怪奇現象
あるところに便器がありました
その便器には誰も座りませんでした
それもそのはず。その便器があるのは都会の横断歩道のど真ん中でした
通行人達は便器をよけて歩きました
車も便器に近づくとぶつからないよう徐行運転
虎やライオンは便器を飛び越え像や恐竜は慎重にまたいだと言います
むかしむかし縄文人が狩りから竪穴式住居に帰宅する頃突然大雪が降りました
不思議なことに雪が降ったのは横断歩道の頭上だけでした
しかも8月のど真ん中です
前の日の天気予報は晴れ。雪が降るなんてお姉さんは一言も言っておらず降水確率もゼロパーセントでした
町の縄文人達は驚きました
「一体何が起こってるんだ。これでは食料が凍ってしまう」
そして大雪警報が発表されました
全国のアナウンサーたちは
『こんな真夏に雪なんか降るわけないだろ。スタッフどもいくら私が嫌いだからってこんな嫌がらせはやめろ』
とばかりに、原稿を読む前にスタッフに冷たい視線を送る女子アナ猿達の姿が全国にうつし出されました
そして警報が出されたその直後に雪はやみました
と、思ったら今度は大地震が来ました
さっき雪が降った場所と全く同じところです
「なんだなんだ巨大モグラでも出てくるのか?...ってあれ?」
大地震が来たのはわずか3秒間でした
ちなみに震度8でした
日本各地の女子アナ猿、今度は地震速報が出たので読めと原稿を渡されました
「スタッフども私をからかうのがこんなに楽しいか。もういい。こんな仕事辞めてやる。明日からは川の鯉にえさをやって鯉と友達になる。もう猿はこりごりだ」
こうして縄文時代のアナウンサーはいなくなりました
次の日の朝
昨日の大雪が嘘のようによく晴れていました
じい猿「よかったよかった
今日は狩日和じゃ
さあ張り切っていくぞーい!」
ばあ「昨日の雪はほんとになんだったのだろうね」
孫「あの地震もなんだったのかな」
父「積もってた雪も一晩で溶けた。もう何も困ることはない
今日は狩りに集中しよう!」
じい「うぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!!!
なんじゃいあの白い変な物体はぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?!?」
ひび割れた地面の間から
現代でいう洋式トイレがのびていたのです
ちなみにウォシュレット付きでした