畑を守る鈎爪
ヴィルヘルムがトーゲルに戸籍申請を勧め、オルクセン王国の移民管理制度について説明する。トーゲルは難民としての手続きに戸惑いながらも、ヴィルヘルムのサポートで順調に進める。移民管理局での質問は細かく、トーゲルは不安を感じつつも手続きを終える。最後に、市民権はスムーズに発行されると告げられ、トーゲルは感謝の念を抱きながらラピア農試に戻る。
「頭に来た!野郎ども調子に乗りやがって!」
管理棟の中から響くヴィルヘルムの怒鳴り声は、小屋でトーゲルと共に勉強していたアウローラにも聞こえ、二人は顔を見合わせた。
「彼は何を怒っているのだ?」
「パパ、麦を鹿に食べられて怒ってるの。畑を守ってた友達はみんな戦争に連れてかれちゃったし…」
トーゲルはふと思い返した。空から見下ろしたラピア農試の様子――確かに、鹿が麦を食べた跡や、イノシシが土を掘り返した痕跡、ウサギが野菜をかじった形跡が施設の周囲に点在していた。
彼がそれらを目にした時、生き物たちの満ち溢れる息吹を感じていた。しかし、ここの職員たちは違うのだろう。彼らは、自分たちの価値観に基づき、狩りではなく自ら育てた作物を守ろうとしている。カラスやキジなどの鳥が畑に舞い降りるたび、棒で追い払う姿も見かけた。だが、鳥たちはその場を離れるものの、しばらくすると届かない場所で再び食べ始める。動物たちにとって、目の前のごちそうは手を伸ばさずにはいられないものなのだ。説得や抑制の言葉など通じる相手ではない。
トーゲルは、自分が聞いた伝承を思い出した。かつてエルフの里で羊を狩った同族の話――大鷲族の彼女はエルフの眼前から羊を掴み取り、巣に運んで大変美味しく食べた。しかし、三匹目を食べる前にエルフに討たれたという。その出来事が伝承として広まると、大鷲族は誰も羊に爪をかけなくなった。そして今、トーゲルがラピア農試でついばんでいるのは羊であった。
「『害獣駆除』か」
トーゲルは、エルフィンドの政策が民族主義に基づく名目であることを理解していた。しかし、この状況にどこか重なるものを感じずにはいられなかった。かつて狩る者だった自分が、いまや育てる側に立たされている現実を改めて顧みた。もしあの時、南に逃げて豪雨の森の中で狩る者であり続けていたなら、すでに命を落としていた――そう思うと、世界の不条理を感じつつも、育てる側の恩恵に感謝せざるを得なかった。
「動物の数を減らし、彼らを他所に追いやる。それなら可能だ。ヴィルヘルムにそう伝えてくれ。」
トーゲルはそう提案し、自分なりに折り合いをつけたのだった。
アウローラは急いでこの吉報をヴィルヘルムに伝えに行った。やがて彼は小屋に飛び込み、興奮した様子で叫んだ。
「本当にやれるのか!頼む!」
目を輝かせるヴィルヘルムを前に、トーゲルは困惑した表情を浮かべながらも無表情のまま頷き、静かに承諾した。
トーゲルはすぐに飛び立った。既に日は天頂にあり、動物たちは通常なら森の陰に潜んでいる時間だ。しかし、ヴィルヘルムの懇願に負け、最適とは言えない時間帯であったが、ともかく施設の上空を旋回した。そして目にしたのは、信じがたい光景だった。動物たちが白昼堂々と作物を食べ散らかしている。森の苦い草木よりも、肥料をたっぷり吸収して育った野菜や小麦の方がはるかに美味なのだろう。追い払うはずの職員もいない、目の前に広がるご馳走に、動物たちが抗えるはずもなかった。
トーゲルはまず、麦畑を荒らす鹿の群れに狙いを定めた。その中で群れを率いるように見える大きなオスの背後に回り込むと、翼を畳み、一気に急降下した。空気を切り裂きながらわずかに減速と補正を加え、鹿の背に鋭い鈎爪を突き立てる。突如の攻撃に動揺したオスは体勢を崩し、怯んだところにトーゲルが嘴を打ち込んで首を折り、動けなくした。その一瞬のうちに他の鹿たちは逃げ散り、群れごと森の奥へと姿を消していった。
そのオス鹿はやや重かったが、以前仕留めた「ボス鹿」に比べれば遥かに小さい。トーゲルは翼を力強く羽ばたかせ、捕らえた鹿を抱えて広場へと向かった。
広場では、職員たちが集まり、ヴィルヘルムとアウローラが手を振って待っていた。遅れてエレオノーレも駆けつけている。トーゲルが広場中央に鹿を降ろすと、ヴィルヘルムが満面の笑みで駆け寄り、トーゲルに力強く抱きつき、ヴィルヘルムは羽に埋もれた。
「すごいぜトーゲル、あっという間だ。なんて礼を言ったらいいかわからねぇ。」
ヴィルヘルムが感嘆の声を上げると、その後ろで農作業者たちが一斉に頷き、拍手し、歓声を上げた。広場全体が、まるで祝祭のように盛り上がっていた。
アウローラも「トーゲルすごい!狩りのマイスターだよ!」とはしゃいでいた。
トーゲルは困惑した。自分にとっては、いつもやっていること、しかも今回はいつもより楽な狩りを一度しただけだ。それがこれほどまでに魔種族たちを喜ばせるとは想像もしなかった。そして、胸の奥で別の感情が湧き上がる。初めて「食べない狩り」をした自分への違和感――大鷲族の伝統を破った罪悪感が影のように去来した。
「疲れてなきゃまた頼む。他にも生意気なイノシシやウサギとか、いっぱいいるんだよ」
ヴィルヘルムが笑顔でトーゲルに頼むが、彼は自分の思いを吐露した
「すまないが、この狩りは思ったより苦しい。『食べない狩り』は伝統に反するのだ」
ヴィルヘルムは驚いた表情を浮かべたが、すぐにいつもの豪快な笑顔に戻った。
「何言ってんだ、こんな美味そうなの食うに決まってんだろ!」
そう言いながら、トーゲルの胸を軽く拳で小突く。しかし手応えのないふわふわとした羽毛に、彼は笑みをこぼした。
「おーい、これ欲しいやつ手を揚げろ!」
ヴィルヘルムが手を高く掲げ、大声で呼びかけると、周囲の農作業者たちは一斉に勢いよく手を挙げた。アウローラは両手を挙げて小さい体でジャンプしていた。
「トーゲル、これで決まりだ。仲間のために狩ってきてくれ。みんな腹を減らしてるんだよ。」
「俺たち内臓も食うぞ!」
「骨だって煮てスープにするさ!」
「残りは肥料にするぞー」
「皮も使いてぇな、できれば穴空けないでくれよ!」
次々に飛び出す冗談混じりの声に、全員が笑い合った。
トーゲルはその光景を見て、胸のつかえが取れるのを感じた。今まで、自分の狩りでは残して捨てていた部分も、ここではすべてが使われる。獲物を無駄にしないこの習慣が、これまでの伝統以上に、トーゲルには嬉しかった。
「わかった、次はもっと注意して仕留める。だが、約束して欲しい。」
トーゲルの真剣な声に、ヴィルヘルムは眉を上げながら尋ねた。
「なんだ?」
「これからは、獲物の頭を時計塔に飾らないでくれ。」
その一言に込められた意味を察し、ヴィルヘルムはすぐに小さく頷いた。
「わかった。誇りは大切だ。お前にも、獲物にもな」
トーゲルは彼の言葉に満足したように力強く頷くと、大きく翼を広げ、風を巻き上げながら再び空へと舞い上がっていった。
かくして、ラピア農試の畑は守られ、食は一変し、アウローラはお腹いっぱい肉を食べられるようになった。
ラピア農試の厨房は、連日賑やかな活気に満ちていた。
野生動物の味わいは、その生息地や捕獲された時期によって大きく変わる。特に夏場は、動物たちの食性が植物や果実に偏るため、肉の味わいも淡泊になることが多かった。それでも、一般の魔種族にとって野生動物の肉を口にする機会は稀であり、調理法についても手探りの状態から始まった。鹿やイノシシは通常、上流階級の狩猟で得られる贅沢品であり、その肉は宴会の料理として扱われるのが一般的だった。
最初に評判となったのはイノシシの肉だ。この時期のイノシシは脂身が少なく、やや硬めの肉質だったが、ロースト、根菜と一緒に煮込んだ料理、そしてソーセージとして加工することで美味しく仕上がった。煮込みには野草やローリエ、タイム、ローズマリーといったハーブが使われ、これらが料理の香りを引き立てた。
次いで好評だったのはシカだった。夏のシカは若草や果実を食べており、その赤身肉は癖が少なく食べやすい。トーゲルがラピア農試に到着した日の晩餐で振る舞われたシカ料理は、ローストや煮込み、パイ、ゼリー寄せとして調理され、飽きられることはなかった。今は更に種類が増え、煮込みには庭から摘まれたパセリやセージなどが使われ、独特の風味を添えていた。
庶民定番のウサギ肉よりアナグマが意外な人気を集めた。脂肪分が少ないため夏場の味わいは控えめだったが、煮込み料理やスープ、燻製として調理されると、その独特の風味が評価された。ここでもハーブが重宝され、少量の安価な胡椒と合わせて香りを整えた。
一方で、厨房を最も困らせたのはキツネやイタチ類だった。肉食獣の肉はクセが強く、夏場は特にそれが顕著だった。調理の際には何度も茹でこぼし、ミントやパセリなどの強い香りを持つハーブをふんだんに使い、濃厚な味付けを施してようやく食べられる状態にした。それでも「今日は当たりだ」「次はもっと味を工夫しよう」といった声が飛び交い、皆が笑い合いながら食事を楽しんだ。特に調理が難しい食材が続いた時には、ドワーフ族のグスタフが重宝された。彼は喜々としてそれらを引き取り、自分の手で調理するのを楽しんでいた。
トーゲルとの約束で、獲物はすべてを無駄なく食べることが鉄則だった。そのルールは皆に受け入れられ、むしろ「今日の料理は誰が作ったんだ?」と笑顔が絶えず、厨房では常に肉料理の話題で盛り上がっていた。
また、毛皮も重要な副産物だった。夏場のキツネやイタチの毛皮は価値が低かったものの、シカ、アナグマ、ウサギ、イノシシの毛皮は引き続き利用価値が高かった。獲物の処理を依頼されるたびに、トーゲルは「みんなの物だから好きにしてくれ」と興味を示さず答えた。なめされた毛皮は事務方が管理し、村との取引に活用された。
この噂を真っ先に聞きつけたのは、ラピア農試に食材や雑貨を売りに来る商人のハインツだった。これまで訪れるたびに食害の愚痴を聞かされていた彼だが、今回は違っていた。農試の職員たちは皆笑顔で品物を選び、獲物の毛皮と交換していた。毛皮はいくらあってもありがたいものだと喜ぶハインツだったが、その突然の変化に興味を持ち、理由を尋ねてきた。
「トーゲル、ちょっといいか?」
ヴィルヘルムが声をかけた。トーゲルは日課となった早朝の狩りを終え、いつもの小屋でアウローラと勉強していたところだった。
「村から頼まれちまってさ。悪いが、村の畑も守ってやって欲しいんだ。どうだ、できるか?」
ヴィルヘルムの言葉に、トーゲルは思案した。ラピア農試を狙う動物たちは、すでに警戒してほとんど畑に近づかなくなっていた。しかし、その代わりに動物たちが向かったのは、ここから少し離れたノイカプツェ村だった。ラピア農試の猟圧を逃れた動物たちは、より防備の緩い村の畑を狙うようになり、被害が拡大していたのだ。
「そんなことになってたなんて。」
アウローラが驚いた声を上げる。トーゲルは低く呟いた。
「うむ。悪いことをした。私が生き物のバランスを崩してしまったのか。」
その言葉には自責の念がにじんでいた。無表情ながら、その背後に隠されたショックをヴィルヘルムは感じ取った。
「それは違うぞ、トーゲル。」
ヴィルヘルムの強い声に、トーゲルは驚き顔を上げた。
「なにっ?」
「俺がトーゲルに頼んだんだ。俺がこれを予想すべきだった。責任は俺にある。」
ヴィルヘルムは潔く自分の非を認めた。それは、集団の長としての責任を自覚した上での発言だった。そして、さらに懇願の言葉を続けた。
「だから改めて頼む。村も守ってくれないか。」
アウローラも力を込めて「トーゲル、お願い!」と訴える。
トーゲルは少し考え込んだ。その様子を見て、ヴィルヘルムはさらに言葉を重ねた。
「動物たちを根絶やしにしろなんて言わない。俺だって、シカやイノシシがいなくなるのは嫌だ。あいつらを見ると、故郷を感じるからな。だけど、俺たちも生きていかなきゃならない。俺たちだけじゃない。街の魔種族や、今も戦っている兵隊たちにも食料を送らなきゃならない。誰も何も失わないで済む、なんてことは無理なんだよ。」
ヴィルヘルムの言葉には、深い思いやりと責任感が込められていた。それはトーゲルの胸に響いたものの、完全に納得するには至らなかった。
「そうか。自分たちが食べる分だけを育てているわけではないのか。私が守っていたのはそれか。」
トーゲルは、失望を覚えた。広大な畑で作られた作物が、ただ積み上げられ、誰も食べない姿を想像し、「食べない狩りはしない」という自身の伝統との矛盾に葛藤した。
「言い換えれば、仲間のためだ。今の俺たちと同じさ。お前が獲物を狩ってくれるおかげで、俺たちはうまい肉を食える。ロザリーだって『料理の腕が上がる』って喜んでたぜ。仲間同士、助け合っているんだよ。」
「私は街や兵隊に仲間はいない」
「トーゲル・・・」
トーゲルの冷たい言葉に、アウローラはショックを受けた。無表情の中に暖かさがある、そう信じていた気持ちが揺らいだ。
トーゲル自身も、突き放す言葉であることはわかっていた。だが、自分が食べるわけでもない積み上がった麦を想像すると、憤りを抑えられなかった。
それでもヴィルヘルムは食い下がった。
「俺やアウローラには街にも兵隊にも仲間がいる。俺は仲間のために、そしていつか仲間になる奴らのために畑を耕している。」
「そうだよ・・・エドゥアルトさんもリヒャルトさんも戦争にいっちゃった。街には私の友達もいる。みんな靴を作ったり、服を作ったりして交換し合ってるんだよ」
トーゲルは黙って耳を傾けていた。
「トーゲル、お前は飢えで苦しんだよな。俺もだ。昔は耕しても耕しても、全部奪われて、自分が作った麦を食ったことなんてねぇ。でも今は、作った分を家族が食えて、余った分を友人が食ってくれる。それだけで俺は生きていける。みんな、そうやって支え合ってんだ。」
「支え合いか。村も仲間なのか?」
トーゲルは納得しかけていた。ヴィルヘルムのために納得しようとしていた。
「ああ、そうだ。村のハインツやフリードリヒは飲み友達だし、ここに手伝いに来るシュヴァルツたちも村から来てる。全オルクセンを守れと言ってるんじゃない。手の・・・いや、翼の届く範囲の仲間を助けることはできるだろ?」
「シュヴァルツたちは村から来ていたのか。」
トーゲルの中で、仲間という言葉が新たな意味を持ち始めた。
「そうだ。シュバルツも自分の畑がある。畑の作物はみんな誰かの役に立っているんだ。それを売ったり買ったりして、街の仲間とも繋がってんだよ」
「そこにも仲間がいるのか。繋がりとは不思議なものだ。面白い」
トーゲルは、繋がりが急速に広がっていく感覚を覚えた。空から見下ろした街、村、そしてこの場所――それぞれが確かに繋がっている。道路に沿って、目には見えない何かが流れ、結びついていくのを感じた。
「ああそうだ。試してみてくれないか?動物も仲間も大切にするお前なら、きっといい方法を見つけられる。お前を信頼してる。」
ヴィルヘルムの言葉に、トーゲルは初めて「信頼」というものをはっきり感じ取った。
「信頼か。意味は『将来の行動に対する期待』だな。」
それは彼なりの冗談交じりの照れ隠しだった。しかし、ヴィルヘルムを信頼していなかったのは、自分自身だったのではないか――そんな思いがふと頭をよぎる。これまで伝統に固執し、意固地になっていた自分を振り返ると、少しばかり恥ずかしさを覚えた。
ヴィルヘルムもその心情を察し、優しく付き合った。
「まあ、そんな堅苦しい解釈じゃないけどな。同じだと思うぜ。」
ヴィルヘルムはトーゲルの理解を得られてほっとした様子だった。しかし、それを表に出さないのも彼らしい仕草であった。
トーゲルは短く頷き、意を決して答えた。
「わかった。やってみよう。」
「トーゲル!」
アウローラは嬉しそうに声を上げた。ようやく自分の思い描いていたトーゲルの姿と重なったのだ。
「アウローラ、先程は傷つけてしまってすまない。私はまだ勉強が足りないようだ。これからも教えてくれ」
「もちろん!」アウローラの顔に笑みが戻った。
「ヴィルヘルム、村に伝えてくれ。『試してみる』と」
「任せとけ!でも、正直お前がひとっ飛びして狩りを見せてやる方が早そうだ。村の奴ら、たまげるぜ。」
ヴィルヘルムは笑顔を見せた。たとえトーゲルが拒んだとしても、彼の選択を尊重するつもりであった。それほど彼はトーゲルの信念を深く理解し、敬意を抱いていたのだ。
「うむ。早速行って様子を見てくる。」
「トーゲルがんばって!あと、アナグマがいい!」
アウローラは、クセがなく食べやすいアナグマをひそかに一番のお気に入りにしていた。めったに捕れない彼女の好物だ。
トーゲルは扉を開け、外の明るい光の中へ歩み出た。そして、迷いを振り切るように小屋を後にした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
今回は「害獣対策」をテーマにしたエピソードをお届けしました。私自身、昔銃猟にチャレンジした経験があり、農業関係者から害獣被害の深刻さを耳にしたことが執筆のきっかけです。全国的に被害は増加しており、農家にとってはまさに死活問題となっています。大規模農家だけでなく、小さな畑を食い荒らされたおばあちゃんの話も聞き、人と獣の共存について考えさせられました。答えの出ない問題だからこそ、物語に込めたかったテーマです。
この話では、狩猟を生業としてきたトーゲルが「育てる側」としての視点を得るまでの葛藤を描きました。「食べない狩り」を通じて、大鷲族の伝統と新しい価値観との間で揺れる彼の姿を通して、文化や生き方の変化を考えるきっかけになれば嬉しいです。
特に、農試の職員やアウローラとのやり取りでは、トーゲルが「仲間」と「支え合い」の概念を理解し、新たな絆を築いていく様子に注目していただけたらと思います。
また、害獣駆除によって一時的に被害を抑えても、動物たちが別の場所へと移動し、新たな問題を生む現実も描きました。この循環する課題は現代にも通じるものです。
狩猟の成果を余さず活用する場面では、食材や毛皮の使い道を通じて「資源を無駄にしない知恵」を描きました。トーゲルにとって「狩りの意味」を再考する場面として、彼の成長を感じ取っていただけたら幸いです。
ちなみに、アナグマは本当においしいです。
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