まいにち のんびり。
はじめに
ひろい ぼくじょうに ウシたちが のんびり さんぽを しています。
あおい そらの した、 くさを さがして、 すこし あるいて、 ぽかぽかした ところで たべます。
くさの においで、 あさ が きた ことを しり、 からだを のばして、 ゆっくり あるきます。
どこへ いくかは、 その ひの きぶんで きめました。
じかんは たくさん あるようでした。
1. ごはんを くれる ひと
あるひ、 ごはんを くれる ひとが ぼくじょうに きました。
「たくさん たべて いいよ。」
ひとは、 やさしい こえで そう いいました。
それから、 まいにち きまった じかんに、 きまった ばしょへ、 ちゃんと した りょうの ごはんが おかれる ように なりました。
ウシたちは いいました。
「ありがとう。」
それは、 とても ありがたい ことでした。
2. だんだん
はじめは、 たまに くる だけでした。
「きょうは ごはん くるかな。」
そんな ひも ありました。
でも、 いつのまにか、 ごはんは まいにち くる ように なりました。
「ここで まっていれば いいよ。」
ひとは、 また やさしく いいました。
3. さんぽを しない ひ
ごはんが まいにち くる ように なってから、 ウシたちは さんぽを しなく なりました。
くさを さがす ひつようが なく なったからです。
あしを のばす ことも、 くびを のばす ことも、 だんだん すくなく なりました。
「きょうは さんぽ しないの?」
「しなくて いいよ。 ここで まっている ほうが、 らく だし、 みんな そう してるよ。」
それで、 ウシたちは そとを みながら、 すわった まま ごはんを まつ ように なりました。
「いつのまにか さくが たかく なった きが しない?」
だれかが そう いいました。
でも、 ウシたちは それを たしかめに いく ことは ありませんでした。
4. まえは
まえは、 すきな ばしょに すわって いました。
まえは、 どこまで あるいたかを、 からだが おぼえて いました。
まえは、 くさの かたさや あじの ちがいも よく わかりました。
でも、 いまは くらべません。
どこに すわっても、 たべる ものは おなじ だったからです。
さいごに
ごはんが くる ばしょで、 ウシたちは ならんで すわります。
ともだちと いっしょに、 おなじ ほうを むいて、 ごはんを たべます。
あるひ、 いつも まえに ならんで すわっていた おおきな ウシが いませんでした。
でも、 だれかが いいました。
「あしたも ごはんは くるよね?」
それだけを ウシたちは きにしていました。




