表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
変わらないでいたい  作者: 松田
7/14

7

いつまでギスギスかんが続くのかなと思っていたらつぎの日の朝には七海の方から

「昨日はごめん」

と言ってきたからちょっと安心した。

これで大丈夫。そう思った。

倉橋さんいわく、七海の方もいろいろ動いてくれてたみたいだし、多分誰かに何か言われたりとか嫌なことでもあったんだろう。

その程度に考えていた。

僕はたまたま朝電車で一緒になった豊崎にその話をしてみた。

すると

「なんで朝からノロケ聞かされなきゃなんねーんだよ」

と言われてしまった。

「いや、ノロケじゃないよ。ほんと、わかんないから聞いてんだって」

「んなん俺に聞かれてもな…ただ焼いてるだけかもよ?」

「仲直りしろって言ったのはあいつだよ?」

「それでもだよ」

訳がわからない。

一体どういうことを言ってるんだろう。自分から振っといてヤキモチも何もないだろう。的外れだ。

「だいたい贅沢なんだよお前」

「なんでだよ」

なぜか責められた。

「だってお前、彼女いんのにほかの女絡みでうろうろしてよ。もうちょっと狭山さん見てやったら?」

「見てるよちゃんと」

「そーか?おれにはお前が、あっちこっち目移りしてるように見えるけどな」

なんでこんなこと言われなきゃいけないんだ?僕はちゃんと七海だけを見ているだろ。

だからあんまり気乗りしないけど、あいつの提案だから仲直りしようと頑張ってたんじゃないか。

一体どういうことなんだ。

「まあいいや、お前にもいろいろあんだろ、躍起になって、二人とも取りこぼすようなことすんなよ」

「どーいうことなんだよ」

「まあまあ」

こいつと話してるといつもあやされてるみたいだ。

けど、こいつだからこういう話がしやすいのは、なんでなんだろうな。


電車を降りて、歩いて十分。学校につくと廊下に倉橋さんがいた。

「おはよ」

「おはよ」

声をかけると返してくれる。久々の感触が嬉しかった。

「なにしてたの?」か

「ちょっとプラプラ散歩してた。」

「校内を?」

「いいでしょ、校内散歩」

ムキになって返してきたのがおかしくて、つい笑ってしまう。

「そっか。これからどこに?」

「んーあんまり考えてない」

そう言って笑う倉橋さんはとても楽しそうだ。

「そーなんだ。行ってらっしゃい」

「行ってきます」

二人、別れて歩き出す。まあ、すぐまた会うわけだけど。

そんな短いやりとりで、今日は頑張れるような気がしたから不思議だ。

七海と仲直りできたから余計そう感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ