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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

隅っこの非日常

作者: ぺりぺり

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宇宙人が家の前にいた。

『やあ』

「………………おっす」

口が頬の真ん中くらいまであって、口裂け女みたいだと思った。

『今暇?』

「えーと、学校あるんだけど」

『ついてっていい?』

「ええ」

大丈夫かな。まあ危なくなさそうだし、いいか。

よく見たらおでこに目がある。髪の毛でよく見えなかった。

学校に向かって歩いていると、宇宙人が話しかけてきた。

『ねぇ、学校ってどんなとこ?』

「うーん、勉強するとこ」

『それだけ?』

「友達と遊んだりもするよ」

『ふーん』

それから学校まで会話は無かった。

学校について、自分の教室に入った。教室には同級生がいっぱいいて、私の横に立ってる宇宙人に興味津々だ。

だれー?、口おっきーい、肌まっしろー、おでこに目があるぞー、どこから来た

『うるさーーーーい!!!』

宇宙人の目が光って、同級生たちがふっ飛んだ。壁や窓にべちゃべちゃとぶつかって潰れて飛び散った。

あっという間に教室が真っ赤になった。

私は同級生の血を全身に浴びながら、宇宙人に聞いた。

「なんで殺しちゃったの?」

宇宙人は答えた。

『だってうるさかったんだもん』

そっか、と言って自分の机に座った。椅子は誰かの血で汚れていたけど気にせず座った。宇宙人は隣の席に座った。

潰れた同級生を眺めていたら、先生が来て、教室を見渡した。

「あらあら? みんな死んじゃってるわねぇ」

「うるさかったので死んじゃいました」

『私がやりましたー!』

元気に犯行を認めた。

「うるさかったのなら仕方ないわね。でも、次はもうちょっと汚くならないようにね?」

『はーい』

警察に届けたりはしないのか。物騒だなぁ。

『あ、そうだ』

宇宙人が急に立ち上がって、言った。

『食べようとしてたんだった』

私の手をとってムシャムシャ食べ始めた。

ぐっちぐっちむっちゃむっちゃ。

右腕が無くなって、左腕が無くなって、次はどこだろうと考えていたら首を噛みちぎられた。

『おいひいおいひい』

そりゃよかった。よかった? 食べられてるんだけど。

「せんせー」

『あらあら、美味しそうに食べるわね』

手を振られた。振り返そうとしたけど両腕とも食べられていたので代わりに脚を振った。

食べて食べて、首を全部食べられたとき、私の頭が落ちた。一回机にゴンと撥ねてゴロゴロと床に転がった。

 生首がしゃべる。

「どんな味?」

 宇宙人が答えた。

『夢みたいな味!』

「ゆめ?」


 バッサァッと毛布を蹴飛ばした。周囲を見回して自分の部屋だということを確認。

 お腹が鳴った。

「…………食べるか」

 朝食を作ることにした。


引っ越しました。昨日。

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