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変わらないでいたい  作者: 松田
8/14

8

黒い波動を溜めていると後ろからものすごいスピードで転がってくる球体。

別の相手に気を取られていて全くそっちを警戒してなかった。

回避もできずにモロにぶつかってしまい盛大に吹っ飛ばされた。

帰還不可能、コントロールの効かない状態で背景の中に小さく消えていく。

キラっと光ると命が一本減り、UFOに乗って再び現れる。

僕はかなり久々に七海とス○ブラをしていた。

「うわーっ見てなかったー」

見事にイッキ減らされてしまった。

そして、僕のキャラが戻ってきたときは僕だけ狙う準備が整えられている。コンピューターとも戦え。

何戦かしているうちにだんだんと飽きが見え始める。

七海は僕にヘッドロックをかけて遊び始めた。

「どーだ!まいったか!」

「うっ…わかったわかった。わかったよ」

七海の腕をポンポン叩いてギブアップだと伝える。が、なぜか緩まない。元々あんまりしまってなかったんだけど。

「ねえ…」

七海の声色が急に重く、沈む。

「紗奈ちゃんのこと、どう思ってる?」

どう言う意味だろう。

「別に…普通だけど」

「そう…なんだ…」

おいおい何だこの空気、なんでまたこうなっちゃったんだ。

居心地があまり良くない。ス○ブラをやろうとコントローラーを手にとって誘ってみる、が、

「ごめん、もう暗いし帰るね」

と言うので電源を切った。

二人で玄関まで行って送ろうか?と提案したけど一人で帰りたいというのでそこで別れた。

「またね」

と言ってみたが無視された。なんだか二人の間の溝がはっきりと見えるみたいで怖かった。


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