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異世界の女神になれってか?
ずっと書きたかったファンタジーものです。
この話を書くために、このサイトに登録したようなものです。
完結頑張ります!
歌が聞こえる。
もう何年も、いや、何十年か。
この地で聞こえなかった歌が聞こえる。
人々は探す。
声の主を。
この地を救ってくれる、歌謳うマーメイドを。
そして。
人々は私、
羽海野優歌《 うみのゆうか 》
をマーメードとして認識する。
白く長い手足。
漆黒の濡れたように光る長い髪。
切れ長の瞳を万遍なく縁取る睫。
赤くきれいな弧を描く唇が収まっている瓜実顔。
そして、幾重にも重なった絹で縫われた衣装。
人々はあまりに美しく降り立つマーメイドに感嘆の声を各々あげる。
「美しい。」
「我が地のマーメイドはどの地にも劣らぬ美しさだ。」
「歌声も素晴らしい。」
「さすがマーメイド!」
「ありがたい。」
そんな人々の声をかき消すように、マーメイドの背後から若い男の声がした。
「優歌ってどっちかっていうと、かぐや姫じゃね?」
始まっちゃったぁ。想いが強すぎて、タイトルもプロローグもぐずぐずだ・・・