ほめて もらえて うれしいな。
はじめに
ここは、じめんの したに ひろがる、 とても りっぱな アリの くにです。
この くにには、 とても えらくて、 とても かしこい 「じょおうアリさま」が います。
アリたちは いいました。
「じょおうさまは、 みんなの ことを ちゃんと みていて くれるんだよ。」
それは、とても あんしんな ことでした。
きょうも、アリたちは はたらきます。
1. よいアリの しるし
アリたちは、 まいにち いっしょうけんめい はたらきます。
ごはんを はこぶ アリ。 みちを なおす アリ。 こどもを まもる アリ。
じょおうアリさまは、 ぜんぶ ちゃんと しっています。
よい アリには、 「ピカピカの しるし」が つきます。
しるしが ふえると、 ごはんを さきに もらえたり、 あたたかい ばしょで やすめたり します。
アリたちは、 ピカピカの しるしが だいすきでした。
2. ほめて もらえる うれしさ
あるひ、 ちいさな アリは、 いつもより たくさん えさを はこびました。
すると、 じょおうアリさまの こえが ひびきます。
「よい アリですね。」
じょおうアリさまは、 ちいさな アリの せなかに、 ピカピカの しるしを そっと つけて くれました。
ちいさな アリの からだは、 こころまで あたたかく なりました。
「ほめて もらえて うれしいな。」
ピカピカの しるしが あると、 じぶんが よい アリだと、 わかる きが しました。
それから ちいさな アリは、 まえより はやく、 まえより たくさん、 はたらく ように なりました。
でも、 みちばたで とまって かぜの においを かいだり、 ともだちと すこし はなす じかんは、 いつのまにか なくなって いました。
3. しるしの ない ひ
ときどき、 ピカピカの しるしが つかない ひも あります。
でも、だれも なにも いいません。
「もっと、 もっと がんばらなきゃ。」
アリたちは ただ、 にこにこ して はたらきます。
「きっと、 じょおうさまには かんがえが あるんだ。」
しるしが ない ひは、 すこし さむい ばしょで やすみます。
でも、 ごはんが なくなる わけでは ありません。
さいごに
アリの くには、 とても しずかで、 とても きれいです。
だれも さぼりません。 だれも もめません。
ほめられる よい アリで いたいと、 みんなが おもって いたからです。
みんな、 じょおうアリさまに みられている ことが、 うれしくて、あんしんです。
ちいさな アリは、 きょうも はたらきながら おもいます。
「また ほめて もらいたいな。」
それだけで、 からだは ちゃんと うごきました。
きょうも、 あしたも、 あさっても、 ずっと ずっと アリは はたらいています。




