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4話 ある施設での出来事

「お前達の名前は...」


「ふうとさくだ」


と累と紗江が声を揃えて言うと黒猫のふうが疑問そうな顔をして累と紗江にこんなことを言ってきた。


「あのー、名前をつけてくれたのは嬉しいにゃ、けどどっちがふうでどっちがさくにゃ?」


 なんて言う質問をしてきた。累と紗江は少し固まってしまった。だが、ライトブラウンの猫のさくがふうに


「姉さんがふうで僕がさくだよ、えーと…名前がわかんないけどすいませんね」


 などとさくが言うとふうが


「そういえば私はあなた達の名前をステータス表で見たことがあるけど弟のさくはあなた達の名前すら知らないから自己紹介をして欲しいにゃ」


 などと累と紗江は言われたため、まず路地裏を出ようと提案してまず路地裏を出ることになった。ふうとさくは猫の姿になって紗江が抱きかかえて、ふうとさくの荷物は累が持って路地裏を出てきた。


 そして道路の端にあった椅子に座り込みまずは名前など簡単に自己紹介をして、細かい自己紹介はダンジョンに行ってお金を稼いで宿を見つけてから話そうということになったので累と紗江と猫の姿のふうとさくは、累と紗江がこの街に来てから初めて寄った日本でいう所の市役所に行き、ダンジョンの行き方やステータス表がどこで貰えるのかを聴いていると受付のおばちゃんが、「ダンジョンに行くならステータス表は必須だから2枚持って行きな」と優しく2枚のステータス表を受付のおばちゃんが渡してくれた。そして受付のおばちゃんが言ったとうりに道を行っているといかにもダンジョンはここからいけますよ。と言わんばかりの建物が見えてきたので、道から外れて紗江が猫の姿のふうとさくに話しかけた。


「ふう、さく、そろそろ人の姿になれない?後、耳も隠せない?」

「えーとだにゃ、耳を隠したことがないから隠せるかわからないけど頑張ってみるにゃ」

「僕は隠せますんで安心してください」

「えっ、さく、耳隠せるのかにゃ?」


 なんていう会話をしているとさくがすぐに猫の耳のない人の姿になってふうにドヤ顔をしていた。さくのドヤ顔を見ていたふうが負けじと人の姿になるが猫の耳が隠せないとか尻尾が隠せないということが何度かあり、そのたびにさくに笑われて『次こそは』と思い挑戦回数約10何回目やっと猫の耳と尻尾が隠せるとふうがさくにドヤ顔をしているとさくが「何回も挑戦したらできるでしょ」と言うとふうがしょんぼりと下を向いてぶつぶつと一人ごとを言い始めた。


 この光景を笑顔で見ていた累と紗江はふうが下を向いてぶつぶつと一人ごとを言い始めると紗江が駆け寄って慰めて「そろそろダンジョンに行こうか」と言うと累がふうとさくにさっきおばちゃんから貰ったステータス表を渡した。


 そしていかにもここからダンジョンに行けますと言わんばかりの雰囲気の建物に入ると、すぐ横にカウンターがありここで受付してくださいね、という雰囲気をかもし出していたのでそこに行くと笑顔で受付のお姉さんが出迎えてくれた。


「ダンジョン攻略でいいですか?それとも道具を買ったり売ったりしますか?」

「えっと、俺達ここに来るのが初めてなので色々とこの施設について教えてくれないか?」

「あっ、初めての利用なのですね、では色々とこの施設について教えますね」

「お願いします」

「では、まずはこの私達がいる所は受付でここではさっきも言ったとうり、ダンジョン攻略をするための受付をしたり道具を買ったり、売ったりしたりすることができます」

「ほうほう、なるほど」

「次に、この受付の反対側にあるのは食事などができる、フリースペースとなっております」

「そこでは食べ物が売っていたりするのか?」

「はい、フリースペースで食べ物を買ってもよし、家から持ってきて食べてもよしです」

「そこの食べ物も食べてみたいね、兄さん」

「確かにな、日本の料理よりうまいのか比べてみたいしな」

「あのー、説明の続きをしてもよろしいですか」

「あー、すまん、説明の続きを話してくれ」

「では、この受付の横にある階段の上にはトレーニングルームなどがあります、そのトレーニングルームは誰でもどれだけ使っても無料でございます」

「へー、無料なのか良心的だな」

「では、最後にこの部屋の一番奥にある大きな扉がダンジョンの入り口になっております、ではこの施設のことは全て説明しましたが何か質問がありましたら言ってください」

「えっとだな、まずダンジョンはどの位階層があるんだ?」

「ダンジョンの最下層が何階層かはまだわかっていませんが今まででの最高階層は50階層です。後、ダンジョンの最高階層を更新するとボーナスが出ます」

「ボーナスはどれ位出るんだ?」

「えっとですね、1階層更新するたびにちょっと小さな家が買える位ですかね」

「えっ、まじでそれ言ってんの?」

「はい、ここ200年は最高階層が更新されていないですからね」

「へー、それはすごいな」

「質問は終わりましたか?」

「うん、まあこの施設のことはわかったよ」

「そうですか、お役に立てて良かったです」


 そして受付のお姉さんが最初にしてきた質問を累達にしてきた。


「ダンジョン攻略しますか?それとも道具を買ったり売ったりしますか?」

「ダンジョン攻略でお願いします」

「わかりました、ではまず、ステータス表を見せてください」


 そう言われたので3人はステータス表を受付のお姉さんに渡そうとするが累が3人を引き止めて「ちょっと待ってくれ」などと言い紗江とふうとさくを集めて話し合いを始めた。


「まずは紗江、お前のそのステータスは異常すぎるだからわざと能力を低くするするか、画面を偽造することってできるか?」

「多分出来ないと思うから壊れているで押し切って」

「あっ、はいわかりました」

「そしてふうとさくを集めた理由はお前達のステータスがわからないから1回見せてくれ」


と累が言い手を出すとふうとさくが累にステータス表を渡した。そして累はまずはふうのステータス表を見てみた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

名前 ふう 出身 カルの街 年齢 8歳(人間で言うと約50歳) 職業 無し

筋力 550

体力 3500

防御 1000

素早さ 5000

魔力 900


スキル 変幻(へんげ)(猫、人間)、素早さup(2倍、3倍)、魔力付与(爪だけ)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 ふうが持っていたステータス表にはこういうふうに表示されていた。累はふうに話しかけた。


「ふうって、スピード特化なんだな」

「私はにゃ、鬼ごっこで捕まったことがないからにゃ、速さだけは誰にも負けないにゃ、でも紗江には負けるにゃ」

「まあ、紗江は強すぎるからしょうがない」


次にさくのステータス表を見てみた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

名前 さく 出身 カルの街 年齢 6歳(人間で言うと約40歳) 職業 無し

筋力 1500

体力 1800

防御 1500

素早さ 2000

魔力 1800


スキル 変幻(猫、人間)、身体強化(2倍、3倍)、魔力付与(爪だけ)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


さくが持っていたステータス表にはこう表示されていた。紗江はさくに話しかけた。


「おー、さくはふうとは違って全体的に同じ能力だね」

「うーん、まあ身体強化あるだけいいですかね」


 などと話して受付に戻り、受付のお姉さんに「すまんすまん」と言って4人分のステータスプレートを渡しすと、累の予想どうり受付のお姉さんは紗江のステータス表に釘付けになっていて声も出ない感じだった。その様子を見て累が受付のお姉さんに話しかけた。


「あのだな、そのステータス表壊れているんだけど変えてくれないか?」

「え、あ、でもステータス表が壊れたなんて聞いたことがありません」

「あー、じゃあこのステータス表が初めて壊れたステータス表になったな」

「えっとですね」

「いや、考えてみろよこんな可愛らしい女の子がこんな能力してると思うか?」

「うーん、まあそうですよね、普通に考えたら」

「だろ、だからステータス表を変えて欲しいのだが」

「うーん、まあわかりました、ではこれをお取りください」


と言うと受付のお姉さんが1枚のステータス表を累に渡してきたので累は「ありがとよ」と言うと紗江に渡した。


「あのー、すいませんが今渡したステータス表をそこのお姉さんが持ったらもう一度私にステータス表を渡してください」

「はい?」

「はい?ではなくさっきのステータス表が壊れていたので正確な能力がわかっていないのでそれを確認するためです」


 などと受付のお姉さんが言うので累は受付のお姉さんをふうとさくにまかして紗江の所に行き会話を始めた。


「紗江、ちょっとやばいぞ」

「うん、わかってる、もうやってみるしかないからやるだけやってみるよ」

「まあ頑張ってくれとしか言えないが頑張ってくれ」

「いや、ちょうど試してみたい事もあったからいいよ、兄さん」


 そう言うと紗江は手を差し出して何かの魔法を出した思うと、累は急に前が見えなくなって気がつくと受付のお姉さんが累に笑顔で4枚のステータス表を渡しているという光景に急に変わった。累は紗江の魔法だろうと思い困惑しながらも4枚のステータス表を受付のお姉さんから受け取ると累は紗江達の所へ行き紗江に質問した。


「なあ、紗江お前今どんな魔法を使ったんだ?」

「えっとね、まず、闇属性の魔法で視力を奪う魔法があるんだけどそれを使ってそれから...」

「ま、待て、紗江いつどんな魔法が使えるかなんて覚えたんだ?」

「えっとねそれは、なんか頭で考えたらそれに合った魔法が使える」

「うーん、まじか…てか、初めからそれを使っとけばよかったんじゃねーか」

「いやー、でもこの施設の説明が聞けたからいいじゃん」

「うっ、まあそうだが」

「じゃあいいじゃん、終わり良ければ全てよしだよ、兄さん」

「まあ今はそう思っておくことにするよ」


 などと累と紗江は会話をしていたのだが横にいたふうとさくはまだ何が起こったのかわかっていない様子で固まっていたので累が「おーい、ふう、さく、大丈夫か?」と声をかけるとビクッと体を震わすとハッとした様子で累と紗江の顔を見つめていた。そのため累はもう一度ふうとさくに「おい、なにぼーっとしてんだ?ダンジョンに行くぞ」と言うとふうとさくは首を縦に振り先に扉を開けようとする累と紗江のことを追いかけて行った。



 その後の累達がいた部屋では数秒後、みんながなぜか肩の力を抜いて安堵の声を漏らしたり、周りの人達と「なんか目が見えなくなったと思ったら何かが脳に直接、その場所から1分動くな。動いたら殺す。とか言われて俺死にそうだった」などと言う言葉がいっぱい飛んでいたが一番びびっていたのは累達の対応をした受付のお姉さんだった。なぜなら受付のお姉さんは耳に直接「その4枚のステータス表をあなたと話していた人に笑顔で渡せ、それをしなければ殺す。そして笑顔を一瞬でも崩したら殺す」と言われて視界が回復してからずっとガクブル震えてながら笑顔で対応をしていてみんなが安堵の声を漏らしても、震えが止まらずそのあと気絶してそのあと5日位起きなかったらしい。


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


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