8
黒い波動を溜めていると後ろからものすごいスピードで転がってくる球体。
別の相手に気を取られていて全くそっちを警戒してなかった。
回避もできずにモロにぶつかってしまい盛大に吹っ飛ばされた。
帰還不可能、コントロールの効かない状態で背景の中に小さく消えていく。
キラっと光ると命が一本減り、UFOに乗って再び現れる。
僕はかなり久々に七海とス○ブラをしていた。
「うわーっ見てなかったー」
見事にイッキ減らされてしまった。
そして、僕のキャラが戻ってきたときは僕だけ狙う準備が整えられている。コンピューターとも戦え。
何戦かしているうちにだんだんと飽きが見え始める。
七海は僕にヘッドロックをかけて遊び始めた。
「どーだ!まいったか!」
「うっ…わかったわかった。わかったよ」
七海の腕をポンポン叩いてギブアップだと伝える。が、なぜか緩まない。元々あんまりしまってなかったんだけど。
「ねえ…」
七海の声色が急に重く、沈む。
「紗奈ちゃんのこと、どう思ってる?」
どう言う意味だろう。
「別に…普通だけど」
「そう…なんだ…」
おいおい何だこの空気、なんでまたこうなっちゃったんだ。
居心地があまり良くない。ス○ブラをやろうとコントローラーを手にとって誘ってみる、が、
「ごめん、もう暗いし帰るね」
と言うので電源を切った。
二人で玄関まで行って送ろうか?と提案したけど一人で帰りたいというのでそこで別れた。
「またね」
と言ってみたが無視された。なんだか二人の間の溝がはっきりと見えるみたいで怖かった。




