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今日は学校に行きたくない気分だった。
朝からなんか体がだるい。心のだるさからくるだるさってやつかな?
とにかく行く気が全然起きなかった。
じゃあ行かなくてもいいんだよ。義務教育じゃないんだし。
って言う奴いるけどそう言うことじゃないじゃん。
行きたくなくても行かなきゃならない場所。
あまりに憂鬱なので冷水機で水を飲む。よくわかないけど乾いてしょうがないんだ。
水を飲んだ。たらふく飲んだ。
飲んで教室に戻ろうとして、また廊下を歩く。どうにも足が上がらない。
僕、相当まいってるな。
と思っているとおはよ。っと、声をかけられる。顔を上げると倉橋さんが前にたっていた。
一体どういうタイミングで現れてるんだ。
「どうしたの?なんかだるそうだけど」
「いや、大丈夫だよ。いつもどうり何ともない」
「嘘!絶対嘘だね!なんかあったよ!」
「えっ、倉橋さんがきめるの!?」
「当たり前じゃんっ」
物凄いドヤ顔だ。
「中島君に何かあったことは明白です!正直に話しなさい」
なんでわかるんだろ。
「いや!ないよ!気のせい気のせい」
僕は両手をブンブン振って否定する。
なにかあったって…あったけど話せないよ。
「ほんとに〜?」
「ほ、ほんとほんと」
多分今の僕はものすごい胡散臭いだろうな。と、喋ってて思った。
けど、倉橋さんは
「そっか、よろしい」
と言って僕を通りすぎていった。
ところで、僕は単純な人間なのかもしれない。
さっきまでの憂鬱な気分が倉橋さんと二、三言話しただけでふきとんでいる。
今の僕には、彼女がとても暖かかった。




