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苦戦必至の異世界巡り  作者: ゆずポン酢
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まずは説明を・2

「さて早速自由に行動するのじゃ! 頑張るのじゃぞ! では」

「待ってください!! スキルのことは大目にみて受け入れられます。その前にここは何処なのか、街はないのか、お金はどうすればいいのかまだ聞きたいことがあるんですよぉ!!!」


 必死の形相で説明を求める。


「分かった分かった、ちゃんと説明をするぞい。……ゴホン。えーまずココはアヒロデオト山脈の中腹辺りじゃな。街にはまず(ふもと)まで降りる必要がある、そこに小さな村と谷を超える橋があるのじゃ」


 あひろでおと……?


 アヒロデオト山脈:標高は2103m。麓には村と大きな谷がある。中腹までは比較的に緩やかな傾斜となっており、獰猛なモンスターなどが非常に少なく自生する植物などを取りに来やすい。

 山頂付近にはワシに似たモンスターが生息している。


 解説ありがとうございます。


「その橋を渡り、少し街道を歩けばシュルト城下町という所まで行けるぞい。お金は……そうじゃのう、とりあえずリハート金貨を100枚とリハート銀貨100、リハート銅貨100枚ずつ渡しておこう。しばらくはコレで問題ないじゃろ。あっリハートとは円とかドルとかそういう感じのものじゃ。他にも種類があるので覚えて……図鑑があるから大丈夫じゃな」


 リハート貨幣:この貨幣を世に多く広めたウェル=リハートから名付けられた貨幣。貨幣自体の信頼度は高く大切な取引などに必ず使われる。金、銀、銅、あまり使われないが紙幣もある。


 ご丁寧にどうもです。


「これでお主の質問には答えられたの。今度こそさらばじゃ。良い異世界ライフをじゃぞ」

「あっ……」


 言うが早いかさっさと何処かに消えてしまった……。

 まだ色々あったのに……。

 寂しいな……。


「そうそう忘れておったわい、その服装だとこの世界では浮いてしまうので変更しておいてやるぞい。あとワシは暇つぶしにチミを見とるけど、チミが本当の本当にピンチそうじゃったら助けてあげるぞい。それではの」


 おい神様、今は寂しさに見舞われてる所でしょ。空気読んでよ考え読まないで。

 神様が気を利かせてくれて俺の現代の若者風衣装から、旅人風の色が落ち着いたものに変わっていた。


「おお、いつの間に変わったのか分からなかったけど凄いな。それに……ピンチになったら助けてくれるそうだし、うん」


 まずは改めて周りを見回してみる、緩やかな斜面に広がっていて下の方には森がある、その先に小さくであるが民家が見えている、あれが村なのだろう。

 視線を少しだけ上げると、村より遠いはずなのにくっきりと建物などが見える場所があった。

 神様にもらったお金を袋に入れて大事にしまっておく、これを無くしたら命に関わってしまうので大事に守り抜こう。


「あの大きく見えるのがシュルト城下町ってところかぁ。結構距離あるようだし、あの村に泊めてもらえるか頼んでみよう」


 まだ明るいけれど、未知の世界の山で野宿出来るはずもないので、暗くなる前にあの村に行くしかない。

 嬉しいことにそこまで距離も遠くないので日没までにはたどり着けると思う。


「とはいえこの世界モンスターいるみたいだけど……えぇいここら辺はほぼ出ないみたいだし、急いで降りようそうしよう」








 運良く周りは見通しが良いいので、仮に何か来たらすぐ分かる。

 少しだけビクビクしながらも広大な自然のパワーを受けて森まで歩いていくことにした。

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