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変わらないでいたい  作者: 松田
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6

今日はなんだかとても充実した気分で心地よかった。

かなり浮かれてしまっているが、なんだか後ろめたくもあるので七海には黙っていようかと思った。

ウキウキ気分で七海とラインをしていると下から

「ご飯はこんでー」

と言う声が聞こえた。親が作り終えた印だ。

これからご飯を食べるわけだが、どうにもラインの切りどきがわからない。

要するに苦手なんだ。

『あの話面白かったよね!まさかあの頭領が部下をかばうなんて、うちてっきり部下のこと、ゴミかなんかだと思ってるのかと思ってたよ』

と、七海から返信が来てどう返すべきか悩んでいるわけだ。どうすればご飯に行けるかな?

わからないのでとりあえず続けることにした。いつか切りどきがわかるかもしれないしね。

『ほんとだよね、あの話はちょっと泣いたなー』

『うん、うちもう頭領褒めてあげたいよ』

『上からだな!』

『まあねー』

と、七海がもう一つメッセージを送ってくる。

『それじゃご飯行ってくる』

どうやら切るのはあっちの方がうまいみたいだ。

『こっちもだ』

そう送って下に降りていく。するとよく焼けたステーキが置いてあった。胡椒の香りが芳ばしい。

そして、既にご飯は運ばれていてちょっとだけ得をした気分だった。

テーブルの前に座り、箸をとってステーキにかぶりついた。

「いただきますは?」

と言われたが無視無視。

美味しかった。

ちょっとしたスパイシーさがまたいい。

今日はいいことが続くなと思って夕食を終え、風呂に入りラインを見てみるとご飯前に

『いってらー』

と送られていた。

『戻ったよー』

返信して携帯を脇に置いてとりあえず数学のワークを開いた。これでも一応受験生なのだ。

一時間くらい携帯は黙り込んでいたので、割とできた気がする。

Twitterでも呟こうかな、と、僕は携帯を開こうとするも、あれ?

ホームボタンを何度押しても起動しない。

電池切れだった。そりゃ静かなはずだよ。

仕方なく充電器にさして電源を入れて電波がつながるのを待つと七海からラインが来てた。

『今日夜電話しよ』

たまに言ってくるのだがこういう時は朝までつきあわされる。けどまあ、僕もしたいし、たまにだからいいんだけど。

さて、完全に集中を切って暇になってしまった僕は何をしよう。

ちなみに、こういう時は相手が寝る支度を終えるまでまたなければならない。

女ってのはなんで寝るのにも時間がかかるんだろうね。

結局向こうの準備が終わって始めたのが深夜0時。もうちょっと早く始めたいというのは僕の不満のうちの一つだったりする。

「どうしたの?今日は」

いつもなんともないんだが念の為毎回聞いてる。

しかし、今日は珍しく切り込んできた。

「紗奈ちゃんと話したの?」

「え?うん。話したよ」

急にどうしたんだろう。と思いつつも話していると何か言いたいことでもあるんじゃないだろうかと思えてきた。

「紗奈ちゃんってほんとかわいいよね」

わからない。何が言いたいんだ。どうゆうことだ。

「何が言いたいの?」

僕はつい口走ってしまった。

しかも、割と強めに。

「うん、あのね、やっぱり仲直りするの…やめない?」

地雷を踏んでいたようだ。

なにかまずいことでもあったのかな。と、思ったし、ふざけてる。とも思った。

「なんで?」

「紗奈ちゃんが可愛いからだよ。おもしろいし。」

確かにそれは認めることだがやっぱり良く分からない。

「どういうこと?大丈夫?とりあえず落ち着こ?」

「落ち着いてる。」

お、おう…そうか。となって言葉が出ない。

何度も仲直りしろ。と言われたのに今更どういうことなんだ。

とにかく僕は訳がわからない。

「どうしたの?なにかあったの?」

と、聞いても

「何もない」

と答える。意味不明だ。

それからいろいろ話して、結局僕はこれから何度か倉橋さんと話すかもしれないと、僕が言って、急に聞き分けよくなりわかった。と言われてから、なんとなく僕たちの間の空気が悪くなっているように感じた。

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