蛇足
ネタバレ満載な上、やたらとマニアックでやたらと長いです。
ご注意ください。
そして自己満足。
世界と神
ナハトはドイツ語で夜
ソールはラテン語で太陽
女神オルキスはラテン語で蘭
登場人物
勇者の仲間たち
ラクリマ
職業:魔女
ノクターンの幼馴染
昔から勇者を一途に想っていたが、彼のアーラへの気持ちが揺るがないことを知り勇者パーティを離脱
離脱後は結婚し子供も出来て幸せな人生を送った。ちなみに子供の名前はノクターン。
ラクリマはラテン語で涙を意味する。
レオー
職業:戦士
強い。ともかく強いので全てを力で解決しようとする脳筋。魔女に想いを寄せていた。勇者傷害事件後、パーティを追放される。
追放後、未練がましくラクリマの元へ行くが、勇者を傷つけた彼をラクリマは許さなかった。
レオーはラテン語で戦士。まんまですね。
レーギス
職業:王子
文武両道。沈着冷静。公明正大。容姿端麗。とどこにも隙がないパーフェクトな人。ちなみに男色の気はない。
男性が好きなのではない。"ノクターンだから"好きなのだ、とはレーギスの言。
アーラは許婚であり幼馴染でもあり、彼女のことは憎からず思っていたが、ノクターンの存在が全てを狂わせた。
ノクターンに想いの丈をぶつけ、事に及ぼうとするが逃げられる。
後に冷静になった王子はノクターンの心を傷つけたことを深く反省し、彼を命がけで守り抜くと決める。その決意にたがわず、婚約破棄を言い渡され、錯乱したアーラの凶刃からノクターンを庇って重症を負う。
その後、アーラの献身的な看護により回復。予定通り彼女と結婚し、王に即位した。
レーギスはラテン語で王子。こちらもそのまま。
アーラ
職業:王女
最高峰の癒やし手。銀に輝く髪をなびかせ、戦場を駈けて負傷者達を驚異の回復力で癒す姿に"月の女神"の二つ名をつけられる。
ノクターンに一目惚れされるが、幼少時よりレーギスの婚約者だった王女は勇者には見向きもしなかった。勇者の魅了が効かない珍しい人。
レーギスに婚約破棄を言い渡され、狂乱しノクターンに刃を向けるも、勇者を庇った想い人に深手を負わせてしまう。ある意味不憫な人。
レーギスを傷つけ、我に返ったアーラは、ノクターンに心から謝罪し、紫宮に一人で赴こうとする勇者を止めるが聞き入れられなかった。
彼女のもてる術全てをかけて、レーギスを癒したアーラは、レーギスと結ばれ、王妃となった。
アーラはラテン語で翼を意味する。
主要人物
四聞 夜子
職業:OL事務業
給料分は真面目に働くつもりだが、プライベートは充実させたい、というスタンスで仕事をしている。都心で一人暮らし。両親や親戚の結婚しろ攻撃が段々と激化しており、辟易している。
恋人なし。再会後の小夜と想夜の猛アタックに困惑している。再会時、彼女は31歳。二人との年の差は9歳。二人ともまだ若いし学生でもあるし、すぐに結婚を決めるのは早急過ぎると結論を先延ばしにし、小夜を苛々させている。想夜は好きなだけ考えればいい、時間はたっぷりあると気長に待つ姿勢。
鷹揚に構える想夜の姿に、焦る小夜がさらにイラつく、という魔のスパイラルが。小夜不憫。
ついに痺れをきらした小夜は………。
名前について。夜子は夜の世界ナハトより。名字の四については後述。聞は"悩み相談"で勇者の物語の聞き役になることから。
ノクターン
職業:勇者
得物は剣。魔法も得意。スピード重視の魔法戦士で、魔法攻撃と物理攻撃の両方の利を活かしたいバランスのとれた戦い方をする。
魔王を倒す剣を手に入れるが最終的にその役目を夜子に譲る。
ともかく一途で真面目。思い込んだら一直線。時には暴走することも。才色兼備。攻撃力、魔力、知力全てMAX値を誇る。チート。なにせ勇者ですから。彼一人でも魔王を倒せるほどの実力を持つ。仲間たちいらないじゃん。
しかし夜子に器を壊され憤った魔王の最期の一撃から彼女を庇い死ぬ。
セレナーデは夜子の世界に転生する条件を整えるため、周到に"仕込み"を行い目的を達成したが、ノクターンは無意識にそれに乗っかり、"意図せず"'偶然に"夜子の世界に転生してしまう。天才肌で天運に恵まれている。
温和で誰にでも優しく誠実な彼は、男女問わず魅了してしまう。
名前のノクターンは夜想曲から。
転生後の名前は想夜。前世の影響から幼少時より剣道をたしなんでおり、段位持ちで全国大会で優勝したことも。
彼が前世を思い出したのは、ヤコとの再会時。
友人の結婚式のブーケトスにてブーケをキャッチしたヤコと再会。友人である花嫁とは以前恋人同士だったが、彼が彼女をふった。
才にも人にも恵まれ順風満帆な人生で恋人もいたが、どこか満たされない思いを抱えていた。恋人と付き合いが深くなればなるほど違和感を感じ、ついには彼から別れを切り出すに至った。
男女問わずたぶらかす魔性の魅力は現世でも健在。細身に見えるが鍛えているので意外としっかりした身体つき。細マッチョ。
セレナーデ
職業:魔王の依代・魔術士
研究者肌でヤコとの出会いをきっかけに、魔術を研究するようになるが、その内容は補助魔法に特化しており、魔王が憑いていない彼の攻撃力はほとんどない。
身体動かすことが嫌い。元々の体型もあり小柄で華奢。ネイドを名乗っていた頃は顔も見せなかったため、女性と間違えられることも。
バイトと偽り、ヤコとノクターンを引き合わせた。
セレナーデの真の狙いは、魔王を倒す蘭夢の劔を夜子の夢から生成すること、夜子を蘭の女神の使いにすることの二点。理由は後述の転生の条件を参照。
魔王の器たる彼は寝食の必要がない。親兄弟なし。友達なし。生まれ落ちてからずっと孤独。自分が魔王の依代であることも、勇者に倒される運命も知っていて、己の運命を呪いながら生きていた。
ヤコと出会い、彼女に再び会いたい一心でヤコの住む太陽の世界とアクセスする魔術を研究している最中に、肉体が滅びた後、ソールに転生出来る方法を発見し、希望を得る。
幼少時にヤコと会ってからセレナーデの頭には彼女のことしかない。
目的のために気持ちを押し殺して同行しているが、実は勇者が大嫌いで、ノクターンには冷たい。
セレナーデという名前は小夜曲から。
勇者の幼馴染のセレは彼の分身で、ネイドがノクターンの監視につけたものだったが、ネイドが剣の生成で魔力を使い果たし、セレは消滅した。
sere+ nadeでセレナーデ
転生後の名前は小夜。女みたいという理由で自分の名前があまり好きではないし、気にしている。
想夜と違い、生まれた時から前世の記憶があった。想夜と兄弟仲は悪くないが、天才肌な双子と事あるごとに比較されてきたため、かなりのコンプレックスを持つ。優しい両親の元でのびのび育てられたが、捻くれていたり神経質で粘着質な面もある。
想夜に対しては劣等感に加え、ヤコを奪われるのではないかという強い不安もあり、再会時は喜んだが、徐々に不安定になっていく。
彼の場合、前世の幼少時からの年季の入った思いのため、その重さはハンパない。
前世と同じく研究者気質で、大学で宇宙科学を研究中だがそののめりこみようは凄まじい。
完全なるインドア派のため、想夜よりも背が低く、全体的に華奢。本人はかなり嫌がっているが、小夜は女装がかなり似合う。
顔立ちが綺麗な双子なので二人とも異性と同性にもてるし、告白もひっきりなし。
ヤコしか見えない小夜は他には目もくれず、告白の返事は全てノーである。
ちなみに想夜は何人か付き合ってみたが、潜在意識がヤコを記憶しており、無意識にヤコと比較して違和感を感じ、彼から別れを切り出す形で全て終わっている。
言葉遊び
夜の世界=死の世界
太陽の世界=生の世界
四という数字が頻出する理由
死=四から
紫宮➡子宮
参道➡産道
蘭の女神の使い(勇者を助けるソールの人間)➡蘭使➡卵子
聖なる戦士(勇者と仲間たち)➡聖士➡精子
ソールへの転生の条件
紫宮内で蘭使からもらった剣で聖士を貫く
➡受精のイメージ
上記に加えて、聖士が蘭使の体液を体内に取り込む、というのも条件にあり、
セレナーデは意図的に夜子の涙と唾液を摂取
ノクターンは意図せずに夜子の涙と血液を摂取
しています。
オーロラについて
オーロラは死者を迎えにくる光の梯子・道という伝承があるそうです。
胡蝶蘭のブーケ
胡蝶蘭の花言葉
あなたを愛します・変わらぬ愛・幸福の飛来
蘭の花にしたのは、ヤコの役割が蘭の女神の使いだから
メメント・モリ ラテン語の警句
メメントは思う モリは死
死を思え
メメント・ウィータ
ウィータはラテン語で人生
造語で生を思え




