第一話「求人と会社と面接と」
どうも皆さん魔物。です。今回の物語は自分の就活が上手くいかない腹いせから描いた漫画です。
こんな会社あったらいいなぁ~。ほんとのホワイト企業ってどんな感じかな~。とか考えていたら手が勝手に動いていました。
今回は連載形式で投稿できるときに気楽に進めて行く感じで行きたいと思います。
連載形式は初めてなので、いつかはキャラ崩壊などが起こりえるかもしれませんが、それが無いようには頑張っては行きたいと思います。(もしあったらごめんね?)
投稿の連絡などはTwitterの本アカ(@Daiyosei_t)にて呟いて行きます。ご意見などもいつでも受け付けておりますので気軽にご連絡をお待ちしております!
投稿頻度に関しては不定期とさせて頂きます。一応最低でも一週間に一話は出したいかな。
長々と失礼しました、それでは物語をお楽しみくださいませませ…!!
~この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません~
20xx年○月☓日N県Z市にある小さな町の角にある少しボロいアパート。
その部屋の203号室に住んでいるこの男。
名前は昭田。
この男は寝坊をし、会社に遅れるとの電話を入れていた。
「す、すみません…昭田です…。ちょっと色々あって寝坊してしまって〜…、。」
『色々』とは一概に様々な理由が混在しどうにも相手には伝わりづらい表現だ。
なので、この男の電話の相手は簡単には納得などしてくれないだろう……。
だが、この男は遅刻をしてしまったと言う焦りのあまり『色々』という曖昧過ぎる答えを言い訳にし逃れようとしていたのだ。
そんなの、相手も納得しない…。
昭田は出勤二日目にしてでクビ…………。
「あ、昭田さん?いや〜心配したよ〜!電話もなかなか無いもんだから!そうそう!寝坊の件は大丈夫!
しょうがないよあんなに歓迎会も盛り上がっちゃったしね!無理しないでゆっくり来てね〜!じゃ、切るね〜!」
ぷーぷーぷーぷー
昭田は呆気にとられていた。
開いた口が塞がら無かった。
そう、昭田はホワイト過ぎる企業に転職したのだ。
ここからは少し今に至るまでの話をしよう。
時は遡ること約十年前、大学を出て間もない昭田は中学の頃から大学まで学んできたプログラムやITの知識を活かして就職活動をしていた。
もちろん、大学の間もインターネットを使い、様々な方法で業界にアプローチをしていた、それのお陰か昭田はすんなり大企業に就職、今までの人生で培ってきた知識を活かして大活躍!!
……のはずだった…。
だが、実際の大企業の中身を覗くとそれはもう、真っ黒、ブラックホールとか、光を吸収する塗料とか、それを遥かに上回るブラックだった。
毎日残業、遅くまで会社に残りまた朝に会社に出勤。
仕事も一日の大量のノルマを達成しないと帰らせてくれない、それなのにすぐに上司は仕事を下に回してくる。
来る日も来る日も同じことの繰り返し、それなのに毎日勉強をしないとついて行けなくなる。
そう、昭田にはこの業界は向いていなかったのだ、いや、正確にはこの会社をうまく回せていない上司の頭が悪かったのだ!!
そして、この会社に5年間務めた後、昭田は思い切ってこの会社を辞めた。
後の5年間は様々な会社を転々とした。だがどれも自分には合わなかった。
昭田は自分は社会不適合者なのかと落胆し、次の仕事を探そうかと転職サイトを見ていた、すると。
【どんな種族の方でもok!(地球人は積極採用中!)業務も種族の方に合わせた働き方で自由でふ!あ、あとアットホームな会社でふ!!】
昭田はどの求人よりも異色な、異色過ぎる求人を見つけた。
「なんだこれ…?」
文字変換がちゃんとなされていない内容で、種族に合わせた働き方と書いてある。
「種族…?地球人…??」
昭田は、逆に興味を惹かれてしまった。ほかの項目にも目をやる。
【業務内容:うちには様々な職種が混在しておりまふ!!主にはクリエイティブな事業が多いでふ!】
「うちとか言っちゃってるし…バイトでも無いのに…。しかも超アバウト…。」
【年齢:不問 学歴:不問 必要な経験等:あると尚可(JavaやC♯、C++などのプログラミング開発の経験。アドビなどを使用した動画編集の経験。アイドル、声優、俳優や女優等での実務経験。その他も様々に。)】
「なんの会社なんだこれは……。?給与は…。」
【基本給:208,000〜353,000】
「案外普通…?少し振り幅大きい気もするが、なんか…面白そうだし、受けるだけ受けてみるか…。」
そう、この男、アホなのである普通に考えたらこんな会社があれば怪しいと思い避けるのが普通。だが、この男には普通は効かない、こうして様々なブラック企業を引いてきたのだ。心の赴くままに行動する。
なんて羨ましい性格なんだ。
「会社名は…『株式会社アルラル』…?名前も変だな…まぁ、いいや、選考も面接一回だけみたいだしな、
やるだけやってみるか、。もし受かったたとして、これでまたブラックだったら俺は人生諦めるよ、」
前向きなのか後ろ向きなのかわからない男だ。まさにムーンウォーク状態で突き進む。
そして、面接当日。
昭田が住むアパートから電車で1時間の場所。
季節は夏、堅苦しいスーツという戦闘服を身に纏い、面接という戦いを挑みに行く。
面接会場はとある大きなビルの5階。エレベーターに乗り込み5のボタンを押す。
ドキドキと鼓動が早くなる、いくつになっても何回受けても面接は慣れないものだ。
ポ~ン!
エレベーターが5階に着く音。
そしてエレベーターの扉が開く。
目の前に広がったのは受付。そしてそこには体の色が青色での触覚の生えた人(?)が座っていた。
昭田は唖然とし、目が点になったまま放心状態になる。
そしてそのまま、ゆっくりとエレベーターの扉が閉まった。
「???…見間違い??え??何?今の?俺疲れてんの?コスプレ??緊張で変なもん見た??え??どういうこと??」
そして昭田は自分の疑心を胸に開くのボタンを押し再度扉を開く。
扉がゆっくりと開く…。
やはりそこにはさっきと同じ光景が広がっていた。
違いを上げるとすれば受付の人(?)が不審者を見る目でこちらを見ているということだ。
昭田はまたもや困惑する、また扉が閉まろうとしたところで。
「な、何か御用ですか……??」
と話しかけられた。
昭田はハッ!としてエレベーターをヒョイッと降りたところで社会人として、社畜としての経験が心の、頭の奥底から溢れ出てきた。
「あ、いや、申し訳ございません…!お恥ずかしい…。この度私は『株式会社アルラル』様という会社さんの面接を受けに来たのですが、階を間違ってしまったようで!…。」
すると受付の人(?)は不思議そうな顔をして眉をしかめた。
「ここがアルラルであっていますよ?お名前を伺ってもよろしいですか?」
!?!?
昭田は頭がついていかなかった、目の前には変な受付の人、そして間違ったと思っていた場所もあっていた、今から俺はここに就職希望するのか…と…。
だが、昭田も社畜の端くれ、謎の対応力と適応能力で勝手に口が動いていた。
「え、あ、昭田と申します。御社がアルラル様だと気付かずに…大変御無礼を…、」
「あ、いえいえ!大丈夫ですよ!ご確認が取れましたのでどうぞあちらの接客室の中でお待ち下さい、しばらくすると面接官が来ますのでそのまま面接に挑まれてくださいね!頑張ってください!」
昭田はこのとき、変な格好をしているが愛想のいい彼女に少し惚れしてしまいそうになっていた
が、そんなことは置いておいて、一言「ありがとうございます」と言って接客室のドアノブに手をかけた。
第一話完!!
読んでいただきありがとうございました!
色々と気になるところが多いですね…。この調子で頑張りますので皆さんよろしくお願いします!