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プロローグ 魔王を倒したい!

初投稿です


暖かい目で見てね






 憤怒の表情を浮かべた鱗ので覆われた生物、"(ドラゴン)"が俺を渾身のブレスで焼き殺そうと口の周辺にエネルギーを貯めそれを放つ、、、前に光魔法で威力特化な光線を撃つ。首から上が消滅した。


 「なっ!?オレの宝石竜(クリスタルドラゴン)が!?化物か、貴様!」


 額から角、背中から翼を生やした大男が驚愕して叫ぶ。


 ……化物とは失礼な!俺からしてみれば先程の龍や

現在進行形で襲いかかっている魔物群れの方が、よっ

ぽど化物だ。


見ろ!軽トラ並みの巨体な上に手を8本生やしたカマ

キリとか、あの3つ頭のある蛇見たいのはヒュドラ?そんであれは、なんだ、体の下が馬で上は魚人って、 メチャクチャな奴いるじゃん、キャーバーケーモーノー!とりあえず気持ち悪いので化物筆頭のカマキリを腐蝕魔法でドロドロ溶かした。…うっ!余計気持ち悪くなった…


 いきなりこんな状況で困惑させたな。今の状況は端的に言うと、


  _俺、世界を滅ぼさんとする過激派な魔族とその長たる魔王を倒すべく召喚された勇者パーティーの魔法使い!

 今は物語の最終回、魔王との決戦編!

 勇者(♂)と他3人の仲間(戦士・武闘家・聖女、ちなみに全員♀)は城で魔王とバトってる!


 え?俺?魔王の配下全員の相手任されたよ畜生!_



 ていう感じだな、畜生!




 …え?なんで?なんで俺1人なの?


 いくら魔王が魔法耐性めっちゃ持ってるって言っても普通最終決戦の場はパーティ全員で行くものだよな!?勇者の 「僕らは魔王を倒す!取り巻きは任せた!」と言い放った時のあの頼もしい顔と言ったら…殴りてぇ…。

 しかも取り巻きって言うと弱そうだけど、実際は魔王軍の幹部が勢揃いしてたんですが?


 そして魔王も魔王だ!

 なんで勇者御一行(俺の除く)を通しちゃうんだ…。

 邪神の加護とかいう凶悪な加護を持った魔王でも勇者たち相手に1対4は舐めプにも程があるだろ…。

 やっぱRPGのお決まりって異世界でもあるのか…?


てなわけで、俺1人vs魔王軍の総戦力とかいう地獄の対戦してるわけですよ…

 が、しかし。

 辛いには辛いが無理ではない。

 まぁ、なんせ俺も、転移の際に得られるチートな特典をたくさん持ってますから

 現に、ほとんどの幹部は倒した。

 残りは最上級魔族と呼ばれる、魔王の影響を特に強く受ける強力魔族が4人だけだ。

 5人って聞くと多いと思うかもしれないが、初めは20人いたことを考えると少なく感じる。

 最上級20人とかそれもう最上級じゃないだろ。

さすがに城の前の20人プラスその他雑魚敵数百人の

前に取り残されt、ゲフン、まかせられた時は軽く絶

望感に浸ったが、俺頑張ったよ。


現在、そいつらのうち3人が前にでてひたすら俺の攻撃の防御に徹している。

 後ろの2人から巨大な魔力を感じるのでおそらく俺ごとここいら一帯消し飛ばすつもりなのだろう。

 流石に最上級魔族2人の全ての魔力を使った攻撃は危険だ

 その前に止めなくてはならないのだが…。


 即発動できる魔法では相手の魔法を突破できない仕方がないので火力を高めるべく魔力を貯め……


ってあぶなぁ!?


 ここぞとばかりに攻撃してきやがった!

 こちとら防御魔法してないと紙装甲なんだよ!

 今デカイ魔法撃つから、流石に防御魔法は張れないんだよOK?


とりあえず攻撃してきた奴が防御魔法を貼り直す前に爆炎で燃やしておく


 他2人も隙をついて、と思ったが

 チッ!

 味方がやられたのを見ても動じず防御し続けてるな…


魔力を貯めようとすると邪魔される、即出せる強力な魔法なんて守る系しかない……あ、思いついた!


 魔族の魔法を無効化し侵入を許さない強力な神聖防御結界を発動し、敵・に・向・か・っ・て・突・撃・す・る・


 俺の知的な戦術(物理)で 死 ぬ が よ い !


「な!?ま、魔法が破壊され…グオぁぁぁ!!!」


結界に触れた魔法が消滅してくれただけでなく魔族も浄化しだしたようだ、上手くいった……


…っっ!? もの凄い魔力が迫ってくる!?

もう魔法を発動してたのか!

  魔法を構築する時間がない

やけくそで魔力を前方に放出すると目と鼻の先で敵の魔法と俺の魔力がぶつかり合う。

  緻密な魔法陣によって組まれた敵の魔法の方はとてつもない火力

 対して俺は魔力を放出しているのみ、圧倒的に不利な状況だ。


 気分は細胞みたいな名前のかめ◯め波受けてるお米なやつの気持ちだ


 魔族の2人は笑みをこぼす。

 勝った…、そう思ったのだろう。


「負けるかぁァァァァァァァ!」


  久々に声を張り上げ踏ん張る。

 チートじみた魔力量を一気に解放させる。


 ギャァァァァ痛い痛い痛い!!!!


 流石に体に負担がかかる、ってレベルじゃない!

 体が内側から破裂しそうだ。


 酷使した甲斐あって徐々にだが、敵の魔法を押し返し始める。


魔族の表情が変化しだした

 勝利を確信した顔から、焦りと恐怖を感じさせる表情へと。


 あと一歩だ、耐えろ俺!


 「死ねやオラァァァ!」


気合の雄叫びをあげ、俺の魔力の奔流が2人を飲み込んでから、思った。


あ、今の正義の味方のセリフじゃねぇ。

 まぁ、いいや!

 倒したし!






 あぁ〜づかれだ〜!

 あとは勇者たちが魔王を倒すのを待つだけの簡単なお仕事です。


 んんー、今どんな様子かなぁ〜?


光魔法を活用して簡易望遠鏡をつくって様子を見ようとしたところで魔王城の一角が吹き飛んだ。

 ちょうどいい感じに姿が見えるので望遠鏡は必要なそうだ。

 どうやらあちらも激しい戦いを繰り広げているようだ

  今のところ戦闘不能はいないみたいだな、まぁ勇者側は聖女とかいるし、大丈夫か。


 むしろソロの魔王の姿がとても哀れだ。

 1人で前衛で剣で勇者と撃ち合いつつ

 間に攻撃魔法放ちながら

 回復魔法も自分でやらなきゃいけないのだから…。


 幹部たちと一緒戦えばよかったのに、、、。


しかし、その状態で割と互角にやりあってて地味に凄い

 流石ラスボスと言ったところか


このままいけば勝つのはだいぶ先になりそうなので

哀れなソロプレイヤーな魔王くんをさらに虐めてやろ

うと重い体を持ち上げる。


唯一魔王にダメージの入る光魔法あたりで邪魔するかな。

 魔力を矢の形に変形させ、一応ダメ元で頭に狙いをつける。

 ああー、地球に戻ったらまずはFPSやろーかなー?


狙いよーし!くらえ〜ヘッッドショット〜!


 もはやおふざけで撃った矢は、真っ直ぐ魔王の頭を目指していき…。


 あ、流石にこちらに魔王が気づいたな、確実に回避すべく1本前へでた。


 と?勇者がよそ見した隙を逃さず、切りかかり魔王が一歩後ろにタタラを踏んで、ん……?


 ドスッ 


 と弓矢が魔王の脳天に刺さる


 あ、当たった……。

 しかもヘッショ…。

 あ、魔王倒れた…。


 …マジか!?魔王倒しちゃったじゃん!いいの!?


 魔王狙撃されて死にましたー、ってそれでいいのか!?


 あ、勇者メッチャ睨んでる。

 まぁトドメもってかれたもんな。

 そりゃ怒るか。







 その後、勇者にグチグチ嫌みを言われ続けられ、流石に鬱陶しいのでトドメは勇者がしたことにしてやると言ったら納得してくれた。


 勇者よお前にプライドはないのか…?


 転移ですぐ王国に帰ることもできたが、ここにくるまでにお世話になった場所もある。

 討伐したことを召喚した国の王に携帯のような効果を持つ水晶玉で連絡しておき、数日間の寄り道の末に王国へ帰還。


 到着した時には国中がお祭り騒ぎとなっていた。その後、豪華な凱旋のパレードを行い、王城で王様の感謝の言葉を聞きおわった。


 さて、これでこの世界での役目は果たしたはずだ。

 討伐が終わったら現実に帰れると聞いていたがどうすればいいんだ?


 と思った矢先に突然床に魔法陣が起動し出した

 見覚えがある、これは俺たちが召喚された時と同じものだ。


 これでこの世界とおさらば、ということか。



 魔法の起動までまだ少し時間があるようだ。

 勇者がパーティメンバーに別れの言葉を告げている…。


と思ったらあっちの世界の電話番号聞いてんじゃねえか!


 しかも俺には挨拶なしかよ!


 ほんと、見た目イケメンなくせして性格が残念な勇者さまだなオイ!


 まあいい、俺はちょっとやりたいことがある

 別れを惜しんで抱きつき合って百合百合してるパーティメンバーの女子たちと、そこに混ざろうとして武闘家に見事な股間蹴りを喰らって悶えてる勇者を尻目にコソコソと行動を起こす。



…………これで行けるか?



 意識を周りに戻すと、どうやらそろそろ地球への送迎の魔法が完成するようだ。

 何も言わないのもあれなので女子たちに一言だけ別れの言葉を言っておく。


 勇者?なんか地面で股間を押さえて倒れてますね。


 男としては流石に哀れみを感じる状況だから軽い回復魔法をかけて、おつかれ、とだけ言っておいた。



 そして魔法が発動した。



 体が光に包まれ、目の前が真っ白になり、流されていくような感覚。

 ここまでは転移魔法とほぼ同じだ。

 違うのは、自分の体から何かが抜けていく感覚。

 おそらくそれは、魔力や加護などの本来この世界でしか使えない力………。




 …今だ!



 そして俺は組んでいた魔法を発動した。









 流れでいくような感覚がなくなり目を開ける。

 棚に漫画が詰まってベッドに携帯ゲーム機が転がっている。

 俺の部屋だ。

 そして俺は右手を力を込めて見る。


 ニヤリ


 今の俺にはこの効果音がぴったりの顔をしていることだろう。


 何故かって…?



 俺の企みが上手く行ったからだ!


 右手の上に浮いている火・の・玉・を見て俺はニヤニヤが止まらない。


 世界を渡る際に得た強力な能力、無尽蔵な魔力。

 これを失いたくなかった俺は冒険中にコソコソと特別な魔法を作っていた。

 それを帰還魔法の発動前に魔法を組んで、転移している最中に発動したわけだ

 正直上手くいくと思っていなかった、が!


 俺は成し遂げたんだ!


 俺の冒険は終わったんじゃない!

 今から始まるんだ!

 そしてこれが言ってみたかった!


 俺は両手をあげて叫ぶ。




 「俺の冒険はここからd…あっ!?しまった天井が燃えてる、火の玉持ってるの忘れてたぁぁぁ」


 




(今年大学受験あるんだけど何で書いてんだろ俺)

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― 新着の感想 ―
[一言] 勇者もだけど魔法使いも残念な人なんですね。 最初勇者のハーレムパーティ+αだと思ったのですけど違うのですね。 さて残念魔法使い天井を燃やしてしまってどするのか楽しみです。 更新楽しみです…
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