03.日常
俺の朝は3度寝から目覚めるところから始まる。
起きてから30分以内にカフェインを取るのは、あまり良くないらしい。
だから起きて水を飲み、飯を食ってからカフェオレを飲む。
コーヒーは苦いから嫌だ。
身支度をした後は歯磨きをする。
歯磨きが終わったあとはマイフォンでutubeを見る。
ショートを7本見終わったくらいで、ジンが起きる音がする。
俺らは寮で暮らしていて部屋が隣だ。
ジンは毎回ギリギリで起きてくる。
ジンの時計が壊れ、時間が分らず焦っている時に、俺の部屋まで聞きに来たことがあった。
そこから一緒に学校に行くようになり、仲良くなった。
登校中はずっとゲームの話か、アニメの話をしている。
架空の激アツ展開を考えるのが楽しくて仕方がない。
話に夢中になって、石に躓いて転ぶのは日常茶飯事だ。
あとはいつも通りの授業を受ける。
だけど、今日はひと味違う日だ。
そう、天造技術の評価がわかる。
あの日のダン先生のインパクトが凄すぎて、あまりその日の記憶がないが、結構良かった気がする。
教室にダン先生が入ってきた。
「とりあえず渡すぞ〜。」
棒読みのようにそういうとプリントを渡し始めた。
低い声に棒読み、最初は悪い印象を持っていたが、今ではそれまでカッコよく感じる。
見かけはボサボサの髪に剃ってない髭、そして少しヤニの匂い。
完全におじさんだ。
そんなおじさんから渡されたプリントにはこう書いてあった。
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評価:
A級天造術者の素質あり
能力別評価(10点満点):
天造力量:5 (平均5)
天造操作:7 (平均6)
応用技術:8 (平均6)
成長性:8 (平均8)
天造特性:
特性あり。
かなり強い磁力特性を持っています。
先生から:
1週間以内に職員室に来るように。
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良し。
ほとんどが平均以上だし、特性もあり。
上々だな。
特性は40人に1人が持って産まれてくる。
だけど、その特性の強さは人それぞれだ。
特性がある分メリットもあるが、デメリットも大きい。
特性のせいで力を扱いづらかったり、使えない基礎技術がでてきたりする。
だけど選ばれし者であるのは確かだ。
気を取り直して、もう一度プリントを見る。
ん...?
『先生から:1週間以内に職員室に来るように』
うーんと...
見間違えかな???
『『『先生から:1週間以内に職員室に来るように』』』
俺の日常は壊れてしまった。
短いのポンポン投稿するのと、間隔あけてもいいから長いの投稿するのどっちがいいと思う?