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BL*「ヒートでぴょこん♡ ネコ耳オメガの秘密」  作者: 星井 悠里


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2/2

後編



 ――シグは、ふ、と笑った。


 可愛すぎる。

 いつもは、オメガと思えないくらい強気だし、元気なのに。


 なにあの耳。ぺしょ、て潰れてる。おびえてんのか? 

 ……可愛いな。抱きしめたい。


「オレ、ノヴァのこと、前から」


 つい口をついて言いかけたシグに、ノヴァの耳がぴくん、と立った。

 びっくりした顔をしている。


「――」


 ――ヒートの時に言っても駄目だよな。

 そこで言葉を切って、ノヴァを見つめた。


「また今度、言うよ」

 そう言って、シグはノヴァの近くに立つ。

 自分の着ていた制服の上着を脱いで、ぴく、と震えるノヴァの頭に、そっと掛けて、隠した。


「――見ないから。襲わないし。ちゃんと我慢する」

「……っ」

「可愛くてたまんないけど、な?」


 綺麗にウィンクされて、ノヴァは、ぽかん、と呆けた後。


「か、かわいくないっ」


 噛みつくみたいに言うけれど、上着の下の耳は、ぴょこんと立ち上がってて、ぴくぴく動いてるのが見て取れる。


 これは、嬉しそう。てことかな。

 シグは、笑いを堪えながら、ノヴァから感じる甘い匂いに苦笑する。


 ――反則級に、愛おしい。


「いつもそうなるのか? 耳」

「ん……だから、学校は休んでる」

「そっか……もしまた学校で出そうになったら、オレを呼んで? その可愛いの、他の奴には見せたくない」

「え……」


 しばらく無言のノヴァは。「うん――分かった」と呟くように答えた。

 その時。下からも、ぴょこん。


「ノヴァ、しっぽも、出てる」

「っ……こ、これは……」


 ズボンから出てしまったしっぽを隠そうと思うけれど、それもまた今さらで。――ノヴァは上着の中で、また、しゅんとしょげている。


「……ヒートの時、よくでちゃうの。やっぱり、おかしいよね、これ」


 しょんぼり言うノヴァ。

 シグは、「え?」と声を出して、それからすぐに続けた。


「何で? おかしくないよ。死ぬほど愛しいし、撫でたいし、触りたい」

「……は? ……っっな……なに、いって……」


 上着をかぶったまま、シグを見上げるノヴァの顔が、どんどん赤くなっていく。


「――けど今日は、我慢する。そういうのはちゃんとしてから、だよな」


 上着越しに、ぽふぽふ、撫でる。すると、耳も尻尾も、再びぴよぴよ元気に揺れ始めた。


「なに? 嬉しいの?」

「ち、ちがうし」


 焦って否定するノヴァに、シグはそれ以上は何も言わない。

 もう誰もいない校舎。校庭から、部活動の声が遠く響いている。


「ヒートの間って、ずっと出てるのか?」

「ううん。ずっとじゃなくて。ひっこんだり、出たり…………」

「そうなんだ。――つか、ほんと、可愛いな。」

「っ……だから、可愛くないし」


 ノヴァはそんな風に強がって言うけれど、さっきまでぺしょっとなってた耳は、ぴょこんとして、ぴくぴく元気だ。


 黒い耳は、中側がうすいピンク色。

 強がってるのに、どこか甘い。――ノヴァみたいだ。


 シグは、顔が綻ぶのが止まらない。


「家まで送ってやるから。耳としっぽ、ひっこんだら帰ろ」

「……うん」

「まあひっこまなかったら、車呼んで送るし。いいよ、ゆっくりひっこめてみて」


 めちゃくちゃ優しくシグが言う。



 ノヴァは、ドキドキしっぱなし。

 

 まだヒートなりかけとは言っても、フェロモンは少しは感じるだろうし、辛いだろうに、ちゃんと我慢してくれて、優しくしてくれる。

 しかも、抑えられなくて出ちゃうのは、みっともないって思ってたのに。……可愛いって言ってくれた。


 そういえば、モテるけど、遊んでるって噂はないかも……なんて、ふと気づいたりする。


 しばらく経って、耳としっぽがひっこんで、今のうちに帰ろうってことになった。頭にかけてくれていた制服を、シグに差し出す。


「これ、ありがと」

「あぁ」


 くす、と笑って、制服を受け取ったシグ。

 いい匂いの制服――もうすこし、持っていたかったな、なんて咄嗟に思ったノヴァは、すぐにはっと気づいて、ぷるぷる首を振る。


「いこ、ノヴァ」


 そう言われて、静かな廊下を、二人で歩く。

 昇降口で靴をはいたところで、シグが手を差し出した。


「ノヴァ、手、つなぐ?」

「な、なんで……や、やだし」


 あわてふためきながら拒否るノヴァ。

 でも校門を出たところで。


「ちょっとなら繋いでも……いいよ」


 そんな言い方に、相好を崩しながらシグが手を出すと、小指を握るノヴァに。


 あんまり可愛すぎると襲うぞ、と、シグは心の中で、ため息をついた。







Fin






短編、お付き合いくださり、ありがとうございました♡


長編にするなら、出会いからかな(*´艸`*)

バレそうになるのを隠してあげるシグとか。

「ありがと」てノヴァが言ったら、シグは「オレが絶対見せたくないだけ( ̄ー ̄)ニヤ」とか笑


はっ。長編にするならR18だな…( ´∀` )

ここを見てる18歳未満の方は、長編版は大人になった時に…。


この二人可愛いと思っていただけたら

感想欄(^O^)/か、いいねとかで

よかったらリアクションいただけたら嬉しいです(*'ω'*)


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