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レルラレル  作者: 書人
6/6

レルの訓練

やっぱり訓練は厳しいものだ。

毎朝起きたら、いままでの倍近くの量の朝食を食べる。

学校まではいつも通りジンと行き、その後1人で学校から12km近く離れた訓練場所まで、10分以内で走る。

ほぼ全速力だ。


訓練場所についたら剣の素振り。

縦、横、斜めをそれぞれ500回3セット。

全身に天造力が駆け巡るのを感じながら振る。

体を筋肉と、天造力10:10の割合で動かす感じだ。


素振りが終わったら、先生が用意してくれたダミーを斬る練習。

複数体のダミーを近いところから順に処理していく。その時ダッティーは、電撃を飛ばし邪魔してくる。

流れが乱れるとやり直しだ。


本音を言うとかなり辛い。

訓練開始から1ヶ月半。

最初の1週間は何度もバックレようか悩んだ。

だが、ダッティーは僕のために精一杯やってくれてる。

それを裏切りたくはなかった。


慣れると訓練してて良かったと思える時もある。

体の疲労感はあるが、精神はかなり健康になっている。

夜は寝付きも良くなった。

それにダッティーの訓練メニューは、練習と休息のバランスがいい。

だから続けられる。


大量の昼食を食べた後、30分間は自由時間だ。

俺は基本マイフォンで時間を潰す。

ダッティーはその間天造技術を磨いている。

本人によるとほぼ惰性でやってるようなものらしい。


自由時間が終われば地獄の筋トレ開始だ。

日によって鍛える部位が変わるから、筋肉痛を理由に休めない。

完成されている...


今日は俺の嫌いな体幹と脚を鍛えるトレーニングだ。

300kg近くの岩と自分を紐で括り付け、直径2km程あるクレーターの周りを20周走る。

歩くのでは無く、走る。

これも天造力を使って良いが、使ってギリギリの重量にされている。


それが終わってやっと天造技術の訓練ができる。

今は"体外の天造力"を扱う訓練をしている。

人は基本、飲食や呼吸を通して体内に天造力を蓄え、それを使って天造術を使う。

しかし、天造術士などの実力者になると、体外の天造力も使うようになる。

天造力は素粒子よりも微細な粒で、どんな場所にも満ちている。

それを扱う技術だ。

実力者たちの間では常識らしい。


しかし、栄誉天造術者のその技術は異常だそうだ。

そこらのS級術者では、自身の肌から30cm程の範囲が限界だが、栄誉天造術者は8人全員が、3m程の距離まで範囲らしい。


バケモノだ。

だけど、うちのダッティーには敵わない。

そんな先生から教えて貰ってるんだから、俺も強くならないとな。


天造技術の訓練を終え、レルは帰路へとついた。



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