうわけで、その赤ん坊は僕と貴女との子供ってことになったから。いいですね?」

アフロディーテ「……好きにしてよ、もう」

ヘルメス「ん、なんか妙に不機嫌じゃない?『天界一の美少年味見♪』とか散々はしゃいでたのに」

アフロディーテ「……。この私が…」

ヘルメス「え?」

アフロディーテ「この私が!あんな坊やに一晩中いいように転がされて!!途中から半分意識飛ばしてあんあんあんあん……屈辱だわ!」

ヘルメス「あー。だって、ディオニュソスって超絶倫だからねー。

昔、彼のお祭りに招待されたんだけど、男女合わせて百人近く居たかな…。それをディオがいっぺんに5~6人相手しててさ。夜が明ける頃には死屍累々だったけど、ディオだけはけろっとしてたから」

アフロディーテ「その間、あんたは何してたのよ?」

ヘルメス「酒飲み放題」


プリアポス誕生頃。









●訓練


アテナ「……ふっ、こんな腕では、私を倒すなどまだまだだな、アレス」

アレス「くそっ、いつかギタギタにしてやる!! お前ら、倒れている暇はねーぞ! 素振り百回!」

アテナ「いつでも受けてやろう、その挑戦。お前たち、あんなひ弱な男共に負けるなよ」

ヘルメス「……あのさ、なんでアテナとアレスの合同訓練に僕まで駆り出されてるわけ?」

アテナ「腰に得物を吊るしている以上、お前も武道の腕を磨くべきだろう?」

アレス「なんだ、俺の特訓が受けられないっていうのか?」

ヘルメス「(僕の武器は、どっちかっていうと舌先三寸なんだけどなぁ…)」









●もう君とはしないからね


アポロン「そういう話なら、私は失礼させて頂く!(バンッ)」

ヘルメス「あーあ、アポロン怒っちゃいましたねー」

ゼウス「あいつがいないと今日の議題が片付かん。ヘルメス、10分休憩を取るから呼び戻して来い」

ヘルメス「あー、勘弁してくださいよ、もー…」

ディオ「ヘルメス、ヘルメス」

ヘルメス「ん、何?」

ディオ「こう言えば、アポロン一発で帰ってくると思うなー(ひそひそ)」

ヘルメス「…え、なにそれ…?!」

ディオ「まぁ、試してみてよ♪ 俺も早くアリアドネのところに帰りたいし」


ヘルメス「アポロン…こんな場所にいたのか」

アポロン「なんと言われようと、私は戻る気はない!」

ヘルメス「はぁ、そうだよね…。でも」

アポロン「?」

ヘルメス「えーと…『戻らないなら、もう君とは二度としないからね』?」

アポロン「?!……待て、ヘルメス! 戻る!戻ればいいんだな?!」

ヘルメス「(えっ、効果覿面…?)」


12神会議にて。









●結婚の朝


レト「アポロン、喜んで! 素敵なお嫁さんが見つかったのよ!!」

アポロン「…母上。私はまだ結婚するつもりは…」

レト「ふふふ、さっそく花嫁さんを迎える仕度をしなくてはね! お母さん嬉しいわぁ~!」

アポロン「…少しは話を聞いて下さいませんか……?」


アポロン「……。で、何故お前がここにいる?」

ヘルメス「あー、やっほー…(項垂れて)」

レト「うふっ、アポロンと仲がいいし、美人だし、買い物上手だし、手先が器用だし、こんな理想的なお嫁さんは滅多にいないわよ♪ マイアにお願いして良かった~」

ヘルメス「レト様、僕、男ですが」

アポロン「……うむ。公認されるとは幸せだな」

ヘルメス「開き直るなって!」


『テミスのお茶会』後。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ